わたしのしあわせ 57
こうちゃんの買い物は剣道の竹刀と木刀だったの。市内の武道具店に行ったんだけど、私は初めて行ったの。
こうちゃんが欲しいのは竹刀なんだけど、竹じゃなくてカーボンなんだって。竹だとどうしても割れちゃうから、カーボンのを買いに来たって。重さとか重心とか、握る所の太さとか、何本も見て選んでたよ。それに柄皮とか剣先とかの部品も買ってた。柄皮は自分で入れられない位きついのを買って、お店で機械で入れてもらってた。木刀は普通のじゃなくてなんだか大きいの。「かいぼくとう」って言うんだって、すごく重いから素振りするのに使うって。竹刀の組み立て見たいって言ったら、一度帰って家で組み立て見せてくれるって。
剣先の穴につるって言う丈夫な紐を通して、もやい結びって言う結び方で縛って、なかゆいって言う皮のヒモの穴につるを通して柄皮から出てる紐に通してグルグルってしてた。なかゆいを竹刀の途中に巻き付けて、余りをつるにひし形にグルグルってして、余った長さをちょうど良い長さに切って完成。なんかすごいなって思ったよ。
かいぼくとうって言うのも買ってたけど持ってみたらすごく重いの、私じゃまっすぐ持てない。庭に出てこうちゃんが素振りしてみたら、軽く振ってるように見えたけどやっぱり重いって。これをまともに振れるように毎日素振りするって。
すごいよ、こうちゃん。
お昼近くになったから、お母さんと買い物に行ってお昼ごはん。
食べながら「こんなに重い木刀って有るんだね」
こうちゃん「初心者だから人より努力しないと追い付けないからね」
頑張ってるよ、こうちゃん。
お昼ごはんが終わって片付けして、やっとデート。今日は千波湖でボート乗りたいって言ったら、お母さんが
お母さん「昔お父さんと行ったよ、楽しかったな~」
お父さん「あれってけっこうキツイんだよ、いいとこ見せるのに頑張ったんだよ」
私「一緒に行きます?」
お父さん「今はもう無理」
お母さん「たまには良いんじゃない?」
お父さん「でもデートの邪魔になるだろ」
お母さん「じゃあモール行こうよ、デート」
お父さん「じゃあ行くか」
お父さん達もデートになったよ。
うちはお父さんいないから、ちょっとうらやましいかな。
私「お父さんとお母さんって仲良しだよね」
こうちゃん「そうかな、そうだね、日曜日なんか一緒に買い物とか多いしね」
両親揃ってて仲良しって、かなりうらやましいよ。
千波湖到着!ボート!ボート!
千波湖に着くと、ガラス張りの建物が有ったの、近づくとカフェなんだって、ボートの後によりたいな。
ボートは普通のてこぎボートとスワンボートが有ったんだけど、スワンボートにしたの。これなら中で並んで座れるし、屋根が有るから日除けにもなるしね。ボート乗り場でボートを借りてペダルをこぎ出したんだけど、私チビだから奥まで届かないの、ずっとこうちゃん1人でこいでもらっちゃった。湖の真ん中辺りまで行って一休み。
私「疲れたでしょ?」
こうちゃん「ん?へっちゃらだよ」
私「さすがだね」
こうちゃん「まあね」
キスしたけど、意外と周りのボートが多くてイチャイチャ出来ないの、もうすぐ夏だからね。
私「試験前は部活休み?」
こうちゃん「うん、一週間休み」
私「じゃあ勉強しないとね」
こうちゃん「そうだね、部活とデートで成績悪くなるのはまずいからね」
私「じゃあ来週はデート無しだね」
こうちゃん「そうだね、ここは我慢しないと」
私「試験が終われば夏休みだし」
こうちゃん「そうだけど夏休みは部活が有るし、合宿も2回有るんだよ」
私「2回も有るの?」
こうちゃん「校内で一泊と、校外でほかの学校と合同合宿だって」
私「それも一泊?」
こうちゃん「そっちは二泊だって」
私「遠くなの?」
こうちゃん「この辺の学校4校だから近いみたい、まだ教えてもらって無いんだよ。試験が終わってから発表みたい」
私「近くなら晩御飯とか手伝いに行こうかな」
こうちゃん「そうだね、マネージャーだけだと不安」
私「よし!行ってあげよう!」
こうちゃん「それなら楽しみが出来るかも」
私「あのカフェ行こうよ」
こうちゃん「うん」
ボートを戻してカフェに行って、レモネード飲んで。
ガラス張りのお店で見晴らし良くて気持ちいいの。
私「そろそろ行く?」
こうちゃん「うん」
クルマに乗って「ボートの次は何に乗るの?」
こうちゃん「俺に乗る?」
私「うんうん、でもこの感じだとホテルは難しそうだね、うちに来る?」
こうちゃん「うん」
私「じゃあ行こうか」




