↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話  視える人間

見てくださりありがとうございます!!

私、楽楽の二つ目の作品です!!

どうか楽しんでくれると嬉しいです!!

令和の時代、技術、文明が発展していく中………

一方また"それも"禍々しさを増していた。

ん?それも……って何を言ってるんだ?って?

君には見えていないのか?

あぁ……そっか、僕は普通じゃないんだった……

ってあれ?

君の背後……あぁ、肩に"それ"が手を乗せてるよ。

僕には"視える"からね。


《前置きはさておき》


僕の名前は黒鉄冥途(くろがねめいと)

ごく普通……見た目はごく普通の高校生だ。

僕には他の人とちょっと変わっていることがいくつかある。

まず………僕は視える側の人間だ。

写っちゃいけないようなモノが見えてしまうんだ。


僕が家電製品店の前を通っていると、テレビにニュースが流れてきた。

内容は……


【東京都内で起きた■■一家の4人の殺害事件】


一見、ただの悲惨な事件だと思うだろう、まぁ実際そうなんだけどさ。

普通の人は悲しみや同情を浮かべるだろうね、でも僕たち視える側の人間は違う。

テレビにはその事件現場である家の全体が見えている。

そしてそのベランダに……"いる"、視える。


涙を流しながら叫んでいるような表情をして

窓を叩く、2人の男女の霊。

外には黒い霊に身体を…臓物を貪り喰われている2人の子供の霊が。


(……事件内容からして…喰われてない方が両親、喰われているのが……その子供だな。)


テレビで流れてくる事件……事件だけに限らず、ニュース中継などの映像にも人ならざる者は写っている。

なんならこの家電製品店の前にも2人、人ならざる者、いわゆる霊……残留霊(ざんりゅうれい)がいる。


辺りを見てみても、1人の男性について行ってる、女性の霊、交差点の電柱付近でじっとしている子供の霊、

普通にその辺を歩いてる男の霊。

これが視える側の人間の見ている景色だ。


っと、こんな事を話している暇はない。

こんなこと言ってるが絶賛ちょっと微妙に遅刻しそうなところなんだ……


『……8時22分…ギリギリ間に合うか…?』


僕は走り出す、辺りで目に入るのは通り過ぎるサラリーマン、幼稚園のバスへ子供を送り出している母親。

そして女性にめっちゃ触ってる男の霊(ドスケベ)


『って……そんなことに気にしてる暇はない!早くしないとほんと遅刻する……!!』


角を曲がり、その先に見える飲食店を曲がると、僕の通っている学校が見えてくる。

僕はなんとか高校の前まで走り、間に合うことができた。


僕の通っている高校は東京都立御境高等学校とうきょうとりつみさかいこうとうがっこうという名前だ。


僕は校門を入り、下駄箱で上履きに履き替える。

そして僕たち2年生のフロアへと向かう。

階段を登り、僕たちの教室、2-2組が見えてきた。

教室に入り、自分の席にバッグを乗せて席に座り込む。

走ってきたので少し疲れてしまった。


『なんとか間に合った……意外と早く着いたな…』


僕はバッグを机の横に掛ける、そして授業の準備をし始める。


『おー!冥途!来てたなら言ってくれよー!話したい事あったんだよ!』


声が聞こえると1人の男子が僕に近づいてきた。


『…蓮太郎か、おはよう』


『おい冥途聞いてくれよ!!俺聞いちまったんだ!!』


蓮太郎は少し興奮した様子で俺に話しかけてきた。

この男子が犬峠蓮太郎(いぬとうげれんたろう)。現在この高校だとコイツしか友達がいない………

ちなみに蓮太郎は普通の視えない側の人間だ。

蓮太郎は俺が視える側の人間だと知っている。

それにしても目を光らせている…何かいい事でもあったのだろうか?


『えっと……なにかあったの?』


『よくぞ聞いてくれた!!俺もどうやら成ったらしいぜ……お前と同じ"視える人間"に!!』


蓮太郎は俺にそう言ってきた。


『え?視える側……?本当に何があったんだ…?』


『コホン、まずはことの発端を話そう……』


蓮太郎は語り出した。


『今日……俺は学校に着いて、この教室に向かっていた……階段を登って歩いていると……トイレの前を通りかかったんだ……』


(ここまでは普通だな……)


そう思っていると、蓮太郎が机に手を乗せ僕へ身を乗り出してきた。


『だがしかーーし!!ここでとある事が起きた!!

ここ3階の女子トイレは最近立ち入り禁止なのは知ってるよな……?なのに……そこから声がしてきたんだよ……!!』


蓮太郎は自信満々に話す。


『え……?それ本当…?まさか霊…?』


『な!?お前もそう思うだろ!?でも妖怪かも知れねぇ!!トイレの花子さんとか!!』


『それ男子トイレじゃない……?』


『冥途!ちょっとお前来てくれよ!一緒に女子トイレ行こうぜ!お前なら視えるだろ!?』


『蓮太郎!!その言い方は誤解を招く……!!』


蓮太郎が盛り上がっていると……


『え?ホントに加奈の言う通り信じてるじゃん!笑笑』


1人の女子が聞こえてきた。

声と共に足音が複数聞こえてくる。


『……ん?』


『え?なに蓮太郎もしかしてほーんとに幽霊がいたって信じてるー?』


女子の1人が蓮太郎へそう言ってくる。


『ん?お前らに関係ねーよ』


『蓮太郎って意外と天然で信じ込むよねー、女子トイレの声の正体は私達だよ?トイレの中入ってからかったの、朝生徒指導の田村に言われたからさー、ムカついてて笑』


『はぁー!?騙しやがったな!!せっかく俺も冥途と同じになったかと思ったのによー!!』


(残念がってる……あまり視えてもいい事ないけど……)


『あ!蓮太郎の近くにユーレイいるじゃん!』


『え!?マジ!?どこどこ!?』


蓮太郎がキョロキョロ見渡す。

僕も驚き辺りを見るが……

霊らしき者は見当たらない……


『どこにもいないぞ…?冥途、視えるか?』


蓮太郎が僕の方を向いた。


『え?私達に見えてるから蓮太郎も視えると思うんだけどなー……蓮太郎の向いてる方向……その机にいるじゃん。』


女子が指を指す、その指は僕を指していた。


『えっ。』


僕は思わず声が出る。


『蓮太郎が冥途ーとか言ってるけど私たちにはお化けにしか見えないなー、見た目は暗いし、根暗だし……』


女子達が笑いながらそう言い出した。

僕はそれを聞いてまた始まった……と思ったが、蓮太郎はそう思ってはいないようだった。

蓮太郎は拳を握っている。


『……おい』


蓮太郎は小声で女子へと聞く。

だが女子にはその声は届いていない。


『見た目に根暗!それってもう実質お化けじゃん!!笑笑』


女子がそう言い放つ。


『冥途への侮辱か?いい加減にしろよお前。視えるからってお化け扱いしやがって……』


蓮太郎の雰囲気が変わる。

さっきまであんなに明るかったのに。

今は女子へと怒っている。

……僕が周りに変わり者扱いされるのは正直慣れている。

でも、蓮太郎だけは僕のために本気で怒ってくれる。

嬉しいけど……蓮太郎は周りが見えなくなるから…

過去にそれで先生に加害者だと勘違いされて説教をさせられたことがある。

今は蓮太郎を落ち着かせよう……あまり目立ちたくない……


『蓮太郎……気持ちは嬉しいけど…落ち着こう。ホームルームも始まっちゃうし。』


『冥途…!!でもよ!?コイツらお前のことを…!』


『え?でもみんな言ってるよ?冥途は変わってるって……でもね、冥途よりも変わってる人がこの学校にはいるんだ……』


『それは……変わり者の黒鉄を庇うさらに変わり者…蓮太郎……アンタだよ!!』


言った女子は笑い出し、その周りにいる生徒もクスクスと笑い出す。


『あ!?お前らこそ変わり者だろ!!人の事情もしらねぇで笑いやがって!!』


蓮太郎も言い返す。


『え?私たちは普通の人間、おかしいのは黒鉄の方だよ?それにしてもかわいそー、お化けの黒鉄を……友達になっちゃったからっていう理由で庇わなくちゃいけない蓮太郎がさー、でもアンタのために言ってるんだよ?アンタがいちばんの変わり者にならないためにさ?』


『……お前!!』


『蓮太郎、席戻ろう…先生も教室に入ってきちゃう。』


『……冥途が言うならしゃーねぇな……』


蓮太郎が女子に背中を向け、自分の席へと向かう。


『ま、もうこの学校でお化けの黒鉄、お化けを庇う偽善者の蓮太郎……っていう噂は回ってるんだけどね笑』


女子は立ち去る間際にそう言い放つ。

その言葉は蓮太郎の耳にも届いていた。


『あぁ!?お前いい加減に!!』


蓮太郎が女子へと振り向き近づく。

だがそれよりも前に僕は立ち去ろうとする女子の腕を掴んでいた。


『……ねぇ、その汚い手離してくんない?気持ち悪いんだけど。』


女子は僕へとそう言い放った。

でも僕はそれを聞いて悲しくも悔しくも感じなかった。

僕はこの腕を掴んだのは自分に対する言葉への恨みじゃない。


『……そうだよ、君たちとは違うものが見えてる。

認めるよ、僕は変わり者だ。』


『……あっそ、じゃあさっさと離せよ』


女子がそう言って振り払おうとした


『……僕を変わり者扱いしようが、それは事実。

でも、変わり者じゃない、こんな僕に手を差し伸べてくれた1人の人間を、蓮太郎を侮辱されて…』


『変わり者の僕も聞かないフリはできなかった…!!』


僕は思った全てを女子に言い放った。

他者を、ましてや友達を侮辱されるのはすごく気分が悪い。

不快だ。


『あ?変わり者のくせに……あんた女だからってもしかして舐めてる?言葉ではなんとでも言えるけど________』


『………君は見えてないからわからないだろうけど、

おそらく女子トイレ、そこにいた霊が君についてきてる、君、近いうちに心霊現象に遭うよ……』


僕はちょっとした脅しとして、ベタすぎる嘘をついてしまった……

やっぱりベタだと思ったのか女子は全く怖そうに思っていなかった。


『は?そんな嘘に騙されると思う?ったく、アンタと

"偽善者"のせいで朝からやーな気持ちになった……』


女子の言った偽善者という一つの言葉が僕の怒りをさらに引き出した。

この時はついカッとなり言ってしまった。

僕の怒りが濁り、それが口から放たれる。


『……次蓮太郎を侮辱してみろ、"呪い殺すぞ"……』


女子は少し青ざめるような顔になっていた。

感情に支配され、口からその汚い言葉が漏れ出てしまった。


《キーンコーンカーンコーン》


そうしているとチャイムが鳴る、ホームルームが始まる。


『ちっ、やっぱりアンタは変わり者……!!』


女子はそう言い放ち自分のクラスへと戻って行った。


『………やばい、呪い殺すとか言っちゃった…口が悪い……!!』


僕はこの時少し後悔した……あまりこう言う言葉は言わないようにって言われてるのに……


『おぉぉ!!なんか今のお前カッコよかったぜ!!視える人間ってのもあって雰囲気がすげぇ!!いずれ霊能力みたいなのも使いそうだな!!』


蓮太郎が僕にそう言ってくれた。


(霊能力………か………使えるなら使いたいさ)


僕には霊視はあるが、霊能力はない。

でも、霊能力を僕は色々あって身につけなきゃいけないんだ。

そうじゃないと、僕は生きていてはダメなんだ。

このままじゃダメなんだ。

そうじゃないと、"アイツ"の元へは辿り着けない。


(………霊視だけじゃダメだ。

霊能力を身につけて、"アイツ"を見つけ、皆んなを守る………!!

そして僕も入団してみせる……"境"に!!)





《同時刻、とある場所にて》



日本霊象管理機関にほんれいじょうかんりきかん


報告。

7月18日、東京都■■区。

東京都立御境高等学校。

東館、3階の女子トイレにて


霊象の発生を確認。

被害者が2名。

現在は立ち入り禁止


霊象の発生、および霊障の被害から2日が経過。

機関の規定に基づき、霊象と原因の霊の祓霊、収容を行う。

調査決行日は7月21日、20:00。


現地点での霊象の内容は以下の通りである。


・声が聞こえる。

・窓から女性が見つめている。

・夜になると物音がする。


祓霊課は霊象を発見次第、無効化。

その後収容してください。

また霊を確認した場合、祓霊を行ってください。

なお、霊障を受けた場合、または戦闘不能だと感じた場合はただちに撤退してください。


以上。



日本霊象管理機関・境

発見報告書。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。