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異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~  作者: やとり
第四章 伝承の おもちゃとちゃちゃっと パーティを

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第57話 もし日本人のレトロおもちゃ好きが異世界のおもちゃ屋に来たら

「それじゃせっかくだし、ユズのおすすめのお店に行きたいな!」


「えっ、私の?」


「あ、俺も気になるかも。もしかして、穴場のお店とか知っていたりしない?」


 ユズは色んな人と交流していそうだし、多分そういったお店も知っていると思うんだよな。


「うーん、そうだなー。……あっ、それならあのお店はどうかな? 案内するよー!」


 ということで、ユズの案内でお店に行くことにした。



「ここだよー! 何度も食べに来たことがあるんだけど、どの料理もとってもおいしいんだよ!」


 と言うユズに案内されて着いたお店は、どう見ても酒場という感じの佇まいだった。


「なあ、ユズ。俺が異世界から来たから違うかもだけど、このお店ってお酒をメインに提供するところに見えるんだが?」


「それであってるよ! でも料理がおいしくて、お昼は食事にくる人も多いんだよ。お店の人も、昼は酒を飲む奴が少ないから酔っ払いがいなくて楽だねぇ、って言ってたし」


 酒場なのに食事を食べにくる人が多いお店か。

 それは確かに穴場っぽいし、どんな料理か気になるな。


 ……それと、酒場なのにお店の人はそれでいいんだろうか。


「酒場はほとんどチェックしていなかったわ……。うん、これは気になるわね! 皆、早く入りましょ!」


 ということでさっそく入ることにした。



「それで、このお店のおすすめ料理は何があるんだ?」


 お店に入り、皆で適当な席に腰かけるとユズに聞いてみた。


「うーん、四人前くらいだし、三人いれば食べきれるかな? うーんとね、塩漬けにした骨付きの豚肉を香辛料とか香味野菜で煮込んだ料理があるんだけど、それがとっても美味しかったよ! でも結構量があるから、おじいちゃんと二人で来る時とかは頼めないんだよー」


 大きな骨付き肉の塊を煮込んだ感じの料理なのかな? ちょっと気になる。


「俺は食べてみたいんだけど、アキナはどうだ?」


「わたしも同じ意見よ。……ちょっと体重が気になるかもだけど、食べるだけなら大丈夫よ! 一時期、あちこちのお店を食べ歩くのにハマってたことがあるのよね」


 さっき酒場はチェックしてなかった、とか言っていたけど、そういうことだったか。


「それと、付け合わせにキャベツの漬物がついてくるんだよ。さっぱりしてるから、お肉と交互に食べると止まらなくなるんだー」


「それと、ゆでたじゃかいもをセットで頼むのもおすすめだねぇ。ユズちゃん、今日はお友達と一緒に来たのかい?」


 三人で話していると、お店の人が話しかけてきた。

 ユズの呼び方といい、ユズは完全に常連って感じなんだろうな。


「あっ、おばちゃん! ……うーん。それじゃ、その二つでお願いしようかな! 二人もそれでいい?」


「店員さんのおすすめなら、間違いないと思うわ!」


「そうだな」


 何を食べるか迷った時は、当店おすすめ! って書かれた物を注文することが多いんだけど、経験上今までハズレたことはほとんどなかったからな。


「それじゃおばちゃん、それでお願い! お腹ぺこぺこだよー」


「あいよ! それじゃ、ちょっと待っててな」


 と、お店の奥に入っていった。


 少しして、ゆでたじゃがいも、キャベツの漬物、メインのお肉の順番で料理が運ばれてきたのだが……、


「お待たせ! それと、この粒マスダートを付けて食べるのもおすすめだよ! そんじゃ、ごゆっくり!」


 机の上には、一キロくらいはありそうな皮つき肉の塊が鎮座ちんざしていた。


「きたきたー! やっぱり、何度見ても大きいね!」


「おおう。確かにこれは大きいな」


「これは豚のすね肉かしら? よく煮込まれているみたいね。それじゃ、さっそくいただきましょう!」


 ということで、大きな肉の塊を切り分けて食べてみた。


「おお。切った時も柔らかいって思ったけど、お肉がほろほろですっごくうまいな……」


「皮の部分もトロトロでおいしー! やっぱりこれだね!」


「それに、野菜と一緒に煮込んでいるからか、そのうま味もたっぷりね! スパイスもいいアクセントになっているわ」


 その後も、じゃがいもと一緒に食べたり、キャベツの漬物で口の中をさっぱりさせたり、粒マスタードで味変あじへんしたりと、色々な食べ方をしてみた。


 他の二人もそれぞれ思い思いに食べ、気づけばあの大きな塊はすっかりなくなってしまった。


「最初は食べられるかな? って思ったけど、おいしくて気づけば全部食べちゃったな」


「うんうん。でも、もうお腹いっぱいだよー」


「本当においしかったわね! それに、酒場だけあってお酒にも合いそうな料理だったわ」


 確かに、これはお酒にも合いそうだ。

 うーん、俺ならビールかな?



 そして、ついに会計の時間がやってきた! ……のだが、


「あ、お会計は私がするね。おじいちゃんがお金を持たせてくれたんだ! いつもお世話になってるアキナ嬢ちゃんと、ユズがこれからお世話になるはずのハクトに、って」


 ……もうお世話になることが確定してるのね。

 それと、そんな理由じゃ断りにくいな。


「ふう。それにしてもおいしかったわね! 他のお店でも似たような料理は食べたことがあるけど、ここのは格別だったわ!」


「そうなんだよ! 別のお店で一度頼んだことがあるんだけど、あれ? ってなっちゃんだ」


「俺は初めて食べたから違いはわからないけど、ここの料理は本当においしかったな」


 付け合わせと合わせて、無限に食べれそうだったからな。

 ごちそうさまでした。


「それじゃ、お店に戻ろうー!」


 ということで、ユズのおじいさんのお店に戻ることにした。



「おじいちゃん、ただいまー! よく行くあの酒場で食べて来たんだ。それと、お金もありがとう!」


「ごちそうさま、ガレム。ユズに紹介してもらったお店、とってもおいしかったわ!」 


「本当にな。ガレム、ありがとう!」


「なに、喜んでもらえたなら何よりじゃ」


「それじゃ、そのお礼ってわけじゃないけど、さっきの話の続きをしようか。俺に色々聞きたいことがある、って言ってたし」


 子供の頃、おじいちゃんから色々なおもちゃを買ってもらったからな。

 一般的なものだったら説明できると思う。


「あっ、そうだった! おじいちゃん、昔作ったけど、遊び方が分からないおもちゃってどこにあったっけ?」


「それならここに持って来てあるぞ。昔会った人にな、色々なおもちゃの絵を描いてもらいながら遊び方を聞いたんじゃが、いくつかは遊び方がきちんと分からないものがあっての。……すまんがハクト、この中にあるもので遊び方が分かるの物があれば教えて欲しい」


 と見せられた箱の中には、木で作られたであろうけん玉やヨーヨー、独楽こまなどが入っていた。


「おおう、昔のおもちゃだ。……どれも一応遊び方はわかるけど、けん玉以外は上手うまくできる自信がないな」


「おお! 遊び方が分かるだけでも十分じゃ。そうじゃな、それならまずはけん玉の遊び方を教えてもらうおうかの」


 ということで、実際にやってみることにした。

 けん玉は昔おじいちゃんに色々教えてもらったんだよな。


「ここを持って、この丸い玉を3つのお皿に乗せたり、尖った部分を玉に空いた穴に突き刺す、っていうのが基本的な遊び方、かな? 後はこんな感じで、ほっ、よっ」 


 と、もしかめの動きをしてみた。


「……っと、こんな感じで何回できるか、っていうのをやってみたりするかな。他にも色々な技があるんだけど……」


 と、俺ができる色々な技をやってみることにした。

 それと変則的な技として、玉の方を持ってやる飛行機なんかも披露してみた。


「ほう。見事なもんじゃ」


「わぁ! すごいわね! ハクトにこんな特技があったなんて、やるじゃない」


「すごいすごい! なるほどー、こんな感じで遊ぶんだね! 面白そうだし、私もやってみたい!」


 と、皆に関心してもらえた。


 ……昔はただ楽しくてやっていたんだけど、褒められるとなんだか気分がいいな。


 よし、せっかくの機会だ。

 ユズもやりたそうにしているし、皆にけん玉を体験してもらおう。

主人公は知りませんでしたが、酒場で出てきた料理はアイスバイン(お肉)とザワークラウト(キャベツ)というドイツ料理と(ほぼ)同じものです。


前に神保町の某本屋のビル地下一階にあったお店で食べましたが、とっても美味しかったです!

ただ残念ながら、ビルの建て替えで閉店しまいました。

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