なかまのうた
こんにちは、きみとぼく。
夕暮れの帰り道 君はひとり
いつものように
仲間の群れから離れて
なんとなく距離を置いて歩いていたね
友だちの輪の中に入る勇気を持てず
時だけが過ぎ
孤独をひとりで噛みしめ
不安に顔色が変わっていく
不安がおびえを呼び覚まし
その危険信号の目は
冷たい地面を突き刺すように
うつむいてばかり
何をそんなに恐れているの
何が君を孤独に陥れているの
仲間の視線?
それとも自分の居場所?
どれもこれも皆
ほんの少しの勇気があれば
先ゆく友の声に
ひとすじの希望の光が
導かれる
自分は 嫌われているのではないか
自分は 避けられているのではないか
その厚い壁は
君自身の心で作り出してはいまいか
打ち崩すには あと少しの勇気があれば……
勇気をふりしぼるしかないよ
顔を上げて口笛でも吹いてみなよ
後ろを歩かず 皆を追い抜いてごらん
誰かは君にきっと気付く
ぼくは君の名を呼ぶよ
いつもそうして来たけど
何かある度ひとりで
抱えこまないで
そうしないとぼくたちが
うつむいた時
君に助けてもらえないじゃないか
君は誰の支えにもなれないままで
悔しくないのか
情けなくないのか
いつの日か一人ぼっちで
泣いてばかりの
君を見るのは辛いから
今、勇気をだすんだよ
それを見守っている
ぼくらはそれを静かに
いつまでも待っているのだ
下手な遠慮は無用だ
さあ、入っておいで!
もう同じ時を分かち合っているじゃないか
もう同じ場所を共に歩いているじゃないか
ぼくらは仲間なんだ
手と手をつないで行こう
ともにスクラムを組んで
走り出そう
一歩、また一歩
軽やかなステップを踏んで
春の風に誘われながら
読んで下さってありがとう。




