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自由に生きようと転生したら、史上4人目の賢者様でした!?〜女神様、今の時代に魔法はチートだったようです〜【web版】  作者: 酒本アズサ


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第395話 調査依頼受注

間もなく400話記念閑話という事でフィーバータイム!

投稿が途切れていた事もありましたので、本日一時間おきに投稿します!

 教会に行った翌日、冒険者ギルドに行くと掲示板(クエストボード)の前にいつもより人集(ひとだか)りが出来ている。

 人が少なければ私も一緒に見に行くが、今日はリカルドが1人で依頼札(クエストカード)の確認に向かった。



「どうしたのかな?」



「昨日の腕熊(アームベア)の事じゃねぇか? サウロがギルマスに報せに行くっつってたろ」



「あ、なるほど。注意書きしておかないと森の浅い場所にもまた腕熊が出る様なら低ランクの人達が行くのは危ないもんね。そういえばホセ、サウロ達に一杯奢るって言ってたけど、凄く楽しみにしてるみたいだよ、ほら」



 受付カウンターの向かいの壁際に目を向けると、サウロとパーティメンバーが笑顔でこちらに手を振っていた。



「はは…、今日の依頼を終わらせたら飲ませてやるか。オレの分の夕飯は要らねぇからな、ちょっとアイツらにも言ってくる」



 そう言ってホセはサウロ達の方へ向かった。



「ふふっ、ねぇアイル、今日の夕食は南瓜(かぼちゃ)料理にしない?」



「もうっ、エリアスったらそんな意地悪言わないの!」



 南瓜がホセの好物だってわかってて言ってるんだからタチが悪い、しかもテディを助けてくれたサウロ達を労(ねぎら)う為だというのに。



「あはは、冗談だよ、冗談!」



「いやいや、今のは7割本気だったと見た、アイルが悪ノリして同意したら本当に南瓜料理にしてもらうつもりだったよね?」



「あは…、まぁ、少しは?」



 エンリケの鋭い指摘にエリアスは目を泳がせた。

 だろうねぇ、本気を感じたからこそ私も怒ったんだもん。

 そんなくだらない話をしていたらリカルドが戻って来た。



「昨日ホセから聞いた通りだな、浅い場所に腕熊が出たという注意と、深部の調査依頼が出ていた」



「当然受けるんだよね?」



「ああ、アイルの事だから子供達が安心して薬草採取出来る様に調べるって言うだろ?」



「流石リカルド、わかってるね!」



「受ける依頼は決まったのか? 今日は何を受けるんだ?」



 サウロ達と話してきたホセが戻って来た、そういえば森の深部に行くなら1日2日じゃ戻って来れないんじゃないだろうか。

 今日奢る約束したのなら延期しないといけないよね。



「森の深部の調査依頼だって。リカルド、それって1日じゃ終わらないよね?」



「そうだなぁ、普通に行って戻って来るだけでも5日は掛かるんじゃないか? 更に調査ともなれば向こうに数日は居る事になるだろうな」



「え、だったらサウロ達との約束も延期しねぇと。うるせぇだろうなぁ、ハァ…」



 やはり1週間くらい掛かるらしい、ホセはため息を吐いて再びサウロ達の元へ向かった。



「じゃあこの依頼を受けるって事でいいか?」



「「もちろん」」



 エリアスとエンリケの同意も得られたのでリカルドはカウンターへ受注しに行く。

 そしてすぐに機嫌の良さそうなホセが戻って来た、どうやらサウロ達に文句は言われなかったらしい。



「サウロ達は大丈夫だった?」



「ああ、そん代わりウチに来たいってよ、どうもバレリオから聞いて羨ましかったらしいんだ。いいよな? 騒がしくてもビビアナが寝る時に消音の魔導具使や問題ねぇし」



 そう言ってサウロ達の方へ振り返った、つられて視線を向けると満面の笑みを浮かべている4人。

 勝手に決めた事に関してはホセに物申したいけど、テディを助けてくれた事に関してはお礼したかったから丁度いいか。



 サウロ達に向かってコクリと頷くと、ハイタッチして喜んでいる、これだけ喜んでくれるなら歓待のしがいはあるよね。

 ギルド内に居た冒険者達が半分くらい入れ替わった頃、リカルドがカウンターから戻って来た。



「待たせたな、一旦家に帰ろう。一応期間は20日あるから料理を作って持って行く事も可能だぞ」



「んふふふ、今の私はこっそり帰って来て家で料理する事も可能なんだよ?」



 ギルドを出てから声を顰(ひそ)めて得意げに言ったが、ホセから待ったが掛かった。



「それはやめておいた方がいいんじゃねぇか? 間違ってもビビアナやじいさんが料理出来るなんて近所に思われてねぇだろうし、なのに台所から匂いがしたら怪しまれるだろ」



 ビビアナの料理下手は結構有名らしい、おじいちゃんは騎士をやっていた時に簡素な料理程度なら作れる様になったらしいが、醸(かも)し出される上流階級の匂いで料理するとは思われてないだろう。

 おじいちゃんの貴族仕込みの紳士ムーヴに密かに憧れを抱いている年嵩(としかさ)のお姉様方は結構居る。



 セシリオも騎士だからおじいちゃんと同じくらいの事は出来るが、王都から来た騎士という肩書きのせいか、何だかんだ頼られているので家でゆっくり料理する時間なんて無いと周りもわかっているだろう。



 ちなみにビビアナが妊娠中に浮気する気が起きない様に門番一同が敢(あ)えてセシリオを疲れさせているという説がまことしやかに囁かれている。

 職人達だけでなく、冒険者として門を出入りする時に美人で愛想が良いビビアナに憧れている騎士や民兵が多いのだ。



 とりあえず料理に関しては、商業ギルドに登録してあるレシピに下拵えして冷凍した物を焼くだけシリーズもあるので誤魔化そうと思えば何とかなるだろう。

 まだ朝市がやっている時間だったので食材を買って家に帰った。



 そして今回の森での原因が更なる騒動を運んで来る事は、この時誰も想像していなかった。


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