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スキャンダル  作者: 火星宝剣


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7/7

スーパーヒーロー?フレア(仮称)

 僕は形から入るタイプ。

思い立ったが吉日、熱が入っているうちにさっさとスーツデザインを考えてしまおう。


——しかし三十分後。


「ンァ!思いつかないねん!」


大体なんだよ黄色い空飛ぶワニから力をもらった太陽のヒーローって。

宇宙忍者でもまだマシな始まり方だぞ。


何度でも言おう。

僕は形から入るタイプ。

スーツデザインより先にスーパーパワーを身につけるのが先では無いか?


一応家の近くにある人気のない公園に移った。

スーパーヒーローは謎の存在でなくては。


「ファイヤー」(不発)

「波動拳」(不発)

「サンビーム」(不発)

「ワニワニビーム」(不発)


「なんなんだよ!もう、またこれだ!」


直射日光を浴びすぎた様だ。シャツの胸元が焦げ始めて香ばしい香りがする。

早急にエネルギーを放出しなくてはならない。


「全くもう。ンニィィィィィィ!」


その時想像もしていないことが起こった!

僕の両手からゴムボール程のサイズの光弾が放たれたのだ。

その光弾は僕の意思に反して二重螺旋の弧を描いて直進し、公衆トイレの壁を粉砕した。


「ッグァァァ」


男の悲鳴が聞こえた。

そして同時にハンドバッグをもぎ取った女性がかけて逃げてきた。

僕は急いで作りかけのスーツ(メッシュの目出し帽)を被った。


「どうしましたか?(イケボ)何かお困りでも?(人ごと)最近はコンクリートが脆くていけませんねぇ?」


女さんはまるでコンクリートを気にせぬ様にすがってきた。


「ありがとうございます。私あの男に襲われていたところ突然コンクリート壁が崩れて逃げることができました。ナニかお礼をさせてください」


想定外の感謝にキョトンとしたが、


「なあに、当然の事ですよ。なんたって僕はスーパーヒーローフレア(仮称)ですから」


「ありがとうフレアマン!」


女が休日のヒーローショーみたいな返事をした。

これで今週の町内ニュースで話題持ちきりやな。

調子に乗った俺は、


「あの悪党、僕が懲らしめても構いませんね?」


女は言う

「とっちめなくていいけど去勢か強制送還して」


OK牧場!

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