ヨルカvsミコト
震える指で配信開始ボタンを押す
鈴原ミコト
電能力:970000
同接 :230000
時計をチラりと見る
PM 11:50
リミットまであと10分
告発者のミコトが先に電死してしまえば、私は生き残る
そんな保障はない
保証はないけど、私は1%の可能性でも信じて足掻いてやる
だから私は自分の配信を開いて少しでもミコトの同接を喰いとめて電能力を上げさせないことにした
闇谷ヨルカ
電能力:1100000
同接 :70000
コメント:釈明配信か?
コメント:暴力女
コメント:失望しました
私の配信のコメントは地獄絵図だ
それでも構わず挨拶をする
「どうもー!闇谷ヨルカです!」
コメント:おい
コメント:ミコトが言ってることは本当?
なるべく放送を盛り上げてミコトからリスナーを奪わないと
「ヨルカ?そう…どういうつもりかわからないけど、最期まで醜く足掻くつもりなのね」
ミコトも自分が配信開始したことに気がついたようだ
いいぞ、彼女のリスナーがこっちに流れる
PM 11:53
鈴原ミコト
電能力:980000
同接 :220000
闇谷ヨルカ
電能力:1150000
同接 :120000
クッ、ミコトの同接は減っているのに電能力が下がらない
ミコトのチャンネルに入っている同情スパチャが原因か?
「えー今のミコトの配信なんですけど、誤解がありましてねー」
「別れる時の話が拗れただけで、日常的に暴力を振るっていたワケではないんですよ」
コメント:あざ出来てるけど
コメント:本当か?
PM 11:55
鈴原ミコト
電能力:990000
同接 :200000
闇谷ヨルカ
電能力:1200000
同接 :140000
駄目だ、止められない
このままでは私が先に…
シュー
黒い霧で徐々に視界が無くなっていく
ごめん…私もそっちに行きそうだよエステル
猫河ナニャ:ヨルカはそんなヤツじゃないニャ!
聖刻シルフィーナ:ヨルカちゃんは優しい子よ~
先輩達が私の配信にコメントしてくれてる!?
彼女達も電死する瞬間なのに!
最後の力を振り絞って…
PM 11:57
鈴原ミコト
電能力:995000
同接 :190000
闇谷ヨルカ
電能力:1270000
同接 :190000
コメント:え?
コメント:ミコトの嘘なのか?
コメントが動揺している。
ミコトの同情スパチャもかなり少なくなった
これなら!!
「はぁ、信じてくれないの?ヨルカは私に尻を揉むことを強要したこともあるのよ」
なんだその伏線回収!?
それって1年前以上のことだろ!!
女同士なんだからいいだろ!!
コメント:それは酷い
コメント:ヨルカ最悪
スパチャ:10000円
えええー!コメントは同情的ぃー!?
PM 11:58
鈴原ミコト
電能力:997000
同接 :200000
闇谷ヨルカ
電能力:1300000
同接 :200000
クソっ!
ここまで来てミコトの同接が上がった
万事休すか!?
彼岸ヒガナ:女同士なら問題ないよ
皆国クローディア:そもそもミコトさんは喜んでいたのではないっスか?
エステル好き好き同盟のみんながコメントしてくれてる!?
どうして?エステルを電死させたのは間接的に私のせいなのに
ピコーン
ディスコードにメッセージが入る
彼岸ヒガナ:お前は嫌いだけどミコトはもっと嫌い
皆国クローディア:敵の敵は味方ってことっス
マネちゃん:電能力世界最高おめでとうございます
エステル好き好き同盟のみんな…
ありがとう
今までの敵が味方になる展開激アツいよ
無能マネは〇ね
PM 11:59 05秒
鈴原ミコト
電能力:999000
同接 :200000
闇谷ヨルカ
電能力:1330000
同接 :210000
ギリギリだ
みんなの力受け取ったよ
後は自分の力で!
「みんな!聞いてくれぇぇえぇ!!」
私はありったけの声を出す
叫ぶのは私のVTuberとしての専売特許だ
「私は」
PM 11:59 20秒
鈴原ミコト
電能力:999500
同接 :200000
闇谷ヨルカ
電能力:1340000
同接 :217000
「無罪だぁぁぁぁッ!!」
PM 11:59 40秒
鈴原ミコト
電能力:1000000
同接 :200000
闇谷ヨルカ
電能力:1350000
同接 :220000
「駄目だぁ~」
「さようならヨルカ、心配しないで…モモカと一緒に手元に置いてあげる」
冗談じゃない!
こうなったら奥の奥の手
切り札は最後まで取っておくんだよなぁ
シュー
黒い霧は最早私を完全に覆っている
徐々に自分の意識が遠ざかるのを感じる
「私、闇谷ヨルカは」
「本日を持ってVTuberを引退します!」
AM 12:00
闇谷ヨルカ
電能力:0
同接 :0
次話で最終回です。




