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師匠にツンデレはだまくらかされる

ああん。予定からどんどんズレていくわぁ。

「さて、突然ですがユウキさん。ニックネーム機能はお使いにならないのですか?」

次の日の特訓、ギルドホームでまず雨雨さんに声をかけられる。

「ニックネーム?」

「ええ、設定から表示されるプレイヤーネームを変更できるのですよ」

「ああ、通りで皆さん繰り返し2文字で名前を。」

「ええ、普通ギルドではメンバーの名前に何らかの接点を持たせますから」

ああ、ワザワザ言うということは

「分かりました。ただしばらく考えさせてください。いいですか?」

すばらしいと言った笑みで頷く雨雨さん。

強制はしないが出来れば変えてくれと言う意味で有っていたようだ。

本当に思いやりのある人だなぁ。

容赦がないのは桁&陽の2人にだけのようだ

「ええ、イベントまででよろしいですね?それではもう一つ。鍛冶と木工などの[物の生産]とダンジョンなどの[エンターテイメントの生産]、どちらがよろしいですか?」

・・・おお?

いわゆるダンジョンマスターってやつ?

そんなこともできるのか?

「ダンジョンってどういう・・・?」

俺の反応に一度頷くと雨雨さんは再びしゃべり始める

「鍛冶などはただ高品質の物を作り上げるだけで有るのに対しダンジョンは流行りを作らねばなりません。難易度を上げすぎても、下げすぎてもいけません。また、適度に客を引き寄せるキャンペーンなども考えねばならず、クリアできるが、まずできない、と言った微妙な難易度ならばいいワケでもありません。最初は難易度を低く、初心者でもなんとかなるようにして良い報酬を与え口コミで広まったならば、難易度を上げて高レベルプレイヤーも魅了する。けれども、難易度を一気にあげてもいけない。語るとキリがありませんが、他にもまだまだ奥深いところのあるのです。無論、物作りに奥深さが無いわけではないですが、ね?」


・・・昔、どこかで本当にすごい料理店のボーイは料理の説明によって客のオーダーをコントロールするって聞いたことがあるが、まさしく今のがそれじゃないだろうか?

しかしそれを差し引いてもちょっと魅力的だ。

そして魅力的な話には


「ただ、」

ほら来たな。問題もある。


「[ダンジョン管理]スキルはSP4なのですよ。」


・・・うん?

今いくらだっけ?

蟹ミッションでアホみたいに蟹ブッ叩いたからエクストラボーナスで2?ミッション自体が1で元々1あって、おお!

2足す1足す1は?


「4有ります!」

「ですが鍛冶は?」

「いえまたの機会に!」

どうせ装備は陽陽がそろえてくれるらしいしな。


「分かりました。では少しお待ちください。」

と言いストレージから四角い物を取り出す雨雨さん。

「[ダンジョンコア]です。コレを所持していればスキルが目覚めるはずです」

こんな大事な物を貰っていいのだろうか。

イヤ貰うけど。

『[ダンジョンコア]を手に入れました。』

お、でたでた。

『[ダンジョンコア]を消費して[ダンジョン管理]を取得しました!』

「とれましたね。それでは、ついてきてください」

何故か嬉しそうな雨雨さんにつれられて俺はギルドホームを出て行った。


無論それを柱の陰から見ていた桁&陽が

「あぁ、また引っかかったのね。」

「ほぅら、言ったやん?雨雨に騙されない奴なんていないのさ♪」

「ユウキちゃん疑り深いからいけると思ったのよ?」

「はいはい♪負けは負け♪賭けの担保は麻痺ナイフ500本だったよね?」

「作るわよぉ。いっつも使い捨てにしてぇ・・・。もうちょっと大事に使ってよねぇ?」

なんて言っていたのを俺は知らない。

そういえば最近杢杢さん見てないねぇ?

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