壁の中から始まる世界の終わり 〜神力少年と癖あり仲間の嘘まみれ大陸脱出記〜

僕、ウルス・アークト。
12歳。将来の夢は「目立たずに平和に暮らすこと」。
……だったのに、いきなり神力に目覚めたせいで、クロカ王国唯一の神力学校「ラプラス」に強制入学。

入学初日から――
・口の悪いお姉さん系美少女（食い意地MAX）
・本とメガネと毒舌をこよなく愛する才女
・脳筋すぎて脳まで筋肉の戦闘狂ゴリラ
に囲まれて、毎日がバトルロワイヤル。
僕の平穏な学園生活は秒で終了。
爆発する授業、真夜中に響く謎の足音、影から覗く正体不明の監視者。
「お前の神力は特別だ」とか言われても、僕は普通に給食食べたいだけなんだが！？

ところが、学園の外には巨大な壁、その向こうには誰も知らない世界が広がっているらしい。
古代ネア人の遺跡「人工山」、消された歴史、そして星を守るはずの神獣たち。
授業で習ったこと、ほとんど嘘じゃないか。

仲間と挑むのは――
命懸けの任務、謎解き、変な罠だらけの遺跡、そして時々わけのわからない化け物とのバトル。
砂漠で迷子になり、氷原で凍え、廃墟で爆発に巻き込まれ……なぜか毎回僕が一番ボロボロになる。

笑いと騒動ときどき絶望。
そして気づいたら、僕たちはこの星の未来を決める選択を迫られていた――

「……なぁ、僕、英雄とか向いてないんだけど」
（※向いてなくてもやらされます）

謎解き、バトル、SF、そして巻き込まれ体質全開の冒険譚、開幕！