福利厚生しっかりしている会社に入ろう
翌日、私はマネちゃんに呼び出された
「100万電能力大王を呼びつけるとは良い度胸だなぁチミィ」
尊大な態度で事務所の椅子にふんぞり返る私にマネちゃんは冷静に言い放つ
「これは失礼しました100万電能力大臣」
「大王!」
「大王だか皇帝だか知りませんけど今日は一番格下なんだからそんな態度で居ない方が良いですよ」
「え?」
部屋のドアが開いて二人が入ってくる
彼岸ヒガナ
電能力:1070000
皆国クローディア
電能力:1150000
うぉう確かに二人とも私より格上だ
「今日何故この三人を呼び出したかわかります?」
「エステルの女VTuber決定戦でもやるってか?」
「やりません」
マネちゃんが冷たく返す。ヒガナ先輩とクローディアにも睨まれる
ちょっとした冗談のつもりじゃんか
「全員100万超えてるっスよね」
「そうです。貴女たちにお話ししたいことがあって今日はお呼びしました。」
電能力100万越えだけ集められたってことか
マネちゃんの感じからして100万記念パーティってワケではなさそうだ
「ついてきて下さい」
マネちゃんの後を追って私たち三人は部屋の扉を出て
事務所からも出て車に乗り
病院に着いた。
「なんで病院なんだよ!事務所出た時点で「あれ?」って思ったけど、まさか病院に来るとは思わないじゃん!!」
「福利厚生ってヤツっスかね」
「福利厚生ではありません、とりあえず面会の手続きをしましょう、そこの面会リストに名前を書いて下さい」
マネちゃんが受付を指さす
面会って…一体誰に合わせるつもりなんだよ
えっと闇谷ヨルカっと
ってVTuberの名前やないかい!?
私の本名はっと
あれ…
名前が…
書けない
ふと他の二人を見ると彼女らも自分の名前を思い出せないようだ
「どうして…」
「やはり皆そうっスか」
「マネージャーぁッ説明しろ!!」
病院内に私の叫びが響き渡る
「静かに、ここ病院ですよ。今からそのことを話します。面会リストは私が代わりに書いておきます」
マネちゃんが代わりに面会リストに名前を書く
これが自分の名前?物心ついた時からずっと書いているハズなのに見覚えが無い
それどころか間違えて届いた郵便物のあて名のような気持ち悪さを感じる
私たちは混乱しながらエレベーターを昇る
ヒガナ先輩はずっと無言でクローディアはブツブツと数式を唱えている
エレベーターは最上階で止まり、奥の病室に案内される
中には全身包帯姿の女性がベットに寝ていた
包帯姿の女性は緩慢な動きで上半身をあげようとする
慌ててマネちゃんが補助に入る
「待ってたわ、この姿で会うのは初めてね。」
「その声は!?」
「希望ちゃん!?」
全身包帯姿の女性はアイドルステージ創始者の天空希望であった。
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