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第22話 家(?)を作ろう リターンズ(1)

 レンガらしきものを次々と作っていった。

 20個目ぐらいから、「クレイ」と掛け声なしで作れるようになっていた。

 掛け声が段々面倒になってきたので、試しにやってみたらできた。

 これで、無詠唱者の仲間入りか? と思ったが、火魔法は無詠唱でできなかった。


(まぁ、そうそう簡単に無詠唱になれる訳ないよなぁ)


 そう思って、再びレンガらしきものを作ろうと思ったら、土魔法も無詠唱じゃなくなっていた。


(あれ? 上手くイメージできないようになったのか?)


 結局、また「クレイ」と詠唱しながら作っていき、再び20個を超える頃に無詠唱でできるようになった。

 どうやら、ある程度続けないと無詠唱でイメージができるようにならないようだ。


(もっと、もっと練習していけば、そのうち無詠唱でできるようになるかもしれない)


 その後も作っていき、60個を超えたあたりからコツを掴めたようで形も硬さも安定してきた。

 更に作っていって、80個を超えたあたりの時には、ほとんど時間が掛かることなく作成できるようになってきた。

 そして、好きなところにレンガらしきものを作れるようになった。


(このまま形だけ大きくしていったら、壁になるんじゃないか?)


 とりあえず、高さ、幅ともに50cm、厚さ10cmぐらいの大きいレンガをイメージして、魔力を注ぎ込んでみた。


 目の前にはイメージ通りの大きさで壁ができていた。


(おぉ? 俺って天才じゃないか?)


 壁の硬さを確認すべく、素手で叩いてみた。

 壁は壊れなかったものの、倒れてしまった。


(ヴィーヴルが作った壁は叩いても倒れなかったのに、何故、俺が作った壁は倒れたんだ?)


 叩いた程度で倒れるようじゃ、いつ倒れてしまうか気が気ではなく暮らしていけないだろう。

 ずっと土の家で暮らしていく訳ではないが、暫くの間は厄介になる。


(地面の上に乗っているだけだから、叩いたら倒れたのか? でも、ヴィーヴルは別に埋めていなかったよな。

 作る時に、埋めるような形で作っていたのか? そうだとしたら、どれくらい埋めれば良いんだろう? 土の中なんてイメージできないし……)


 何か良い手はないかと考えている時に、ふと、作っていたレンガが目に入った。


(そうだ、大きい箱を作れば倒れないし、中は空洞だから住めるんじゃないか?)


 物は試しと、1m四方、壁の厚さ10cmぐらいの箱をイメージして、魔力を注ぎ込んだ。

 今までより時間は掛かったものの、作成することができた。


「おぉ~」


 箱の側面を叩いてみる。

 崩れる気配もなく、硬さも問題ないようだ。


(これで、壁の一部にキャンセルを使えば、穴を開けられるはず……)


「キャンセル」


 側面の一部に魔力を流し込む。

 すると、側面の一部が消えてなくなった。


(これを大きく作れば、一応、人が住める物になるだろう。

 四角でしかできないが、まずは、住める物であることが大事だ)


「クレイ」


 縦横10mぐらい、高さ2m50cmぐらい、厚さ10cmぐらいの箱をイメージして魔力を流し込む。

 今までに無いくらいの魔力量が必要になっている。


 そうこうして、なんとか土の箱ができた。


「ふぅ、ちょっと一息吐くか……」


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