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わたしのしあわせ  作者: mikataka
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わたしのしあわせ 73

買うのは翌週って事にして、その日はモールに下見に行く事にしたの。佐藤さんは加藤君と帰る事になって、こうちゃんも誘ってモールに行ったの。いろんなの見ながらオレンジのスカートを手にとって

私「こんなのもかわいいよね」

山本さん「それかわいいですね、迷うな~」

そしたら小林さんが膝丈のパンツ持ってきて「こんなのも出来ますか?」

私「うん出来るよ」

小林さん「これに長めのフリンジ付けたらかわいくないですか?」

私「それもいいね、私も欲しいなあ」

小林さん「私買っちゃお」

山本さん「このオレンジ買います」

2人買って来たよ。


こうちゃんは本屋さんにいたから合流。

こうちゃん「長かったね」

私「ごめんね、でも女の子の服選びってこんな物だよ」

その後みんなでアイス食べて解散したの。

続きは来週の土曜日。


解散してから

私「こうちゃんはきゅうり嫌い?」

こうちゃん「好きだよ」

私「それじゃ一品作ろうかな」

スーパーによってきゅうりとツナ缶買って帰ったの。


帰るとお母さん達がいなかったの、お買い物かな?

まずきゅうりを洗ってトゲを取って、スライサーで薄切り、まっすぐ当てて丸く切るの。そこにオイルを軽く切ったツナ缶を混ぜるだけ、オイルを切り過ぎないのがポイント。食べる時にお好みでお醤油かけて食べるの。暑い時でも美味しいし、おつまみにもなるの。

小鉢に分けてラップかけたの。味見したこうちゃんには好評だったよ。その間こうちゃんにはごはん炊いてもらったの、上手になってた。そこにお母さん達が帰って来たの。一緒に晩御飯の準備して、みんなで食べたの。

食後はチコちゃんのごはん。少しフライングしたけど待てが出来てたの、チコちゃんお利口さん。


お片付けしながらお母さんが「明日だね、心の準備は出来た?」

私「緊張はしてるけど大丈夫です。警察でも何回も話した事だから、話す事自体は大丈夫です。でもお父さんにお話するのは、ちょっと怖いです」

お母さん「私もこうもそばにいるからね」

私「はい、頑張ります」

でもやっぱり、緊張するよ。


翌日の日曜日、お父さんにお話する日。やっぱり緊張する。

お母さんとこうちゃんは受け入れてくれたけど、お父さんは許してくれるかな?

緊張する。


朝9時、お隣にお邪魔したの。

行くとチコちゃんがお出迎えしてくれたの、トコトコと歩きながら。でも今日の私には、それを楽しむ余裕が無かった。


緊張したけど、話し始めたの。

全部話した、露出の事もDVDの事も売られそうになってた事も。

あの時こうちゃんに助けてもらった事も警察で証言した事も、話せる事は全部話したの。そろそろ泣かずに話せるかと思ってたけど途中から涙が出て、お母さんに肩を抱かれながら話したの。

聞き終わったお父さんの反応は、こうちゃんの時と似てた。

お父さん「美佳ちゃんになんて事しやがるんだ、殺してやりたくなる」

お母さん「だから、それはダメだって」

お父さん「そうじゃない、物理的に殺す事は出来なくても社会的に殺す事は出来るよ。すでに警察が入ったなら、あとは有罪になれば社会的に抹殺出来る、まともな仕事なんて出来なくなる」

なるほど。

お父さん「未成年じゃ無いから実名も報道されるだろう、社会的には終わりだ。心配なのは美佳ちゃんのプライバシーの流出だよ、こういう時のマスコミはクズだから、美佳ちゃんに接触してくるかもしれない。何か対策を考えた方が良いかもしれない」

こうちゃん「例えばどんな」

お父さん「難しいんだけど、まずは住所だな、それと勤め先。特定されたら来るだろう」

お母さん「でもそれは対策って言っても難しいよ」

お父さん「う~ん、住所については対策出来るよ」

お母さん「どうするの?」

お父さん「引っ越す」

こうちゃん「引っ越すってどこに?」

お父さん「ここ」

お母さん「なるほど」

お父さん「つまりね、アパートを退去すれば不動産屋から追う事が出来なくなるよね、この前うちに居候したけど、生活にはそれほど支障が無かったよね。市役所には住民票の請求が有っても出さないようにしてもらっておく。住むのがここなら実家のお母さんも安心だろうし、会社にも通える。住所についてはこれでどうだろう」

私「でも、そこまでしてもらって良いんですか?」

お父さん「もちろん、美佳ちゃんは私にとっても娘みたいに大事な人だし、うちに嫁に来たいんでしょ?なら私もそう扱うよ」

ダメだ、我慢出来ない、涙が出ちゃったよ。

お父さん「それと勤め先にも話をしておく必要が有るね、電話で在籍の確認が来てもいない事にしてもらう。営業なら出来ないかも知れないけど、本社の事務なら表に出ないってのも可能だよね」

私「お願いすれば出来ると思います」

お父さん「万が一それでもバレてしまったら、休職か退職する。なあに、美佳ちゃん1人位、俺が養うから心配しなくて良い」

私「それはさすがに甘え過ぎですよ」

お父さん「息子の嫁を助ける為なら、この程度は何でもないよ」

やっぱりダメ、涙が出て止まらない。

お父さん「もちろんこれは最悪のケースだよ、マスコミが来なければ今のままで良い。これも合わせて、美佳ちゃんのお母さんに話しておこう」

私「はい」

お父さん「いいかい、美佳ちゃんは悪くない、美佳ちゃんは犯罪の被害者だ、悪いのはその男であって、美佳ちゃんじゃない。私がそう思っている事は忘れないで」

私「はい、ありがとうございます」

良かった、お父さんにも許してもらえた。



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