死の夢
あなたの温かい雰囲気…
布団に入ると、なぜか涙が出てしまう。
毎日ではないが、疲れが溜まっていたのかなんなのか……自分でもよくわからない涙………。
その涙は枕を濡らしていく。目を赤くして眠りにつく……。
そしてこれは毎日…夢を見た……。
夢の内容は、必ず自分が死ぬか殺される夢だった…。
そして俺は、夢の内容をきっちりと覚えてしまうタイプだった。
そんな夢を毎日……。
死ぬ、殺されるバリエーションは多かった。
自殺、轢死、事故死、病死、…中でも1番多かったのは刺死だった。
夢の中では今まで会ってきた人たちに俺は殺された。
友達も…大人も……。
朝は、起きれなかった…それも毎日。
体がものすごく重くて、目覚ましが鳴って50分後にやっとベッドから脱け出せる。そんな日々だった……。
朝起きない俺に親は朝から怒鳴る…そんな毎日だ。
…俺は自分のことが1番嫌い。
何も言えないまま流される性格で、自分に対しての膨らむ体の違和感。
全ての行動自分が悪いと思ってしまって、物事に集中ができない。
そんなこと誰にも言えない……。
そんな普通の生活ができない自分が大嫌いだ………。
◇
5月も中頃、修学旅行の計画がほぼ決まってきていて、とうとう来週となった。
しかし、数日前から体調が優れない……。
夜寝れなくて、いっきに食欲が落ちてしまった。そのせいか……?
しかも…修学旅行……俺にとってはあまりよろしくないイベント…。
理由は……まぁ部屋が1人部屋じゃないし、制服で外に出るし、1日中動くし……そう考えるとまた気分が悪くなってくる……。
頭がぐらぐらしてきて、吐き気がする……。
だけれど、今は授業中……。授業の話を割ってでも言うことではない……。
そんなことを思っていた時……
「…大丈夫?顔色むっちゃ悪いよ…?」
近くの席の子に小声で言われてしまう……。
休み時間まであと20分もある。
さっきから授業内容が耳に入ってこない。冷や汗がひどくて寒くなってくる…。
そして、目の前が暗くなる。
あ……これダメ…………
「…ちょっと……保健室行ってきていいですか………?」
呼吸が荒い中、自分の口で言った。
言った後から、何してんだ…と恥ずかしさも入ってくる。
「いいけれど…1人で行ける?むっちゃえらそうやけど……」
「……大丈夫です………」
周りの目が怖くて、もっと気持ち悪くなって…教室を逃げるように出た……。
◇
「……っ………、…っ」
保健室。ベッドの上に座って丸まり自然と涙が出てきた。
まだ若くて小さくて可愛らしい保健室の先生は何も言わず少し遠いところに座っている。
その時─
「…!大丈夫ですか…、!」
保健室の扉を思いっきし開けて入ってきたのは……
「……先生っ…!」
俺の近くに寄ってきて隣に座ってくれる。
「保護者に連絡が取れました。……大丈夫です。授業が始めるギリギリまで隣にいます。」
柔らかくあたたかい声。
優しくて、溜まっていてものが溢れる代わりに涙がもっと溢れた…。
◇
「で、なんやったん?」
「……わからん、…ただ……ただ、気持ち悪かった……。」
家に帰ってきた時はだいぶ治った。
学校に迎えにきてくれてのはお父さんだった。
それで、一回寝ろとベッドに促されている。
今日は、学校を早退してしまった…。午後に先生の授業があったのに………。
「精神がなんちゃら〜とか、鬱がどうたらこうたらとか…そんなんにならんといてな、めんどくさいで。そんなんちゃんとしとったらならんことやで。」
そう言って俺の部屋を出て、仕事へ戻るため家を出ていった……。
目を瞑ると夢を見た。昔の夢だ。
……自分がまだ幼稚園で遊んでいる時だった。
その時は、他の保育園、幼稚園はどうかは知らないけれど、ここの園内ではコマ遊びが流行っていた。
自分でデザインしてそれを使い誰が1番回るか競い合う。
かっこよくデザインした俺のコマはいつも決勝まで残りコマの腕がどんどんと上達していった。
とっても楽しかったのを今でも覚えている。
それが自分の当たり前だったのに………
「気持ち悪い」
年中だったか年長だったか転園してきた男の子にそんなことを言われてしまった…。
それから、俺は“普通”でいることの苦痛を感じ始めたのだ…。
◇
『このノート交換ノート的な感じにしませんか…?自分が先生に対して質問を書くので先生はそれに答えてもらいます。と、ついでに先生も質問書いてください…!答えます!』
このノートは至って普通な自主学習ノート。
だけれどそんなつまらないものにしたくなかった。
その日からノートを開けるその瞬間がとても楽しみになったんだ……。
改めて作品を読んでくださりありがとうございます。
まじで忙しかった日々もGWで一旦収まりそうです…。水曜日、投稿できなくて本当にすみません…。
このGW中にたくさん宣伝頑張ります…!!
次の投稿は5月6日水曜日の予定です。よろしくお願いします。
ありがとうございました!




