一方勇者パーティは(トム・ショート視点)II
あの状況で逃げないとか、馬鹿なんじゃないのか!? リオちゃん、頭が良い女の子だって思っていたけど、実は頭、悪かったんだな。
俺、頭が悪い奴、好きじゃないな。まー、あそこで死んでも逃げない、リオちゃんが悪いから仕方がない。
「ねえ、トム、あの女の子、どうしているのよ。まさか…闘っているのかしら?」
「知らねえよ、なんか張り切って闘おうとしていたよな」
「何かあの女の子、頭、悪そうね」
「キャサリンもそう思うか? 実は俺も頭悪い奴、好きじゃねえわ」
ったく、リオちゃんも逃げときゃ、クエストクリアになっていたのによ。そしたら、また、勇者パーティのランクが上がるっていうのに、あのクソ真面目女は!!
迎えに行こうにも、さっきのモンスターがいるから怖くてはいれねぇじゃねぇかよ。ったく、何処までも手間取らせる奴だぜ!!
「アイツ、どうする?」
ステファニーがそう言うから、「もう、ほっとこうぜ」っていうしかなくなった。
俺様は受付の女にクエストクリアの報告をし、待っていると、受付の女から俺達の勇者パーティのランクがSSSランクに上がると言われ、気分は最高潮になった。だが…。
「あれ? もう一人の女の人は何処に行きましたか?」
「ああ…アイツか。アイツはトイレだ。トイレに行っている」
「そ、そうでしたか。では、トム・ショートさんの勇者パーティをSSSランクの最高ランクに到達させます」
「よっしゃー!!」
「やったわ!!」
キャサリン、ステファニー、ジャスミンも喜びの声をあげる。当たり前だな。だって、俺達よりも上の勇者パーティ、存在しないもんな。この瞬間、滅茶苦茶気持ちがいいぜ!!
最高だ!!
「よし、じゃあこの記念にお酒飲みに行こうぜ」
「行きましょう、行きましょう」
「あ、あの…」
あん? 何だよ、ったく。
「まだ、あの女の人、戻ってきませんね」
またかよ、しつけえなーっ!!
「先に帰ったよ、先に!!」
「そ、そうなのですか? さっきはトイレって聞いたから、ちょっとおかしいなって思いました」
「あん、お前!! SSSランクの勇者パーティに何か文句あるんか!?」
「い、いえ。何もありません」
「ったく、帰るぞ」
「OK、OK」
やっぱり、俺はあんな馬鹿女よりも、キャサリン、ステファニー、ジャスミンの三人の女の方が良いな。ほんの暫くは新しい奴を入れるまでは、コイツらと女遊びしておくか。まぁ、また可愛い女の子がいたら勧誘したらいいだけだしな。




