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黒き乙女の鬼語  作者: 紅河崎アリス
人魚姫
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才能

女は計算が大好きだ。

自分の年齢を2で割り、自分のドレスの値段を倍にし、夫の給料を3倍に言い、一番の女友達の年齢にいつも五足すのである

〜マルセル・アシャール〜

思えば私が今の身体になる前。


つまり、改造手術を受け鋼の肉体を得る前から私には殺し合いの才能と言う物が皆無だったような気がする。


例えば、私は必ずと言っていい程に毎回の戦闘で敵の攻撃を食らってしまう。


つまり、回避能力が皆無なのだ。


敵の攻撃なんて食らっても大した事はない。


当たる前に片付けてしまえばいい。


そんな感じだった。


特にその傾向が現れていたのが…


たしか15年と少し前くらい。


あれは七歳の時だったか。


私は桜楼院の名の下に子供ながらにして人外の化け物達と殺し合いを続けていた。


魑魅魍魎の住処から出て来た化け物達。


人間の常識を超えた非人間的危険思考を持つ人間。


そんな奴らと、毎晩毎晩、時には殺し合い、時には騙し、時には騙され、時には分解バラしあっていた。


そんな中、私がとある変態マッドサイエンティストとの戦闘で敵が私に向け妙な液体を仕込んだ太刀を私に向け振るって来た時。


私は迫り来るマッドサイエンティストの凶刃を掌で受け止め殴り倒した。


当然、プロのプレイヤーが使う太刀なのだから生半可な物ではない。


触るだけでも危険な代物だ。


だが、私はそんな事を一切気にせずに腕を差し出したのだ。


肉を切らせて骨を断つ。


その諺通りに。


…まあ、腕を持ってかれはしなかったがその後に傷口から入り込んだ妙な液体のせいで死にかけた。


まったく、私はあの時一体なにを考えていたのだろうか。


そんな事をふと思い出し、私は敵のチェーンソーの刃を掌で受け止めながら笑った。

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