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大空の出戻り  作者: 自宅防衛隊
攻防戦
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新鋭機秋水

鹵獲した巨艦モンタナは遺体処理が終わると(タグは保管。戦後アメリカに返還しました。)、

日本に回航し、呉、横須賀のドック入り。

主砲は無事だがとにかく焼け跡が惨いので大規模修理は必須。

数か月のドック入りで旧モンタナは戦艦信濃、旧ルイジアナは薩摩と変名。


アメリカ側の発表ではルーズベルト大統領が憤死したとかで、さすがに艦隊喪失はショックだったのだろう。


空母も敵の新鋭空母全てを鹵獲。

貧乏国家日本としては非常に助かる。


調べるとサイドエレベーターでアングルドデッキでこそ無いが、カタパルトも装備。

大量のP&Wエンジンも鹵獲し新鋭機も燃え残ったので横空で研究。

敵の全てが我が軍に露見すると言う一方的闘いと勝利である。


闘いが終わりワシは海軍省に出頭。

高野長官との会談だ!!


「S井、今回ばかりは貴様の全面勝利だったのぉ・・。」


「いいえ、全海軍が一致団結したチームワークの勝利です。」


「・・フム、まあ良い。今回の勝利でアメリカはかなり窮地に落ちてると聞く。」


「でしょうね??特に海軍はピンチでしょう。」


「兵も士官も長官も壊滅で後が無いそうだ。おまけに・・。」


「ルーズベルトさん憤死ですから・・。」


「ワシでも匙を投げるわ!!」


「それでも参ったを言わないのがアメリカですよ。」


「で?貴様は次は何処から攻めて来ると思う??」


「中国からB29か北方からのB29の何れかですな??」


「やはり来るか?」


「サイパンを盗れない現状では大陸から空襲が現実的です。

秋水はもう??」


「ウム、陸海軍同時配備で訓練に入っておる。次世代の戦闘機のベースとしてもな?」


秋水ジェット迎撃機は中島と川西で重点開発し川西の紫電の層流翼をベースに完成したと言う。


三菱は烈風に専念して貰ってた・・。


ワシも出張で川西航空機の鳴尾で対面。

ウム前世の蝙蝠みたいな秋水と違いMe262に近いフォルムの双発ジェット機。

今はコレで良い。

まずは無難な機がワシ等プロペラ機乗りには合うのだ。

新鋭機は後輩に任せよう。

早速秋水にテスト飛行を申し込むと大佐??と驚かれ、承知される。

地上で酸素マスクを装備しキャノピーを密閉。

地上で酸素を充填し風船みたいに地上で気圧を地上と同じにする。

無電のスイッチを入れ、地上指揮所と交信。

離陸許可を得てゆっくりとスロットルを入れる。

>急加速は厳禁!!


ひゅ~~んと言うタービンの回る音以外はあまり轟音がしないジェットエンジン。

前世では空自に入れなかったのでジェットは旅客機以外は未体験。

慎重に開けよう。

やがて拡張した鳴尾基地末端に着くと離陸開始。

スロットルを徐々に開け、ブレーキを力一杯踏みエンジンが全力になった所でブレーキ解放。

シュゴォォォ~~!!と言う爆音と共に秋水は飛ぶ。

離陸後はしばらく水平で速度を上げ加速が充分となった所で上昇開始。


レシプロ機ではあり得ない角度で急上昇する新鋭機。

地上が霞となり地球の丸さが分かるのが高度10000m!!

速度は700kmで上昇。

プロペラ機ならP51でも逃げれるな??

秋水はなをも飛び上昇限度15000mを記録。

開戦直後から中島にタービンの研究を頼んだ甲斐があったな・・。


ワシは地上に通信を入れる。


「新鋭機の性能に満足セリ。コチラS井!」


ワシは通信を終えると急降下で基地を目指した。

本作での秋水はジェット機です。Me262を想像して下さい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 〉本作での秋水はジェット機です。Me262を想像して下さい。 というか、橘花ですな。
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