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なにもできず時は過ぎ
誰かの為に昨日まで
元気に揺れていた笑顔がある
今日も変わらず元気に
桜の様に満開でいるはずだった
空が晴れていても
花壇で蝶がたわむれていても
外の子供の声が賑わっていても
この心はいつしか
遠い過去に向かっていく
古い教室にやり残した
宿題を忘れて来たから
ある朝ホームルームで手を挙げた君
廊下ですれ違った女生徒に
チビだとからかわれて切り返せなかったと
皆はのろけかと笑ったが
先生だけは悔しい気持ち受け止めた
誰かに知ってほしい痛みがある
教室でみんなの前で手を挙げる
それすら出来ないこの心
笑顔を取り戻しかけた君に
あいつは昔から気になる男子に
ちょっかいを出す癖があるんだよ
でこっぱちと呼ばれて泣かされていた
あいつも人を泣かす側になったのさ
あいつの振る舞うとげとげしさに
苛立ちを隠せない君がいる
この胸にもどかしさと共に
君は今日のホームルームでも
先生に向かって気持ちを打ち明ける
早くこの心に向かって打ち明けてよ
開かずの金庫のような思い出に
散りゆく桜も時を止めて
悲しげなモノトーン写真みつめてる
誰かの為の元気なこの笑顔は
君を忘れたその日だけ
夢かうつつか幻か




