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目覚めたら全裸で森でした  作者: マッタ・LI
王都と冬
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討伐祭1

こんにちは!!

最近書けてなくてすみません。

ギルドから指定された場所に到着した俺たちは、一先ず夜営の準備をする事にした。


皆、手慣れた、という感じでテントを張ったり、即席の竈を土魔法で作ったりしていき、和気あいあいとした雰囲気で準備が進んでいった。今回は周囲に人が沢山いて警戒する人員の必要も無く、全員で夜営の準備ができるので、作業がスゴく楽だ。


「師匠、そっちはどうですか?お手伝い出来る事はありますか?」


土魔法で作った竈の出来映えを確認していると、後ろからカインが声をかけてきた。

カインは俺が意識を失っている間に、チャックが護衛依頼を通して知り合った、剣士の少年だ。

最近は自重することを覚えて、多少はマシになったらしいけど、今回出発する時も、勝手に一人だけ検討違いの方向に進もうとして、幼馴染みって言ってた女の子、えっと、カッサンドラに怒られてたんだよな。


それで、そのカインがどうしたんだろ?

チャックには結構なついてた・・・というか、イゾールに行くまでの間、チャックに稽古をつけて貰っていたらしく、師匠って俺も呼ばれてるんだよね。外見は一緒の同一人物だし、上から目線で話しとこうかな。


「此方は問題無いかな、一応、これ作ったんだけど確認してもらえるかな?」


「分かりました、でも、師匠が作ったんですから、大丈夫じゃないですか?俺が言うのもあれですけど、なんかスゲー使いやすそうっていうか、本格的っていうか、まぁ、俺には思い付かないっていのが、正直な感想ですね。これとか、どういう時に使うんですか?」


「ああ、これ?これは、これを炊く時に使うんだよ、で、こっちが炒め物とか煮物とか、そんで此方が、材料を切るところ」


此方の世界での米、コルライトを見せてあげたりして説明をしてあげると理解してくれたみたいだ。

カインは料理苦手なんだろうな。途中から、理解出来てないって感じが丸わかりだったし。


俺の勝手な予想だけど、将来カインはカッサンドラに「たまにはあんたも作りなさいよ!」って文句を言われながら、それでもカッサンドラが甲斐甲斐しくご飯を作ってるっていう構図が見えてくるんだよな。

というか、今でもカインはカッサンドラに尻に敷かれてるからな・・・


「まぁ、そういう感じで使っていくんだけど、後でやってみる?」


「俺がやったらダメにしそうなので、遠慮させて貰ってもいいですか・・・」


「そっか、それは残念だ」


結構力作だったんだけどな。


チャックがお世話になった人達らしいし、今夜は何時もより気合いを入れて作るかな。



と・・・いう感じで、問題も起こること無く夜営の準備が終わって、砂鳥の人達とカイン達に俺とジルを入れたメンバーで、明日からの打ち合わせをした後、チャックと入れ替わって食事も済ませた。


打ち合わせで決まった事と言えば、砂鳥のパーティーとカイン達がメインで戦い、俺とジルの二人は、戦力不足になっている所に適時応援に行くという形で纏まった。

どうやら、チャックだけの時にチャックが、あの次元の違う実力を見せたらしくって、それに期待されている様だ。


今回戦うのは俺だから、戦力に期待なんてして欲しくは無いんだけど、あの期待を込めた目で全員から見られたら、断るのも断れなかった。

まぁ、断ろうとした所で、隣に座っていたジルに強制参加させられていただろうから、結果は決まっていたんだろうけどね。



翌朝、睡眠不足でボーッとする思考で目が覚めた。

頭がヅキヅキと刺すように痛いし、グルグルする。

昨日は飲みすぎたかもしれない。


砂鳥のリーダーを勤めるトグサさんに誘われて、冒険者パーティー砂鳥が解決してきた、冒険や事件の話を聞かせて貰いながら、一緒に飲んでいたら、飲みすぎたらしい。

気がついたら自分のテントに寝かされていたので、ジルと一緒に寝ていた現状を見るに、ジルが連れ帰ってくれたんだろう。


後でお礼を言っとかないと。


さてと、どうしようかな。

魔物が来ると予想されてる時間は、明日の朝方だから、今日一日は装備の最終点検とかだけなんだけど、直ぐに終りそうで暇かな。


此のまま魔物も来なかったら楽なんだけどな。


無駄に天気いいな~。


仕事じゃなかったら、ハイキングでもしたいくらいだよ。


<のほほ~んっとしとるけど、一応気は張っとかなアカンで、何時来てもおかしくないさかいな>


<チャック、起きてたんだ、大丈夫、油断はしてないよ。何時でも剣槍は出せるようにしてあるから>


<そか、それやったら、エエんやけど、彼処の山の方見てみ>


<どこら辺?特に変な所は無いと思うんだけど>


<あっちや、あっち>


チャックが指示してくれた方向。

今居る所から見ると、なだらかな斜面の上の方にある、山の入り口から少し奥の、一際大きな木の中に一匹の鳥型の魔物が居ることに気がついた。

あんなの普通は気がつかないし、この人数だから無視してしまいそうだけど、チャックは何かを感じ取ったらしい。


<あれがどうかしたの?良く見かける魔物だけど>


<まだまだやなカケル、よう見ててみ、あの鳥は、向こうさんの偵察みたいなもんやと思うで、さっきから入れ替わりで行ったり来たりしとるさかいな。殆どの奴がカケルみたいに気にもしてへんみたいやけどな、今は予想の範疇やけど、向こうの親玉はけっこう頭の良い奴なんやろうな、あれを見るだけでも、かなり統率が取れとるって分かるわ>


<それ、やばくない?昨日トグサさんから聞いた話だと、何時もは数に任せてぶつかってくるだけだから、何も難しくないって話だったけど>


<せやな、実際このままやったら、隊列も何もない俺等、冒険者はヤバイやろな>


チャックの言葉に、背筋が冷える気がしたのは、気のせいじゃないと思う。

自分達が所属している冒険者ギルドの陣営は、これ迄の経験からか八人から十二人位までの少人数のグループが間隔を空けて点在している形だ。

これなら乱雑に迫ってくる魔物を適度に間引いて、他の冒険者とも獲物の取り合いにもならないと、昨日トグサさんの説明にあったんだけど、チャックの話通りならそれが仇となりそうな予感がする。

だってさ地球でも、大量の民衆が隊列も組まずに暴動を起こしたりすることがあるけど、数で劣る隊列を組んだ軍隊とか警察に勝てないじゃん、そういう事なんだと思う。

しかも今回は、隊列を組んだ方の数が多いっていう最悪の展開。

此方の方が幾ら強くても、疲れてその内押しきられるのは、素人の俺でも分かる。


<トグサさんに教えた方がいいよね?>


<そうやな、一応言っといた方がええな>


チャックからその後も、もしもの時はどうするか相談しながら、俺達のグループのリーダーであるトグサさんの所に行くと、トグサさんも二日酔いらしかった、俺はもう起きる時にチャックに治して貰ってたから、二日酔いは気にしてなかった。


(お、おはようさん、トグサさん)


(お、おう、カケルか)


何で俺がチャックみたいな話方で、トグサさんに挨拶してるかっていうと、昨日、何時も通りに、(おはようございますトグサさん、この前はお世話になりました)って言ったら、(そのしゃべり方はスゴく違和感がある)って言われたんだよね、だから、ぎこちないけどチャックの話方を真似して、トグサさんとは話すようにしてるんだ。


イゾールに向かう間、チャックはジルとトグサさんの二人と良く話してたらしくって、トグサさん的に、違和感がスゴかったらしい。

てか、昨日の事を振り替えってないで、ちゃんと報告しとかないと。


(えっと、すこし気になる事があってですやな、昨日トグサさんが説明してくれた感じじゃないと思うんですわな)


(ん、どういう事だ?カケルの言う事だ、重要な事だろう・・・というか、無理して話方変えなくても良いと思うぞ?)


(ふぅぅ、よかった、えっとですね・・・・)


チャックから教えて貰った事を、一通り伝えると、やはり不味い事態だったらしい。

話を聞いたトグサさんの顔からは既に二日酔いでダウンしてる様な様子は無く、かなり困ったという風な表情で悩んでいる。


(カケルの話が本当なら、数十年前にあったと言われる悪夢の再来だが・・・ギルドに伝えるにも馬が無い、隣のグループには一頭居たと思うが、貸してくれるかどうか・・・)



読んで頂きありがとう。


ー情報更新ー


冒険者ギルドの布陣している地形


王都の北門から山に続く道を、徒歩で半日行った所の周辺で、その辺りから、様々な花が咲く、なだらかな斜面が続く高原地帯になっており、通常は山に狩りに出掛ける冒険者や狩人が行き来する影響で、雲ひとつ無いような天気であれば魔物に襲われる危険性も少なく、ピクニックをするのに最高の場所。


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