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第95話 ドノバンの家を完成させよう

 ドノバンとイルデは、まだ呆然と立ち尽くしている。

 まぁ、一瞬で今居たところの景色が変わってしまったのだから、無理もないとは思うが、何時までもこのままと言う訳にもいくまい。


「ほら、何時までも茫然としていないで、引っ越しを済ませようぜ」


「今のは一体、何だったの?」

「ここは何処なのじゃろうか?」


「今のは瞬間移動で、ヴィーヴルにドノバンの家から此処まで移動させてもらったんだ。

 何処なのかは……俺にも正確には分からない。

 ドノバン達の家からは、歩いて半日ほどは離れていると思う」


「そうか……」

「ところで、これが新しいおうちなのかしら?」


「あぁ、良いけど、そこは食堂にしようかと思っているんだ。

 イルデ達の家はそっちだ」


 イルデが一足早く、立ち直ったようだ。


「アイリス、戻ってらっしゃい。

 荷物を入れちゃいましょう」


「は~い、おかあさん」


 アイリスが、こちらへと戻ってきた。

 短い時間に結構走り回っていたと思ったが、全然、息が上がっていない。

 本当に、子供は遊ぶ時にはタフだと思う。


「ドノバンも、何時までも呆けていても仕方が無いぞ。

 工房の炉も作らないといけないんだろ」


「おぉ、そうじゃ、炉を作るんじゃった。

 ノア、工房はどこなのじゃろうか?」


 ドノバンも『工房』の言葉で立ち直ったようだ。

 流石と言うか、これだからと言うか、何と言って良いのやら。


「工房となる場所は、そっちの3軒並びの一番向こうだ。

 隣がドノバン達の家で、一番手前が、さっきも言った通り食堂にする予定だよ。

 3軒とも繋げてあるから、行き来しやすいんじゃないかと思う」


「アイリス、私たちは家に行ってみましょう」

「は~い、おかあさん」


「儂は工房の方を覗いてくるのじゃ」


「俺はイルデ達と行って、家の間取りを決めて来るよ。

 ドノバンも、工房の間取りや、炉の位置や大きさを考えておいてくれよ」


「分かったのじゃ」


「じゃあイルデ、行こうか。

 言ってくれた場所に、壁を作って部屋にするから」


「分かったわ。

 食堂があるってことは、家にお台所は要らないのよね?」


「そうだな。

 今迄はゴブリンの部屋に運んで食べていたけど、今後は皆で食堂に集まって食べようかと思っている。

 その方が作る方も楽だし、運ぶ手間もなくなるだろ?」


「そうね。

 そんなに多くない人数なら、その方が良いと思うわ」


 イルデとアイリスと共に家の中へと入ってきた。


「部屋はどう作れば良い?」


「両隣の建物とはくっついているのよね? じゃあ、窓が作れるのはこっちと向こう側ね。

 じゃあ、この辺から向こうに向かってと右手側に壁を作って貰える? 囲われた部屋の入口は、この辺に作ってもらえれるかしら?」


 イルデに言われた通りに、部屋の真ん中あたりと右手側に壁を作り、真ん中あたりを通した壁の途中に出入り口を作った。


「それで、両方の部屋の向こう側に窓を作って貰えるかしら。

 これで、部屋として形になると思うわ」


「此処にはまだ、木材が無いから窓に入り口と同じように小枝を紐で括ったものを吊り下げておくか?」


「それで良いわよ。

 あれは、ノアさんが考えたの?」


「あぁ、他に方法が無かったからな。

 木材を作れるようになるまでは、これで行こうと思っていたんだ」


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