第23話 家(?)を作ろう リターンズ(2)
土の箱を作って、一休みしていた。
(そういえば、魔力量を濃くすると、強化されるって言っていたな……)
土の場合は強度が、火の場合には温度が上がると言っていた。
(じゃあ、水の場合は? 多分、水の場合も強度が上がるんじゃないか? と言う事は、水の強度を上げた状態で木に打てば木を圧し折れるはず。
水の塊をぶつければ圧し折ってしまうから、薄く、刃の様にすれば木を切ることができるんじゃないか?)
そう間違っているとは思えないので、試してみよう。
太さが1mくらいの木の前に歩いて行った。
(幹の太さ以上の大きさが必要だろうから……)
刃渡り1mくらいの水の刃をイメージして、
「ウォータ」
目の前の木へ向かって、水の刃を飛ばした。
水の刃は幹の途中で、刺さったまま止まってしまった。
(うん、切れてはいるが、途中で止まるってことは勢いが足りなかったんだな。
試した木が太すぎたかな? とりあえず、この木は切ってしまおう。
どうすれば、切れるかなぁ?)
刺さったままの水の刃をキャンセルで消した。
(う~ん、別に一度で切らなくても良いのか。
それこそ、斧の様に何度も撃ち付けていけば、そのうち切れるか)
同じ場所に水の刃を撃って、キャンセルして、また撃ってと、3度ほど繰り返したときに、水の刃が木を通り抜けて行った。
「ふぅ、やっと切れたか……」
切れたが、倒れはしなかった。
切断面が丁度合わさっていて、乗っているような感じだった。
(片方を斜めに切れば、そっちの方向に倒れるんだよな)
斜めに切れ込みを入れたが、また、その上に乗っている感じになっている。
(切った方を蹴飛ばせば、今度こそ倒れるか?)
上手く逃げないと、倒れてきた木の下敷きになってしまうかも知れないから、慎重に、確実に蹴飛ばす。
切った部分が外れなかった。
(このっ、このっ)
何回か蹴りを入れてみたが、少し動くのだが外れない。
「あ~、しつこいっ!」
思いっきり蹴ったら、外れた。
「おわっ、危ねっ!」
思わずバランスを崩してしまい、転びそうになった。
転んだら、木の下敷きになっていたかも知れない。
(危ねぇなぁ、もっと、気を付けないと……)
すっかり、家づくりの事は忘れていた。




