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空白の書は黒と白の軌跡
抱きしめていた君を
暗がりの空にかくした
みじめに傷ついたまま
記憶は薄れても…
苦しい胸の内いまでも
あの時の銃声にもだえ
甘えた仕草で君を探したい
抱きしめた枕に願いごと
たくさんぶつけて床に就く
あの空渡るのは家族連れの水鳥
けがれ知らずの故郷へいつも
澄まして消えて行く
君の甘い瞳が静かに霞む
夕暮れに迫る琥珀色の雲に
空への憧れ見つめていつか
裸足で駆け出し天まで届けと笑って言った
抱きしめていた君を
暗がりの空にかくした
君の声はもうそこに聴こえないけど
華奢な体躯の温もりもと…
静けさに戸惑う僕は心つぶした
心臓の鼓動は張り裂けそうに高鳴り
君のそばに僕は空白と寄り添う
ふたりの時間はそこに永遠に眠る
悪意の儀式で空を穢した
密猟の狼の毒牙が飛ぶ鳥を射抜き
力尽きた君の憧れたち
鳥の群れ…ほうき星となって
君の上に激しくふりそそいだ
君の温もり尽きぬように
僕はいつまでも抱いているここで
どんなに時が流れても人間は越えられない
暗がりに生きる僕らはのら猫の
クロとシロ




