わたしのしあわせ 22
戻ると晩御飯の準備の途中だったから、手を洗ってお手伝い。キッチンで並んでお話したの。
お母さん「どこまで行ったの?」
私「水族館まで行って、周りをお散歩して来ました」
お母さん「プチデートね」
私「はいっ」
お父さんも帰って来て4人で食べたの。
すごく暖かい気持ち。
片付けをしながらお母さんと世間話してたの。
お母さん「しつこいようだけど、何か有ったら甘えるのよ、必ずだよ」
私「はいっ」
泣きそうになっちゃった。
帰るのにお隣を出ると、お母さんが抱き締めてくれたの。
お母さん「仕事の後も晩御飯食べにおいでね、お話しましょうね」
私「はい」
嬉しいよお。
部屋に帰って1人になるとまた少し不安になったけど、こうちゃんからLINEがきたの。
こうちゃん「今日はいるとは思わなかったからびっくりしたけど、楽しかったよ」
この子は子供のクセに女心をわかってるね、心配になっちゃう。
私「私はお母さんといっぱいお話できて、楽しかったよ」
こうちゃん「俺とは?(涙)」
わざと少し待たせてから
私「こうちゃんとプチデート出来たのが、一番楽しかったよ」
こうちゃん「へへへ」
だって。
これが普通の恋愛なのかな?
普通じゃないか、だって相手は10歳も下の中学生だもんね。
ご両親が肯定的なのは意外だったな。
でも私、はっきり言ったっけ?
お風呂に入る前に「これからお風呂だよ、脱ぐよ、すぐだよ」ってLINE送ったの。こうちゃんが、自分の部屋に駆け込んできたよ。
脱ぎながら、手を振ってあげたよ。
「続きは今度部屋に来た時にね。」「それっていつなの(涙)」「いつかな~?」
私も幸せになれるのかな?
幸せになっていいのかな?
次の日にね、会社で言われちゃった。
同期の男性に「なんか良いこと有った?」
「なんで?」
「朝からずっとニヤニヤしてるから」
「ニヤニヤじゃなくてニコニコでしょ!変な人みたいじゃん!」
「わざとだよ~ん」
からかわれた。
「彼氏でも出来た?」
「へへ~」
「またニヤニヤしてる」
「たから、ニヤニヤじゃなくてニコニコだって!」
こんな感じ。
「そっかー、美佳さん彼氏出来たかー、そっかー。」
「何よ、残念なの?狙ってたの?」
一瞬真顔になって「まあね」
ん?って思ったけど、あんた6年も一緒に仕事してて、そんな素振りゼロだったじゃん。
幸せ過ぎて、すぐ忘れた。
残業も無かったから定時で上がったの。昨日お母さんに「晩御飯おいで」って言われたから、早速お言葉に甘える事にしたの。
帰り途中のスーパーでブロッコリーとゆで玉子のサラダが美味しそうだったから、ちょっと多めに買って持って行く事にしたの。だって手ぶらなんて、いい歳した大人としては恥ずかしいよね。
6時頃着いてお母さんに
私「早速来ちゃいました」
お母さん「よく来たね、まだ途中だから、手伝ってくれる?」
私「急いで着替えて来ますね」
一度戻って着替えて行ったの。
サラダを見せて
私「美味しそうだから、買って来ました」
お母さん「ほんとだ美味しそう、この小鉢がいいかな」
小鉢に移すと
お母さん「これね、美味しく見せるコツがあるのよ、器の中でね、山の形にするの。富士山よりもとんがり山ね」
私がただ入れただけよりも、高級感が出て、5割り増し位高級に見えたの。
私「全然違いますね!」
お母さん「そーでしょー、昔父に教わったのよ」
私「お母さんじゃないんですか?」
お母さん「父がね、居酒屋でマスターに教わったんだって。プロの小技よね」
私「すごいですね」
お母さん「これやるとね、安売りの納豆でも、ちょっと良いものに見えちゃうのよ」
勉強になるな~。
私「これ、いいですね」
お母さん「覚えておいて損は無いでしょ?」
私「はいっ」
ホントにお母さんみたい。
いいな、こういうの。実母とも仲いいつもりだけど、こういうの教わる時間、無かったからな~。
近い内に、一度顔見せようかな。




