ある日の午後
七歳になってから数日。
夕日も地平線に沈み始めた頃。
家で本を読んでいた僕に一階から声がかかった。
夕食だ。
僕は本をとじると、自室の扉を開けて階段をおり、玄関部分を通り抜けて左に曲がるとリビングに入った。
「また本読んでたの?」
そう聞いてきたのは母のエリシアである。
「うん!」
僕は元気よく答えた。
「よく本を読むなぁ、たまには剣の稽古とかしてほしいんだが」
そう苦笑混じりにいったのは、父のボイルである。
母は、僕が本を呼んで勉強するのは応援してくれている、もちろん父もだが母に比べると勉強よりも、剣の訓練をしてほしいらしい。
剣の才能がないのかといわれればそんなことはないのだが、やはり前世の運動経験がゼロなせいか、運動よりも勉強の方が体に合うのだ。
「父さん、明日は、剣の稽古をしますから」
僕は父さんに笑顔で言った。
それにたいして父さんも笑顔で言った
「おっ、いったな?約束だぞ」
母さんが僕らの会話に割り込むように言った。
「二人とも、そこまでにして私の料理が冷める前に」
「「はーい」」
二人の声が重なった。
二人の元気のいい声と同時に、どんどんとフォークとスプーンが進んでいく。
ちなみ今日の献立は、パンに牛乳、スープにちょっとした、サラダである、ゆでてはあるが、
パンは近くの村で取れた小麦から、牛乳は、この村の牧場から、スープはなんかの穀物が入ったもので少しショッパめの味付けだ。
サラダは生は危ないらしく火は通すのが基本だそうだ。
僕らはいつも通り他愛のない話をしながら食事を終えた。
「また本を読むの?」
母に聞かれた
「うん!」
僕の返事を聞いて母が念を押して言った
「早く寝なさいね」
僕は返事をしつつ既に階段を上がっていた、
僕は部屋に戻り本を開くと、歴史と地理のページを開いた。
まず周辺国に関してだが、その前にこの世界には大きな大陸がいくつかあるらしい、僕がいるのは地図にしたとき左の方の左、かなり端っこの大陸である。
とはいっても、かなり大きな大陸である。このような大陸がいくつかあるらしい。
そして、その大陸の中央左側、僕のいる国をファウゼン王国と言うらしい。
中世世界のザ・王国という感じだろうか。
次に王国の北側にあるのが、ムール帝国である。
どうやら王国と、仲のあまりよくない国のようだ、だが、間に山脈があるため戦争はあまり行われないらしい。
そして王国の東にあるのがウェージン議会国である。
名前のとおり議会制度の国らしい、王国との関係は良好だそうだ。
だが、北東部には北から連なる山脈があるため主に交流があるのは南側だそうだ。
そして南側に大河を面してあるのが、シェーリンシア公国である。
こちらは大河に面していると言うこともあり船を使った運送業が盛んらしい。
これらが主な特徴である。
この世界では商人の行き来が盛んであるらしく国家機密等の情報ではなければ商人の情報は本として教科書的な本として売られるらしい。
紙の材質は前世に比べると粗悪品ではあるが。
実のとこひとつだけさっきの本に王国と面しているのに詳細まで記されず、名前が少しだけ登場した国がある。
それが、魔王領だ。
魔王領と呼ぶのは国としては周辺国が認めていないのと、当の魔王領が、外交をしておらず孤立しているためらしい。
魔王領は王国と議会国の間にあるが小さい―大陸がでかいためそうみえるだけで、実際はそこそこでかそうだが―ため、あまり影響はないように思うが、商人たちがそこ周辺を避けるため南側に公益などが集中しているのである。
また魔王は僕の読むおとぎ話などにもよくでてくる。勇者やそのなかまたち等が討伐する話や魔王が産み出す魔物が暴れる話などもあった。
そのため、周辺国からは明らかに敵視されているようで情報もないのだろう。
これが最後の国?の、情報である。
そしてある程度地理のページが終わり次が歴史である。
最初に王国であるがもとは帝国の属国というか、山脈を挟んでいたため、直接統治ではないが、一応は帝国領ではあったらしい。
しかし、飢饉や天災があったさい、帝国は山脈より北のいわゆる本領を重視したため、現在の王国領で不満が募り、反乱が起きて、いまの王国ができたようだ。
そして、東の議会国であるがこちらは最近までは帝政だったようだが皇帝が追放され、議会制になったらしい。
また南の公国だがこちらはこのときにどさくさに紛れて議会国からの独立を果たしたらしい。
現在は幾人かの有力貴族の代表制として運営されているらしい。
最後にまたまた魔王領だが、こちらは王国と議会国の混乱に乗じて領地が拡大したらしい、気付いたときには、という感じだろう。
何度か軍を送ったこともあったそうだが返り討ちだったそうだ。
ちなみに魔王はもとから今の議会国と、王国との間に城を構えてはいたらしい、それまでも何度か軍は送ったようだ。
最後に国の名前の由来だが、王国と帝国は指導者の名前に由来する。
王国はファウゼン王家から、帝国はムール皇帝一家からである。
そして議会国は首都的な機能を有する都市のあるウェージン丘陵からである。
そして公国であるがこちらは少し特殊で、魔王討伐のために送り出され、そのまま、行方不明、恐らくは死亡したといわれる、聖者、シェーリンに由来する、シアはシェーリンが持っていた弓らしい。
最後に宗教の話も少しあった、主に二つあるそうだ。
ひとつは創成教。
これはこの世界を作ったとされる、創成神を進行する宗教だそうだ。
昔からある由緒ただしき宗教らしい。
もうひとつは先ほどのシェーリンシアを崇める聖女教だ。
シェーリンシアを聖女として崇めるらしい。
こちらは新興宗教というとこだろう。
この二つの他に、魔王を信仰する、弾圧されている宗教や、その土地に根付く宗教などもあるという。
これがこの本から得られた話だ。
前世で社会科が好きだった身としてはとても面白いものだった。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
なかなかうまく国などをまとめれたと思います。
自分でも名前を忘れそうなので設定まとめてきな作品も作ろうかと思ってはいますが、、、おいといて、次回はいよいよ話の本筋に入っていきますよ!




