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自由に生きようと転生したら、史上4人目の賢者様でした!?〜女神様、今の時代に魔法はチートだったようです〜【web版】  作者: 酒本アズサ


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第54話 指名依頼

「あっ、来た来た、待ってたよ~!」



 ギルドで依頼料と売った素材の報酬を受け取りギルド長室へ行くと笑顔のガブリエルと渋面のディエゴがソファに座って待っていた。



「本っ当~に待ってたぜ、コイツ早々に来てずっとくだらねぇ話を延々続けるからよぉ」



「くだらないとは失礼な! 有意義な話じゃないか。ま、そんな事より早く座って!」



 有意義と言いつつそんな事って言えちゃう内容なので本当にくだらない話だったのだろう、ギルマスお疲れ様です。

 促されるまま私達もソファに座った。



「それで話とは? ガブリエルが居るという事は魔石の付いた犬の件だろう?」



 くだらない話とやらを聞かされる前にリカルドが用件を聞く。



「んもぅ、こういう時は軽い世間話で場を暖めてからっていうのが定番なのに…せっかちだねぇ」



「いいから早く」



「はいはい、コレどうぞ」



 不満気にしながらコンパクトサイズの上げ底の入れ物の中に小さい赤い石が入っているのがガラス越しに見えている物をテーブルの上に出した。

 その入れ物を軽く振ると、赤い石がコロコロと転がり再び同じ位置に戻る。



「これは?」



 動作確認らしき事をして何も言わないガブリエルにリカルドが聞いた。



「コレはね、中の魔石は犬の頭に付いていた物で、制御装置のある方向を示してくれるものさ。同調させてある魔力に反応してるから魔石のある方向へ進めば制御装置と操作してた奴が見つかるってワケさ」



 説明が終わるとガブリエルはドヤ顔で胸を張った。



「たった数日でこれだけの魔導具を作るなんて…凄い…」



 エリアスが感心した様にポツリと呟いた。



「でっしょ~!? 支所とはいえこれでも王立研究所の所長だからね!」



「コイツは性格以外は完璧と言われる男だからな」



 エリアスの言葉に気を良くしているガブリエルを見ながらディエゴはフンと鼻で笑った。



「ひどいっ、あの里の奴らみたいに澄ました態度の方が良いって言うのかい!? 私は人族を見下したりしない良いエルフだと思うけど!?」



 あ、ガブリエルってやっぱりエルフの中では異端なんだね、なんだか納得。

 エルフってもうちょっとクールなイメージだもんね、きっとこんなふざけた性格なのにこうやって次々と凄い物作り出したりするから王都で疎まれたんだと思う。



「ああ、エルフじゃないが先代の研究所の所長に比べたらお前の方が断然マシだとは思ってるさ」



「え…っ、あ、そ、そう?」



 あっさり褒められ(?)戸惑いながらも嬉しそうにするガブリエル、簡単だなオイ。

 ガブリエルが大人しくなったところでディエゴが口を開く。



「それで、だ。この魔導具を使って犬を操っていた犯人を捕まえる、もしくは制御装置の回収をギルドから依頼したい。もしも制御装置が運び出せない物であれば破壊して欲しい、犬が姿を見せた範囲的にそこまで遠くじゃねぇだろうし…報酬は成果次第だが最低で金貨1枚だ」



「マジか…」



 皆驚いているが、ホセが思わずといった感じで言葉を漏らした。

 しかし私は金貨1枚と言われてもピンと来ない、えーと銀貨が1万円で、大銀貨が10万円、だから金貨は…100万円!?



「今回の依頼元がギルドの総本部からって事になるからな、魔導期時代の遺物関連は大抵金貨が動くのさ、犯人と制御装置を無事確保出来たら更に上乗せされるぜ? ヘタに依頼を貼り出したところで他にも犬が居たらC級以下じゃ厳しいって事で前回犬共を返り討ちにしたお前達を指名させてもらったって訳だ」



 皆の驚いた顔を見てディエゴは満足そうにニヤリと笑った。



「ところでこの依頼はすぐに始めなければいけないのか? 知っての通りアイルは体調を崩していたから数日は軽い依頼にしておきたかったんだが…」



「私なら大丈夫だよ。ちょっと脚が疲れたけど、この依頼なら馬で移動するでしょ?」



「まぁ…、犬の出現範囲的に歩きだと時間がかかり過ぎるだろうからな」



 段々と寒くなって来てるから野営する依頼は早めに終わらせてしまいたいというのが本音だったりするんだけど。

 多少体力が落ちてるとは思うけど、いざとなったら身体強化という手も使えるから何とかなるでしょ。



「だったら明日準備して明後日から行こうよ、ね?」



 私の提案を皆が受け入れてくれたので明後日から制御装置を探しに行く事が決まった。



「私も行っちゃおうかな~、もし運べない大きさの制御装置なら壊される前に調べてみたいし~。魔法だって使えるし、結構使えると思うんだ、私。冒険者じゃないから報酬は受け取らないし、アイルが攻撃魔法ブッ放しても私がやった事に出来るしぃ~、実際攻撃魔法だけじゃなく色々魔法使える私が居たら便利だよ、どぉ?」



 ウザい…っ、ウザいけど提案自体はとても魅力的だ。

 魔法使ってもガブリエルのせいにして言い訳を考えなくても良いっていうところが。

 皆も悩ましいのか顔を見合わせているがハッキリと決められない様だし。



「一旦持ち帰って相談しましょ、明日を準備に使うなら夜までに知らせるって事でどう? もし行くならどうせ食事の準備はこっちでやっちゃった方が面倒はないだろうし、野営道具もあるからガブリエルも着替え程度の荷物ならすぐに準備出来るでしょ?」



 ビビアナの提案に皆が頷いた、ダメって言ってもコッソリついて来そうだと思うのは私だけだろうか。

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