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いきなりのインフレ

会議後に机に突っ伏して落ち込んでいる私にマネちゃんが話しかけた。


「ヨルカさん?どうしたんですか?寝ている場合じゃありませんよ。Vtuberが中身で集まっている時はコラボに誘うチャンスです!同期の二人はもう動いています」


その言葉に私はハッとしてカバっと頭を上げる

視界には先輩をコラボに誘う同期が映った。


「マイさん、今度二人でFPSやりませんか?」

「いいねー!私ミコトさんとやってみたかったんだ」


「シルフィ先輩、モモカとコラボして欲しいなぁ」

「あらあら〜もちろんいいわよ」


あのメス豚どもー!私をノケ者にしてカップルになっただけでは飽き足らず、先駆けして先輩とコラボしようとするとは許せん!!


私も面識があるナニャ先輩あたりとコラボを…

いや、まてよ…


猫河ナニャ

電能力:140000


聖刻シルフィーナ

電能力:120000


疾走マイ

電能力:150000


Vtuberになった当初は10万越えの電能力に驚いていたけど、今はそうでもない

コラボして自分の電能力を上げるにはもっと高い人に声をかけるべきだ


なら一番人気なVtuberに声をかけよう

そう決意して私は奥に一人で佇んでいる少女に話しかける


「あの、ヒガナ先輩!良かったら私とコラボしてくれませんか?」




ピタッ




私がヒガナ先輩に声をかけた瞬間、騒がしかった会議室は静寂に包まれる

みんな会話を止めて私達を注視している


え?なんかマズイこと言った?なんでみんなそんな引いた顔で私を見てんの?


「…コラボ?」


静寂を切り裂いてヒガナ先輩が呟く

普段の配信と声のトーンがかなり違う


「も、もし良かったらコラボして頂けないかなー?な、なんてね」


ヒガナ先輩は私の目を真っ直ぐに見据える


「うっ!!」


ヒガナ先輩の電能力に触れて私は立っていられなくなる


「あ、あぐっ!!」


まるで水の中で頭を無理矢理押さえつけられている感覚、ミコトやナニャ先輩の時のように尻からぶっ飛ぶような感覚とはまるで違う


「ぐ、ぐあぁぁっ!!」


ずっと触れていると気が狂いそうだ

助けを求めようと力を振り絞ってヒガナ先輩の顔を見る




彼岸ヒガナ

電能力:590000




ご、ごじゅうきゅうまん?

大変な人に話しかけてしまった


「…いいよ」


フっと身体を押さえつけていた電能力が消える

死ぬかと思った、電能力に押し潰された場合って保険下りるのかな?いや、そんなことより


「今いいよって言いました!?」


周りの空気が変わるのを感じる

みんなも衝撃を受けているようだ


「うん、言った」


少し彼岸ヒガナ先輩の表情が緩んだように感じた

読んで頂いてありがとうございます

とても光栄です

よろしければ評価やコメントも頂けると嬉しいです

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