日頃の感謝を込めて
大好きな先生に…
「担任の先生にサプライズ……ああ、去年やったやつ…」
2学期最終日ちょっと前。
後期室長になった俺は、学年議会で担任の先生にサプライズ企画の提案を学年主任の青髙先生にされる。
「まあ、毎年やってるからみんなもどんなんか知ってるだろうけれど、簡単に説明すれば、担任の先生のいいところを褒めまくって日頃の感謝の気持ちを伝えるというものです。文章は自分たちで考えてきてね」
俺は毎年のように室長をやっているから、去年も先生に感謝の思いを伝えた……。
そして、今年も……!
想像したらどんどんとニヤけが止まらなくなっていった。
去年は……まあ、今年はどうするか……。
今年は今年でまた先生をびっくりさせちゃおう…!言うことをおおまかに決めて学校を出た。
◇
「で……ここの文章で……ん〜日々の感謝っていっぱいありすぎて、収まりきらない……」
「何やってるん?お菓子食べな」
「え!まじで!!ありがとう、ばぁちゃん!」
ばぁちゃんから貰った煎餅を食べる……。
こういう勉強ではない宿題を親の前でやったら怒られるので、ばぁちゃんちで。
お菓子も出るし、どんなわがままでも手伝ってくれるから、こっちでやるほうがいいのだ。
「ん〜、今さ、先生に向けての感謝のサプライズ文章を考えてるんだけれど……」
「それって、去年あんたが先生に愛のメッセージ言ったやつ?早いな…もう1年か…」
愛のメッセージ………そう聞くと本当に懐かしく感じる。最後先生に大大大大大好きって言っちゃったやつ。
まじで、ふざけてたしネタのつもりでもあった。
だけれど、周りの子からはいわゆる伝説となってしまい、あのメッセージを越すものはないとまで言われてしまっている……。
「でも、すごい根性やなー。…じゃあ、今年は1年経って、少し大人っぽくとか…!」
「…もしかして、楽しんどる?あのなあ…去年、学年主任に怒られてんのやからな。」
しかも、今回は1年経っている。
そんなこと尚更言えなくなってきているような……。
「だからこそ、じゃない……?」
そのばぁちゃんの言葉でなぞにやる気が出て、どんどんと文章が綺麗にまとまっていった。
そして、当日を想像すると、ニヤけが止まらなかった。
◇
緊張する……。
さっきのクラスが笑いをとったことで尚更。
震える手を強く握ってマイクを持ち口を開けた。
「日頃の感謝を込めて!!!……………大好きです。」
そう、今年らしく─。
改めて作品を読んでくださりありがとうございました!!
四半期ランキングにこの「人生の出発点」がランクインしました!!
本当に感謝でしかありません…!ありがとうございます。
こうやって、たくさんの人に届くことを願っています。
次の更新は6月24日を予定しています。
ありがとうございました!




