表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/366

第51話 ドワーフとの話し合い(1)

「俺はノアだ。

 よろしく頼む」


「儂はドノバンじゃ。

 そして、これが連れ合いの……」


「妻のイルデです。

 よろしくお願いしますね」


「まぁ、そちらに座ってくれ。

 それで、早速じゃが、お主の持ってきたこれについて聞きたいのだが……」


「ミスリルだと思っていたが、違うのか?」


「いや、ミスリルで間違いない。

 ただ、この大きさの塊はしばらくお目にかかれんかったのだが、お主はこれをどこで手に入れたのじゃ?」


「それは、ある場所から拾ってきたものだが、その場所を教えることは今はできない」


「ふむ、成程。

 では、お主はこれをどうしたいのじゃろうか?」


「少し長くなるが、良いだろうか?」


「良いぞ」


「俺は今、冒険者を辞めて、人里離れた場所で暮らしているのだが、道具が足りない状態なんだ。

 そこで、外に居るファーティと話したところ、この辺でドワーフの子供を見かけたと言っていたんだ。

 子供を見かけたのならば、ドワーフの村なんかが近くにあるんじゃないかと考えて、話すきっかけとしてミスリルを持ってきたんだ」


「それに、儂が引っ掛かったというわけじゃな」


「気分を害したのなら謝る。

 ただ、こちらも切羽詰まっていたんでな」


「いや、構わんよ。

 おかげで、これ程のミスリルの塊を拝めたのじゃしな」


「どうぞ」


 イルデがお茶を持ってきて、俺の前へと差し出した。


「ありがとう」


「それで、儂に何を望むのかの?」


「動物を解体するための小刀が欲しい。

 あと、畑を作っているので、農機具なんかも欲しいんだ。

 ただ、さっき言った通り、人里離れたところで暮らしているので、手持ちがほとんどない。

 だから、このミスリルと交換で売ってほしいんだ」


「何? そんなものとミスリルを交換じゃと? 正気か?」


「極めて正気だ。

 今、俺の住んでいるところでは、ミスリルなんて持っていても意味がない。

 それよりは小刀とか農機具の方が価値があるんだ」


「ふ~む、しかし、これを農機具なんかと交換したとして、どれ程の数を用意せねばならんか分からんな。

 それに今ここに、用意することもできん」


 ミスリルの一般的な価値を考えたら、大きな商会以外でないとすぐには取引できないだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ