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プロローグ

自分の気持ちを言う時…


ここは、学校の空き教室。そして今は─


「じゃあ次は…みんなにも聞いているんだけど、3年生に向けてクラス決めをする際に、同じクラスにあまりなりたくない人と、、この人とは仲良しで中学最後の1年間一緒のクラスになりたいっていう人を教えて欲しいです。アンケートをとっているんだけれど……」


目の前に座っている担任の先生がメモる紙を準備しながらそんなことを言う…。

なりたくない人……。確かに次で中学3年生になる。


そしたらこのクラス決めで一緒に修学旅行に行ったりなど…中学最後の思い出になる。


そして俺は目を瞑り1年生の頃を思い出して─


「…────。」


「………その子って関わりあったんだ…。分かりました。」


そう言って先生は名前をメモに書く。


「じゃあ今度、同じクラスになりたい人だけれど……」


先生は顔を上げ俺を見る…。

……そして、俺はあまり言わない自分の想いを先生に言った─


「……3年生も、、先生と同じクラスがいいです…!!」





時は、中学校入学。


心はマイナスだったりワクワクだったり……もうあまり覚えていない…。


1年1組。ここが中学初めての教室だった…。


周りもざわざわしていて、自分も慣れない環境に緊張しながら席に座っていると、ガラガラっと教室の扉が開く音がし、若い女の先生が入ってくる。


「1年1組の担任になりました。伊田といいます!1年間お願いします…!」


………しかし、クラスメイトの中に1人、先生にも手に負えない…所謂問題児がいた。


そいつのせいで、クラスはすぐに荒れていってしまった……。


「……きっも!!」


「近づくな……お前の菌が感染る。」


「世界の恥!!ゴミ!!」


「……ッチ、死ね」


これだけじゃ足りない……。


数え切れないほぼの言葉の暴力がクラスを飛び交った…。


クラスの誰かしらはその問題児のせいで一日一回は泣いた…。1年1組はそいつにいじめられた……。


もちろん担任は知っていた。伊田先生は自分になりに頑張って対処はしていた…。


……だけれど、誰にもこいつは止めことはできず……。俺たちで他の先生にも現状と助けを呼んだけど………何も変化は起きなかった……。


学校に通うのがどんどん辛くなってきて……はぁ……中学校ってこんなもんなんだなぁって思った1年だった。


だけれど、そんなこと家には言えるわけなかった──。


そのまま2年生に上がった。


クラスが変わりそいつとは違うクラスになったからまずまずひと安心だったけれど…もうその頃には、中学校に期待なんてしていなかった。


毎日同じような日々。


毎日違うはずなのに何故か、次何が起こるか分かってしまうくらいにつまらなかった。


……しかし、2年生1学期始業式体育館で担任を発表された時に驚いたのを今でも覚えている…。


痩せ細った小柄な体型、小さな顔、細い手足……。小顔なのに大人用マスクをつけていて、縁が黒く太いメガネ。そのせいで、顔の表情があまり見えなかった…。


担任になったその先生はとっても天然な人だった。


ドジでおっちょこちょい…。緑が大好きで植物を愛しすぎた人だった。


あまり喋らず、感情を見せず、少々ミステリアス的な人でもあった。


しかも、週一ペースでおらず少し休みの多い人だった。


初めての会話は、俺が気になって話しかけにいったこと。


あまり、繋がらない会話だったけれど友達が多くない俺には、ちょうどいい空気だった。


まぁ、そんな感じで、1学期が過ぎ、2学期が過ぎ、3学期が始まり、そして冒頭の空き教室へ行き着くのだ。


簡潔言うと、俺はこの1年間あっという間だった。


先生は優しい人だった。どう表せればいいか分からないけれど…なんか、とても楽だった。2年生になって気づいたら先生に頼りっぱになっていて、あともう1年、先生と過ごしたかったんだ……。


「先生がいるから毎日学校に通えてるんです……!お願いします……」


お辞儀をしお願いしたら、あまり見えない分かりずらい表情がほんの少しだけニコッと笑った。


「…ありがとうございます。」

改めて「人生の出発点」投稿開始です!!作品を読んでいただきありがとうございます。

この作品もたくさんの人の心にそっと残るように…そう願って投稿をしていきます。

応援何卒よろしくお願いします。

次の投稿は4月25日土曜日の予定です。ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
いじめ問題はいつでもどこでもある:( ;´꒳`;):
Xから失礼いたします。 「1年生の頃の地獄」と「2年生で出会った救い」の対比が鮮烈で、主人公が絞り出した「先生と同じクラスがいい」という願いの重みが痛いほど伝わってくる導入ですね
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