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10.ネカマレードは耐える

今日はもう1話だけ更新!

(??視点)


クソが……


あの馬鹿、心が折れたか何か知らんが急に居なくなりやがって!


「チッ……あの暴君竜との対決が大変な時に、あの団長は何しやがってくれてんですわ~!」


「あ、今日もネカマ副団長はお怒りだぞ……」


「ってか、いくら男が女性アバターでプレイしてるからって、ネカマレードとかいう名前を付けたの誠実かもだけどセンスは終わってるだろ……」


「そこ、聞こえておりますわよ~!」


……(わたくし)、いや己は姫騎士ロールプレイをしながら騎士団員達に釘を刺す。


あの馬鹿は部下に甘いから、己がこういう役割をするしかないんだよなぁ……


「……でもネカマ副団長、本当にアーサード団長は帰って来るんでしょうか?」


「帰って来ますわ!……あの馬鹿は、必ず……」


ぶっちゃけ、己はあの馬鹿の居場所を知っている。


己はあの馬鹿と幼馴染みなんで行き先は本人に聞いてるし、奴が今身を寄せている姐さんの事も知っている。


……あの怖い姐さんの所に行くとか、いくら姉弟だからって平気なものか?


そう考えていた、その時だった……


「副団長大変です!……窮奇が、あの暴君竜がまた進軍を開始しましたぁぁぁぁぁぁぁ!」


「チッ!……また足止めが必須ですわね~!」


この北の攻略最前線に居るワールドエンド・ユニークモンスターこと窮奇は、他のワールドエンド・ユニークモンスターとは違う点が1つだけある。


……それは、中央へ進軍する事を画策している点だ。


窮奇は何故か、他の厄災と異なり竜の軍勢を率いて自身が南下して来るのだ。


「そうは言っても、アーサード様抜きでどうにか出来るものなんですか!?」


「そうですよ!……団長抜きで、あんなの……」


まあ、こうなるのも分かる。


窮奇は強い。


己達の攻撃は全く通らず、向こうの攻撃はブレス1つが命取り……


しかし、己達が相手をしている間はその進軍を少しでも遅らせる事が出来るのだ。


「お黙りなさい!……確かに窮奇は強いですが、挑戦者を相手にすると律儀に対応するから足止めだけであれば容易ですわ!……さあ、今回も一通り暴れさせて帰らせますわよ!」


窮奇はある程度プレイヤーを蹂躙すると満足して、北へ戻って行ってくれる性質?がある。


それまで踏み留まれば、己達の勝ちだ!


「ふっ……また、(わたくし)の【羅貫螺旋(らかんらせん)】が業火を吹きますわよ!」


「それなら私の【天変無法(てんぺんむほう)】だって!」


「俺の【聖天絶壁(セイントウォール)】だって!」


……己達には、特殊な魔法やスキルがある。


これ等は全て、ユニーククエストをクリアした報酬で手に入る[魔導書]や[指南書]があれば使える様になるものだ。


……これがあるからこそ、己達はワールドエンド・ユニークモンスターと戦えているのだ。


「ふふふっ……皆さん、今回こそ暴君竜をギャフンと言わせてみせますわよ~!」


「「「「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!」」」」」」」


とはいえ、多分今回も無理かもしれない。


それでも、あの馬鹿……アーサード改め鋼村(はがねむら) 浅斗(あさと)が帰って来るまでの時間稼ぎぐらいは出来る。


「それでは……玉砕覚悟の特攻ですわ~!」


こうして、己達は窮奇へと特攻した。


……本っ当に戻って来いよ、浅斗!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(源徳 村雨視点)


グロサリーヌを仲間にしてから1週間後……


ーピロリン♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[モンスターを討伐しました]

[レベルが25に上がりました]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よ、ようやく25か……」


「つ、疲れマッシた……」


「ハ~ッハッハッハ☆!……君達は本当に根性が足りないな~☆!」


今日も今日とて俺達は、レベル上げとドロップ品集めのデスマーチに精を出していた。


「いやもう、流石にキツい……」


「日常生活に支障をきたしまくってマッス!」


「それでも、ここまでボク様に付き合ってくれたのは君達だ☆!……本当に感謝してる☆!」


「……俺、何でわざわざ付き合ったんだろうな?」


「知りマッセん!」


別に俺、このゲームに思い入れなんてもんはねぇ筈なんだがなぁ……


ちなみに、今の俺以外のレベルはというと……


「しかし、ここまでやっても63か~☆……もう当分は急上昇もなさそうかな☆!」


「……良いじゃないデッスか!……私なんて25なんデッスよ!?」


……エンムスビが俺と同じ25、グロサリーヌが63だったりする。


うん、絶対に最前線なんて行けねぇな。


「……それよりも、本当に君達は他の街へ行くつもりがないのかい☆?……せめて、最寄りにある王都ぐらいなら☆……」


「行かねぇって言ってるだろ!?……どうせこの街以外はやべぇ事になってんのは分かってるからな!」


噂に聞いた話じゃ、王都の時点で相当やべぇ事になってるらしい。


逆に、ここは強くなったプレイヤーが近付かねぇからこの程度で済んでるってレベルだ。


「……残念だよ☆」


「じゃあパーティー脱退するか?」


「いいや、しないさ☆……まだまだ説得は続けるつもりではあるけどね☆?」


「頼むから諦めてくれねぇかな……」


ハァ……


まだ諦めてくれねぇか……


こっちとしちゃワールドエンド・ユニークモンスターなんて戦いたくねぇんだがな……


「ワールドエンド・ユニークモンスター、私は実際に戦ってみたいんデッスけどね~……」


「今の俺達が戦ったところで他の奴等の足を引っ張るだけだ。……にしても、そろそろポーションなんかの戦闘中にHP回復が出来るアイテムも欲しいな……」


……俺達はこれまで、ポーションなんかに頼って来なかった。


基本的にグロサリーヌの【トリプルメテオ】による支援が充分過ぎたからだ。


……しかし、今後もこのままってのは色んな意味で宜しくない。


具体的に言えば、これ以上はグロサリーヌに貸しを作りたくねぇ!


「ポーションか☆……それなら教会で貰えた筈だから、一緒に行くかい☆?」


「……出来ればグロサリーヌ様に貸しは作りたくねぇんだが、同じパーティーに居る訳だし一緒に行くか……」


そうして、俺はグロサリーヌの案内で最寄りの教会へと向かったのだった……





で、十数分後……


「ポーションですね?……でしたら、こちらへお布施をいただきたく……」


「あ~はいはい……これで良いか?」


「ありがとうございます……では、こちら瓶詰めポーションが5本となっております」


「……ど、どうも……」


俺は教会の神父さんにゲーム内通過で500G払ったのだが、これで貰えるのが瓶詰めポーション5本か……


ちなみにゾンビのドロップ品である[腐肉]が10G、スケルトンのドロップ品である[人骨]が30Gなので、かなり高値だ。


……ただまあ、ロストアンドロイドのドロップ品である[旧時代の機械部品]が300G、ドラゴニックラプトルのドロップ品である[小型竜の鱗]や[小型竜の肉]が400Gなので、これは単純に経験値優先で狩り場をミスっただけだったりするのだが……


うん、考えたら終わりな気がする。


と、そんな時だった。


「お~い神父のおっちゃん!……ポーションの定期納品に来てやったぞォ!」


「ね、姉さん!……今お客さんが来てるらしいからあんまりそういうの言わない方が……」


「…………ん?」


え、今ポーションの定期納品って言ったか?


「うっせェ!……別に悪ぃ事じゃねぇんだからそんなん気にすんなやァ!」


「そ、そうは言うけど……あ、どうも……」


……………………へ?


な、何だこいつ等……


「ヤンキーみてぇなシスターに、兎のゆるキャラ着ぐるみって……どんな組み合わせだよ!」


教会に入って来たのは2人。


1人は白いシスター衣装を着た、つり目とギザ歯が特徴的な女性アバターのプレイヤー。


もう1人は兎のゆるキャラ着ぐるみを着た性別不明のプレイヤー。


……とてもじゃねぇが、普通にゲームをプレイしてて会える組み合わせじゃなかった。


「……おぉ、濃い組み合わせデッス……」


「そこまで言う程かな☆?」


何というか、もう混沌(カオス)な状況になって来たな……


よし、こうなりゃ……


「えっと、取り敢えず今回はポーションも貰ったしこれでお暇させて貰うぞ……その、乱打羽(らんだば)さんに……ウサちゃんさん?もご苦労様だな」


「そ、そうデッスね!」


「ふむ☆……もう帰るんだね☆」


「ああそうだ!……ってな訳で、さらばだ!」


……もうこの場に居るのも複雑な気分なので、俺達は即座に教会を後にした。


その際、彼女達の頭上に表示されたプレイヤーネームを呼んだのだが……また何というか、クセが強い名前だな……

ご読了ありがとうございます。


もうアイデアが一旦止まりました。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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