わたしのしあわせ 59
合宿後の3日間のお休み、1日目はさすがのこうちゃんも寝て過ごしてた。お父さんに稽古の内容を話したら、そりゃ起きられないわって。2日目も昼まで寝てたけど、お昼食べたら復活してたよ。
日曜日で私もお休みだったから「モールでも行く?」「うん、行く」って。この前かわいいって言ってくれたポニーテールにして、デニムのミニにポロシャツ。こうちゃん嬉しそう、私ニヤニヤ。手をつないでブラブラ。アイス買って食べたりゲームセンターでゲームしたり、お店見てまわったり。普通のデート楽しい。
こうちゃん「あっ」
私「どうしたの?」
こうちゃん「あそこ」
指差した先に、佐藤さんと加藤君が手をつないで歩いてたの、佐藤さんは作ったスカートはいてた。
私「邪魔しちゃかわいそうだよね」
こうちゃん「そうだよね」
って言ってたら、向こうが気づいてお辞儀したから近づいて「こんにちは」って。
佐藤さんだけ呼んで小声で
私「付き合う事になったの?」
佐藤さんにっこりしながら「はい!」って。
照れた顔がかわいい~。
2人と別れてこうちゃんに「うまく行ったみたいね」
こうちゃん「加藤めっちゃ照れてたけどね」
私「2人ともかわいい~」
こうちゃん「俺には美佳ちゃんが一番かわいい」
口も上手くなっちゃって。
月曜日、こうちゃんはお休みだけど私は仕事、夏は繁忙期だから忙しかったよ。それでもピークは過ぎてたから定時で上がって、着替えてお隣に。晩御飯の支度を途中から手伝って、みんなで食べたの。こうちゃんのリクエストで鶏肉中心、筋肉作りに良いんだって。
私「明日のプールってなんだろうね」
こうちゃん「あの先生が水遊びなんてあり得ないから、なんかすごい事になりそうだよ」
私「明日教えてね」
こうちゃん「うん、生きてたら」
「大げさだよ」ってみんなで笑ったけど、大げさじゃなかったみたい。
そうだよね、あの先生だもんね。
翌日の帰り、いつも通りお隣で晩御飯。
私「ただいま帰りました」
お母さん「お帰り、こう寝てるからそろそろ起こしてくれる?」
私「はい」
ドアを開けて入るとベッドに腰かけて、少し眺めてしまったの。
起こす時はついやっちゃうのよ、かわいいしかっこいいし。
肩をゆすって「こうちゃん、そろそろごはんだよ、起きて」
起きない。
床に膝をついて、こうちゃんの唇をなめながら舌を入れて、それから唇をあまがみ、反応したよ。
耳元で「こうちゃん、起きて」そしてフー。
「こうちゃん、ごはんだよ、食べよ」
やっと目を開けたよ。
こうちゃん「あれ、美佳ちゃん」
私「やっと起きた、ごはんだよ」
ギュッてしてベロチュー。
私「さっ、下行こ」
こうちゃん「うん」
ごはん食べながら、今日の部活の話を聞いたの。
こうちゃん「ホントに死ぬかと思ったよ。最初はプールで普通に歩くだけだったんだけど、それがずっと続いてから、今度はビート板を両手で持って、手を伸ばしたまま水に沈めて歩き続けて、ペースが落ちると怒られて、ビート板が水から出ても怒られて、後ろから追い付かれると怒られて、そのまま1時間ひたすら往復。プールから出たらみんな立てなかったよ。それで終わりだったけど、終わってから30分位誰も立てなかったよ」
私「それはすごいね」
こうちゃん「しかもね、夏休み中は毎週だって」
さすが般若先生。
私「こうちゃん」
こうちゃん「うん」
私「頑張ってね」
こうちゃん「うん」
私「死なないでね」
こうちゃん「うん、今週金曜日から合宿なんだよね」
私「場所はどこでやるの?」
こうちゃん「うちの学校だって、寝るのは道場、女子は別、うちの先生はそっちだって」
私「稽古はどこでやるの?」
こうちゃん「体育館貸し切り、広い体育館で追い込みし放題」
そこでお母さん「そういえば合宿中のメニュー決まってるよ」
こうちゃん「何になったの?」
私「晩御飯はトンカツ」
こうちゃん「それと?」
お母さん「トンカツ、昼はしょうが焼き、2日間同じ」
こうちゃん「俺、食えるかなあ」
お母さん「大丈夫、2日目はカツ丼だし、美味しく作るから」
こうちゃん、頑張って。




