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旅情ミステリー『五島・紺碧の殉教』

作者:黒川 次雄
最新エピソード掲載日:2026/07/24
ドローン作家兼フォトグラファーの千影類(ちかげ るい)は、偏屈な祖母の使いで長崎県・五島列島を訪れる。

そこで類が出会ったのは、潜伏キリシタンの哀しい歴史を背負う教会の若きシスター・聖良(せいら)だった。島が外資系企業による高級リゾート開発に揺れる中、激しい嵐が去った翌朝、事件は起きる。類のドローンが捉えたのは、聖なる断崖の底に浮かぶ一隻の舟。

その中には開発マネージャーの凄惨な遺体があり、胸には江戸時代の「踏み絵」が鉄釘で無残に打ち付けられていた——。

島外の余所者として、地元警察から真っ先に犯人と疑われ拘束される類。

しかし、東京にいる類の兄・警察庁サイバー経済犯罪統括官からの「一本の電話」が、警察の傲慢な態度を180度ひっくり返す!完全な捜査権を手に入れた類は、相棒のドローンが記録した映像データから、現代のデジタル技術を悪用した完璧なアリバイの「わずかな綻び」を見つけ出す。

それは、五島の激しい潮流と、1年に5分しか差し込まない「太陽の光」が織りなす地理的トリックだった。

暴かれる真実と、そこに隠された一族のあまりにも切なく哀しい動機とは。現代の歪みと歴史の哀愁が美しく交錯する、新時代の旅情ミステリー、ここに開幕!
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