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わたしのしあわせ  作者: mikataka
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わたしのしあわせ 98

もう1人の女性は、お父さんのお兄さんのお嫁さんだって。

祖母「孝一郎が婚約者がいるなんて言うもんだからご挨拶したいなって思ったのよ、美佳さんはおいくつなの?孝一郎の同級生?」

あ~いつもの展開だよ。

私「実は25歳なんです」

祖母「そうなの?!ごめんなさい、そんな歳には見えなかったから、それじゃ孝一郎の10歳上ねえ、びっくりしたわ」

私「いつも若く見られるんです、すみません」

祖母「いえいえこちらこそ失礼したわ、ごめんなさいね」

私「なれてますから大丈夫です」

祖母「それで孝一郎と婚約してるって言うのは本当なの?」

来た、どうしよう、お母さんを見るとうなずいてた。

私「孝一郎君がまだ高校生ですから、まだ正式では無いんですけど本当です」

どうしよう、ドキドキする。

祖母「孝一郎が結婚出来るようになるにはまだ何年もかかるけど、それは承知してるの?」

私「孝一郎君が大学を出て就職するまで、あと7年かかるのは承知してます、私は何年でも待ちます」

祖母「あなたみたいにしっかりしててかわいらしい女性なら、他にも良い男性がいると思うけど、それでも孝一郎でいいの?」

私「はい」

祖母「何年も待たせても孝一郎がいいの?」

私「はい」

祖母「歳の差が気にならない訳ではないけど、孝一郎はどうなの?本気なの?」

こうちゃん「うん、美佳ちゃんだけがいい」

祖母「結婚って言うのはよそ様のお嬢さんを頂いて一生守るという事なのよ、覚悟は出来てるの?」

こうちゃん「うん、美佳ちゃんは俺が一生守る」

祖母「それにしても、婚約するには孝一郎はまだ子供だよねえ」

お父さん「実は井上さんのお母さんとも話してるんだよ、孝一郎はまだ子供だから正式な婚約はまだにして、今は親公認のお付き合いって扱いにしようってね、今はそんな話しになってるんだよ」

祖母「まあそういう事なら文句も無いけど。もう一度聞くけど、美佳さんはそんなに待てるの?」

ここは本気の返事しなきゃだよね。

私「はい、何年でも待ちます」

祖母「そこまで孝一郎を思ってくれてるのね」

私「はい」

祖母「わかりました、孝作達の判断を尊重しましょう。美佳さん、そこまで孝一郎を思ってくれてありがとう、これからもよろしくね」

私「ありがとうございます」

祖母「でも、これで孝一郎が結婚したら記録更新ね」

???

お母さん「お父さんのお兄さんの奥さんがね、お兄さんの8歳上なのよ」

祖母「最初はどうかと思ったけど歳なりにしっかりしてるし、正幸より大人だしでほんとに良い嫁なのよ、気が利くし今じゃ正幸よりかわいいわ」

そんな事を話してたら、玄関から「ただいま~」って声がしたの。

お父さん「兄の正幸」

私「はじめまして、井上美佳と申します」

正幸「もしかして君が孝一郎の婚約者?はじめまして、孝一郎の叔父の正幸です。孝一郎、高校生同士で婚約して、それを紹介するなんてやるなあ」

お父さん「兄貴、美佳ちゃんは高校生じゃないぞ」

正幸「なに!孝一郎、お前中学生と婚約したのか!ダメだろそれは!」

こうちゃん「いやいや、なんでそうなるの、美佳ちゃんは歳上だよ」

正幸「それじゃお前、先輩と付き合ってんのか、やるじゃないか」

祖母「落ちつきなさいよ正幸、美佳さんは25歳だよ」

正幸「へ?」

こうちゃん「だから、25歳の社会人」

正幸「孝一郎お前、スゴいな、負けちまったよ」

奥さん「何が負けたよ」

正幸「だってゆうちゃん、俺達より歳の差有るんだよ」

奥さん「だから、それはどうでもいいでしょ?」

こっちに来て、中学生って言われたの初めてだ。

お父さんもお母さんも、私とこうちゃんの年齢差を気にしてなかったけど、やっと理由がわかったよ。


その後正幸さんの奥さんの裕子さんともお話したの。

裕子さん「実はね、私はバツイチなのよ、前の結婚の時に子供が出来なくてね、姑に散々イビられた挙げ句に旦那が浮気して、弁護士入れて離婚したのよ。もう結婚とかいいやって思ってたんだけど正幸君と知り合って、熱烈に口説かれて付き合ったの。でも私は歳上だしバツイチだし、不妊かも知れないし、プロポーズは断ったのよ。それでも結婚したいって口説かれて、それで結婚したの。やっぱり子供は出来なかったけどお義母さんも優しくしてくれるし、娘みたいにかわいがってくれるのよ、この家に嫁イビりなんて無いよ」

祖母「私の姑さんがね、かなり嫁イビりされたんだって、それで自分は絶対に真似しないって思ったんだって。私にもホントに良くしてくれてね、私もそうしようって思ったのよ。うちは息子2人で娘がいなかったから、娘が出来たみたいで楽しかったわ。不妊なんてどうでも良いわよ、嫁は子供を生む道具じゃないんだから」

お母さん「だから私も良くしてもらってるのよ、娘が2人になったってね」

裕子さん「恵美子ちゃんが孝一郎生んでくれたから跡取りも出来たし、私まで安心できたわよ」

私「お父さんもお母さんも、私の歳を気にしてなかったのが不思議だったんですよ、これで疑問がとけました」

お母さん「私も娘が出来たみたいで楽しいのよ、お義母さんの気持ちがわかったわ」

裕子さん「でも美佳さんは見た目が若いから、孝一郎と並んでても違和感無いよね」

お母さん「そうなのよ、最初に会った時美佳ちゃん18歳だったけど、高校入学で来たのかと思ったのよ」

私「やっぱりそうでしたか」

お母さん「だからこうも、上級生のお姉さんみたいに感じたのかもね」

それは有るかも。

私「私はお母さんが優しくしてくれるし、父が他界してからは母がフルタイムで働いてたから一緒に台所に立つとかってほとんど無かったんです、だから今は毎日楽しいです。それにお父さんも良くしてくれてて、こんなお父さんが欲しかったなんて思ってますよ」

お母さん「お父さん、今の聞いた?」

お父さん「嬉しくて泣きそう」

お母さん「あれ本音だよ」

私「私も嬉しいです」

祖母「こんな感じで嫁は娘って家風だから、安心して嫁に来てね」

私「はい、楽しみです」

お母さん「忘れてた!チコちゃんのごはんあげなきゃ」

私「それじゃ私が行って来ましょうか?」

お母さん「お願い、こうも一緒に行って来て、ついでにお散歩もお願い」

こうちゃん「わかった~」



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