公式サイト:コラボレーション企画のご案内
ョ%レ氏(以下レ氏):やあ櫻井くん。突然呼び出してしまってすまないね。
S編集:あ〜……。ども。何かありました?
レ氏:何かありましたか、ではない。櫻井くん。この企画書は何かね。他社企画とのコラボレーションとあるが。さも承認済みであるかのような文面もそうだが、中間報告という体裁を取っていることも気に掛かる。この私に無断で一体何を始めようとしているのかね?
S編集:あー……いえ。なんかしばらく寝てたじゃないですか。
レ氏:寝ていたのではない。【ギルド】の最高指揮官を押さえ込んでいたのだよ。最高指揮官というのは、まぁ全宇宙で最高の戦力を持った個体と考えて貰って構わない。
S編集:はぁ。いえ、実はですね。レ氏が寝てる間に今のゲームってどんな感じなのかなって勉強したんですよ。
レ氏:勉強も何も君はゲーム雑誌の編集者だろう。そのような体たらくでよくもまぁ入社できたな。
S編集:そこはやっぱり身体が資本ってことじゃないですか? 自分、陸上部でしたけど部室はアメフト部みたいなトコあったんで。
レ氏:みたいなではない。アメフト部だ、それは。まぁ君の少々怪しい経歴に関しては触れまい。勉強か。結構なことだ。それで?
S編集:タコさん。時代はソシャゲーですよ。
レ氏:まんまと乗せられおって。ヒューマンめ。……とはいえ。とはいえ、だ。櫻井くん。このョ%レ氏が不在の間に君が色カノ(※)に熱を上げて派手に散財してしまったことは把握している。
※ キャバクラ用語。恋人のキャバクラ嬢に客として店で会う関係。実際に恋仲であるかどうかは色カノのみぞ知る。
S編集:僕くらいになるとそれ込みですからね。
レ氏:どれ込みなのかは理解しかねるが、功を焦る気持ちは分かる。よって百歩譲ってコラボは良しとしよう。気に入らないのは、技術的な部分を全て私に丸投げしている点だ。不明瞭極まりない。ヒューマンめ。何だこれは。これは企画書ではない。単なるサンタクロースへのお願いだ。そもそも何故こちらがコラボされる側なのだ。
S編集:それは仕方ないっスよ。だって、このゲーム……VRでしたっけ? VRの?MMO?ってマイナージャンルですし。
レ氏:少数派であることは認めるが……。ええいっ、もういい。規格の違いについてはどう考えている? 具体案はあるのか?
S編集:え? 無理なんスか?
レ氏:無理だと? ヒューマンめ。この私を誰だと思っている。見くびるな。それで私をうまく乗せたつもりか? コラボはやる。このョ%レ氏がそう決めた。先方がそれでいいのか。納得できるのかと聞いている。ハッキリと言うがあちらにとっては逆効果だぞ。技術的な隔たりがある。
S編集:あ、できるんスね。さっすが〜。いや、助かります。先方も完全に乗り気になってるんで。なんか小耳に挟んだんですけど、カムバックキャンペーン?とかいうのをやるらしいじゃないですか。もろにスケジュール被っちゃったんで、さすがにヤバいかなって。
レ氏:近々実施予定だ。復刻版ということになるな。正式オープン後に何度か実施したが、大変不評でね。何か誤解があったようだ。私はチャンスを与えたつもりだったのだが。まぁ今なら違った見方ができるだろう。カムバックキャンペーン。つまり正式オープン当日の再現だ。報酬も付けよう。
S編集:再現スか? なんか地味っスね。こっちの企画がメインになっちゃうのかな。なんかゴメンなさいね。あ、これ資料です。どぞ。
レ氏:うむ。そうか。正気の沙汰とは思えん。コンセプトは何だ? 何も見えてこない。
S編集:真実の愛、らしいですよ。
レ氏:そうか。ミダシナミとは?
S編集:それは封を切ってのお楽しみということで。
レ氏:ミダシナミ……。理解に苦しむ。
S編集:ミダシナミー!
これは、とあるVRMMOの物語
またポポロンと戦えるよ! やったね!
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