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わたしのしあわせ  作者: mikataka
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わたしのしあわせ 71

お隣に帰るとお父さんもお母さんもチコちゃんにべったり、完全にメロメロ。

お父さん「我が家の次女だ、嫁になんかやらん」

どこからどこまで冗談なんだか。

ん?次女?

こうちゃん「次女という事は、長女は?」

お父さん「美佳ちゃんに決まってるだろ」

お父さん、完全に舞い上がってる。

買ってきたパペットを出して「これ買って来ました」

お父さん「それ買って来るの忘れてたんだよ、ありがとう」

これはね、待てのしつけに使えるの。パペットを付けて子犬に遊ばせて、待てって言いながら引き離すの、もちろん出来たらほめる。それを繰り返すと『待て』を覚えるんだって。最初は時間がたつと忘れるけど、毎日繰り返すと覚えるって。出来たらほめるを繰り返すと、たいていのしつけは出来るらしい。

犬って頭いいね。

おすわりはすぐに出来るようになったよ。小さいおやつを親指と中指で持って人差し指を立てるの、それを犬の目線より上にして『おすわり』って言うの。犬の体って見上げる時に座るようになってるんだって。もちろん出来たらほめながらおやつをあげるの、おやつ無しでも出来るようになったよ。


晩御飯食べながら、こうちゃんが宣言したの。

こうちゃん「俺達、婚約した」

えっ?もうそれ言っちゃうの?

お父さん「どういう事?」

そりゃ言うよね。

こうちゃん「さっき美佳ちゃんと約束した」

お母さん「美佳ちゃん、本当なの?」

私「あの、正式にと言うか、お互いにその気だって事を話したという事で・・」

お母さん「美佳ちゃんは本当にいいの?そうなれば私は嬉しいけど」

私「こうちゃんはまだ高校生ですから正式には出来ないと思いますけど、私は何年でも待ちます」

お父さん「美佳ちゃん、そうなれば俺も嬉しいけど、こうがこの先どうなるかなんてわからないよ。世界的な不況が起きて就職出来ないなんて事も有るかも知れないし」

私「もしそんなことになったら、仕事が決まるまで私が養います」

こうちゃん「どんな事しても、美佳ちゃんは俺が守る」

お父さん「まあ予想はしてたけど、こんなに早いタイミングってのは意外だよなあ」

お母さん「そうねえ、高3とか、大学入学辺りだと思ってたから」

その反応は私も予想出来てたよ。

私「私は恋愛にトラウマが有るから恋愛は出来ないと思います、唯一の例外がこうちゃんです。こうちゃんが他の人を選んだとしたら、私は一生1人でいいです」

お父さんとお母さんが顔を見合わせた後

お父さん「正式に婚約となれば、美佳ちゃんのお母さんにも許してもらわなきゃいけないけど、さすがにまだ早いよなあ、まあ俺たちはこうなるんじゃないかとは思ってたけど」

私「私のお母さんもなんとなくはわかってるみたいです、あいまいにはそんな話もしてるし」

お母さん「そうなんだ、賛成はしてくれてるの?」

私「私の人生なんだから、したいようにしなさいって言ってくれてます」

お父さん「まあ予想はしてたし、そうなればいいなあなんて思ってたから反対はしないけど、さすがに早いよな」

お母さん「こう、宣言したからには、気持ちが決まってるって事でいいの?」

こうちゃん「小さい頃からずっと思ってた事だし、これからも変わる気がしない。美佳ちゃんの昔の話を聞いてその気持ちが強くなった、俺が美佳ちゃんを守る」

お父さん、少し考えてから「2人の気持ちは良くわかった。どうだろう、今さらな気もするけど、今の段階では親公認の付き合いと言う事にするのは。今まではなんとなくだったのを、ここではっきりさせるって事で。さっき美佳ちゃんが言ったけどこうはまだ高校生で、将来の約束をするにはまだ子供過ぎる。これは気持ちとか決心の問題ではなく責任の問題なんだ、男にとって結婚ってのは、1人の女性の人生を預かるという事なんだよ、その責任を背負える見込みが出来るまでは、正式な婚約は賛成出来ない、それで良いかな?」

私「今の時点ではそれが良いと思います、ありがとうございます」

こうちゃん「お父さんの言う通りだと思う、責任を取れる大人になれるように頑張るよ」

お父さん「それじゃそういう事にしよう。でも正式では無いにしろ、2人がそういう事になったんなら美佳ちゃんのお母さんともお話しておかないとね。こちらからお邪魔するのが筋だから、一度うかがってお話したいと思うから、お母さんにお話してくれるかな?」

私「はい、母に話しておきます」

お父さん「それとなんだけど、うちのお母さんとこうは知ってて、私が知らない事が有るよね?」

私の過去の事だ。

私「はい」

お父さん「雰囲気から察するにかなり話しにくい事なのはわかるんだけど、親としては知っておきたい気持ちが有るんだよ。もちろん嫌なら話さなくても良い、誰だって人に知られたくない事は有るからね。美佳ちゃんが私に知られても良いと思ったら教えて欲しい、すぐじゃなくても良いし、秘密にしたいならそのままでも良い、考えておいてくれるかな?」

私「はい」

やっぱりこうちゃんのお父さんだ、優しい、本当のお父さんみたい。

この家族に入れてもらえるなんて、すごく嬉しい。


お母さんがチコちゃんにごはんあげる時に待ての練習してみたの。まだ出来なかったけど、チコちゃん頭が良いからすぐに出来るようになるよね。


晩御飯の片付けしながらお母さんとお話。

お母さん「お父さんはああ言ってるけど、かなり知りたいみたいなのよね」

私「そうですよね、警察が入るような事だし、息子の嫁になるかもしれない女の事ですからね」

お母さん「それも有るけど、お父さんとしては美佳ちゃんの身に起きた事だからって事みたいなの、お父さんも美佳ちゃんの事大好きで、娘みたいな感覚だと思うのね、さっきの長女って言い方は、半分本気なのよ」

私「私、小さい頃からお父さんいなかったから、お父さんって感覚がよくわからないんです。でも『やっぱりこうちゃんのお父さんなんだな』って思う時も有るし、こんなお父さん欲しかったなって思ったりもするんです。私の過去の事、お父さんに話しても良いかなって思ってます」

お母さん、私を抱き寄せて「ごめん、なんか抱き締めたくなっちゃった」

私も抱き返したよ、嬉しくて。


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