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第九話「初心者、最高峰のパーティーに加入しました」

 俺は、ペルセウスを知っている。

 世界最強の男「ゲルヴォン」の第四王子。

 この男は、いわゆる「英雄」という奴だ。

 世界に三人しか存在しないSSSランク冒険者で、極めて恐ろしい魔物「ゴルゴン」を退治したと言われている。

「ゴルゴン」は、父でも倒せなかった魔物だ。

 いかなる魔法もスキルも0ダメージ。

 その上、付録として睨まれると石化する特典付き。

 魔法属性の種類と、ランクに恵まれている父であっても勝てない訳だ。  

 

 しかし、この男は素手でゴルゴンを殺した。

 それも一発だそうだ。

 

 

 中央にいるルージング。

 彼はSSランク冒険者。

 悔しいが、この美男子には本当にセンターがお似合いだ。

 彼は世界最強の軍団「ゲルヴォン軍」の元大将である。

 ゲルヴォン軍の階級は上から


 


 元帥(大元帥)   元帥


 大将、特級幹部←ルージング

 中将     

 少将        将官    ※右は階級種別

 准将                     


 大佐

 中佐

 少佐        佐官

 准佐


 大尉

 中尉        尉官

 少尉


 准尉        准士官


 曹長

 軍曹        下士官←臨時でやった

 伍長


 兵長

 下級兵士       兵←10歳の時

 最下級兵士

 

 うん……

 俺のノーマル状態よりずっと強い。

 今の俺の能力では、ゴブリン族の兵を頑張ったら10体倒せるレベル。

 大将クラスとなると、ゴブリン族何体に相当するのだろう?


 そして最後に一番右端の美女「アテナ」

 彼女もルージングと同様SSランク冒険者である。

 彼女の雷魔法は「雷神」と呼ばれている神威(かむい)にも認められていると言われている。

 今度、アテナに水魔法教わろうかな?


 うーむ……

 なぜ、エリカさんがこのパーティーに加わっているのだろう。

 ちなみに彼女はSランク冒険者でも、SS、SSSランク冒険者でもないことは知っている。

 ストーカーじゃないよ?

 この世界で会ったのは初めてだし。

 

 それら三つのランクは人数がきっちりと決められているため、俺の脳みそに刻み込まれいるのだ。



 Sランク   三十人

 SSランク  十五人

 SSSランク  三人


 なんでだろうな……

 

 彼女のことについて考えていると、くだらないことばかり頭に思い浮かぶ。






「貴様の名前はなんだ」


「え?」


「我に二度同じことを言わせる気か?」


「アーナトリス・ヴァルカンです」


「そうであるか。我の名は……」


「存じておりますので結構です」


 俺はその時、ペルセウスのもう一つの通り名を思い出した。

「気高き怪力王子」

 そう、こいつはとてつもなくプライドが高い。

 やってしまった……

 一番敵に回してはいけない人物にあんなことを言ってしまう俺を恨むぜ。


 俺は、恐る恐るペルセウスを下から覗く。


 あれ……?

 そんなに怒っていない?

 

 そうか……

 もしかしたら、この人にとって俺は眼中にないのかもしれない。

 まぁ、見とけよ

 ペルセウス。

 嫌でもこれから意識させてやる。


 俺は、エリカさんを瞥見した。

 勿論、いやらしい目つきでは決して見ていないよ?

 誠実で男らしくたくまくましいであろう視線を向けたのだ。


 エリカさんは俺の視線に気付いたのか頬を赤らめて、もじもじとした。


「ヴァルさん」


 いきなりあだ名!?

 とんでもない大きい発展を遂げました

 15歳アーナトリス・ヴァルカン。

 通常、あだ名というものは一定以上仲良くならなければ呼んでもらえない。

 俺は前世で水上先生に、あだ名で呼んでもらうためにどれほど苦労し、どれほど時間を費やしたか。

 それを今の俺は、約10分ほどで達成する。

 

「これ見てください」


 どれどれー?

 

 俺は体をのりだして、エリカさんの人差し指の方向を見た。

 その方向を見ると、ダンジョン名が書かれたシートがある。

 


「……」


 俺は硬直状態になる。

 

 この人たちは、未知のダンジョン「タウロの門」に挑戦しようとしていた。

 正気の沙汰ではない。

「タウロの門」と言えば最高難易度クラス、というレベルではない。  

 誰も挑戦したことがない。

 つまり、情報量が0なのだ。

 さすが、最高峰のパーティーだ……

 

 俺はこの人たちと共にパーティーを組むことになり、「タウロの門」に挑戦することとなった。

 

 でも、何で俺を指名したんだろう……?

 パーティーは5人いなくては成立しないため、誰でも良かったのかな。


 この時の俺は、これから起きるであろうことをまだ知る由もなかった。

 

 


 

 

 


 


 

 

 








 


 

 


 

 


 

 

閲覧ありがとうございます。

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