一方の勇者パーティは(トム・ショート視点)
あーあ。あんな役立たずのオッサン、いなくなってせいせいしたな。追放しておいて良かったぜ。そして、これからはキャサリン、ジャスミン、ステファニーと後、新人の可愛い女の子、リオちゃんと一緒にやっていくぜ!!
勇者である、この俺様の勇姿、格好良いところをリオちゃんに見せるとするか。さて、俺達SSランクの勇者パーティはダンジョンに潜るため向かっていくと俺様の自慢話を彼女にする。
「リオちゃん、このパーティがSSランクパーティにまでいけたのは、正直言ってこの俺様が中心になってモンスターを何度も、何度も討伐して頑張ってここまでこれた。だからここから先はこの俺様の勇姿をみるといい!!」
「は、はい!! 勇者様、私は確かにあなた様の噂を聞いておりますし、たくさんのことを経験して学ばせていただきます」
「よしよし、そうこなくっちゃ。これからよろしくな、リオちゃん」
「はい!」
俺様はリオちゃんの頭を撫でる。真面目で素直そうな可愛い目つき、あ~こんな可愛い子がこの俺様の彼女だったらな。どれくらい幸せだろうか。キャサリン、ジャスミン、ステファニーなんかどうでもいいぜ!
すると
ードシーン、ドシーンー
な、なんだ、お、おい、ま、まさか、魔物…あるいはモンスターが出てくるんじゃないだろうな。
ヤ、ヤバいぞ。お、落ち着け、落ち着け、この俺様。俺様は落ち着けばなんだって出来る。出来る、出来る!!
リ、リオちゃんに格好良いところ見せるんだろ? 俺様!!
「や、やばくない…」
お、おい、女達も怯えているぞ!! ヤ、ヤバい。ヤバすぎる。
「きますよ! 勇者様!」
リオちゃん、めっちゃ張り切ってる!?
ガオオオオオオオーッ!!
「来たーっ!! うわああああああーっ!!」
「きゃあああああああーっ!!」
「えっ!? ゆ、勇者様!? みなさん!? どうしたのですか!?」
ダダダダダダダダダダダダッ
ヤベーッ、ヤベーッ、ヤベーッ、ヤベー!!
超巨大モンスターが目の前で立ち塞がり、咆哮しやがった!!
ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバいぞ!!
早く逃げたもん勝ちだ!! そうだ、勝負は逃げるが勝ちっていうもんな! もうリオちゃんのことを構っている場合じゃない。もうリオちゃんはほっておこう! 仕方がない。この場合は!!。
早く、早く、このダンジョンから脱出しないと!! やったぞ! 出口だ! 出口が見えてきた!! 神様、本当にありがとう!!
「あーっ。ようやく助かったぜ!」
フウッ。あー死ぬところだったぜ。この俺様が死んだら、勇者パーティがなくなるもんな。キャサリン、ジャスミン、ステファニーも逃げて出口から出てきている。
そりゃ当たり前だなって思っていたら。
あれ…リオちゃんは…? もしかして、今も勝てる訳がないモンスターと闘っているのか?
あの女の子、ちょっと馬鹿なんじゃないのか?




