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ガドネア歴 九九八年 七月六日 ラミア・スナー
聖霊剣は、実在していた。それはつまり、数多の文献には、嘘が書かれていることが証明されたようなものだ。私は取り急ぎ、手紙を弟に宛てて送ることにした。内容は至極簡単に、聖霊剣はある、小説が正しい、とそれだけを書いて。弟は、あれでも一応宮廷魔導師見習い、ホントどういうわけか、ユニスの頭脳なのだ。手紙にはアリアさんとアルちゃんも連名としてサインしてくれたから、いつもの厨二を発揮せず、多分真剣に見てくれるとは思う。………多分。
それとは別に、アルちゃんの薦めもあって一度ユニスへと戻ることにした。何せ無駄に荷物が増えちゃったので、それらを一度整理するため。
元々持っているスナー流の短剣が二振り、いつかダミーの刀身を入れて飾っておくつもりの元回復の短剣、≪漆黒≫と≪雷帝≫の武具一式。そして、水の聖霊剣、『ガル・アクア』。
いや、その。私アルちゃんと婚約したでしょ。なので正式に私の部屋が王城内に用意されているわけで。だからというのもなんだけど、旅の邪魔になりそうなものはそちらに預けて、みたいな。
まずはそういう計画で、元来たルートで一度戻ることにした。




