13 初めての戦闘
戦闘ってどう書けばいいの…?
「それでは行きますよトルーデ様~まずは小手調べということでかるーくいきますからね~」
初めて会った時には考えられないような気の抜けた声でカリーン先生が呼びかける。
一瞬だった。
私は身構え、攻撃備えようとしたその刹那、目の前からカリーン先生は突如として姿を消し、刹那、腹部へメキメキと嫌な衝撃が走る。
「あ・・・ぐぅぁ・・・・ッ!?」
たった今起こった事を頭で理解する前に襲い来る痛みに堪らず悲鳴を上げる。
体は宙を飛び、痛みに意識が向いてしまっている私は受け身を取れるはずがなく、そのままべしゃっと地面に落ちる。
口の中で広がる鉄の味が私の内臓のいくつかがダメになってしまった事を嫌でも思い知らせてくる。
今までに感じたことのない、痛みに必死に歯を食いしばりながら辛うじて意識を保つ。
目の前が霞んでゆく・・・そうだ、回復しなければ・・・
「光がああああああっ!!!」
突如として右肩に走った激痛に、唱え終わる前に悲鳴を上げた。
中途半端に回復魔法の効果が出てしまったため運の悪いことに意識を失うこと無く激痛を感じることとなった。
「うわぁーやりますねえ!1撃目でダウンすると思っていましたが2撃目まで耐えますか。これは期待できそうですね!待っていて上げますので早く回復してください。次はトルーデ様が構えるまで待っていますから、受け止めてくださいね!」
「う・・・うぅ・・・光よ・・・」
朦朧とした意識の中必死に体を修復することだけを考え唱えた。
あれだけ酷い怪我をしていたにもかかわらず、魔法により私の体は元の状態へと修復された。
カリーン先生は・・・待っていてくれているのだろう、少し離れた場所からこちらを見ている。
構えるまで待ってくれると言っていた・・・武器・・・武器をイメージしろ・・・竹刀ではなくもっと丈夫で殺傷能力の高い武器・・・
不意に無機質な声が響き渡る。
【固有魔法『機械LV1』所持者が認識した為解放します。設計図インストール・・・OK、構造解析・・・OK、実行可能】
その無機質な声が言葉を発し終わると共に私の手へと感じる重さにきづく。
その手にはもう見ることはないだろうと思っていた黒く光り輝く鉄の塊、M360J・・・通称"サクラ"と呼ばれる回転式拳銃が握られていた。
【条件達成により職業:警察に含まれる特殊スキル『地域LV1』が解放されました】
えっ、何?地域?な、なんで急に!?
もしかして拳銃を手に入れたからなの?いや装備はしてるけれどもさあ。
特殊スキル『地域』ってどんな効果があるんだろう。
【特殊スキル『地域LV1』:周囲の人々に安心感を与え、信頼を得ることができる。また、HPにステータス上方補正がかかる(×1.5)】
アレ・・・これ普通に良い奴なのでは・・・?しかも補正の仕方が倍率だから元の数値が高くなれば高くなるほどHPも増えるってことだし、レベル1ってことはもしかしたら倍率も増えるということなのかも。
いやでもちょっと待って、今HP増えても苦しみの時間が増えるだけなのでは。
・・・いやあああああ解除!解除してええええ!やめてええええええ!!!!!
「なっ、なんてものを作り出しちゃったんですかトルーデ様!そ、それって銃ですよね!?」
近い!チャンス!
私は思い切り引き金を引く。
「ヒェッ!」
紙一重で躱された。
「ちょっとトルーデ様!不用意に近づいたのに至近距離から銃をぶっ放すなんてあんまりですよ!当たるところだったじゃないですか!」
初手から腹パンしてきた挙句右肩をぶち抜いてきたやつが何を言っていると言うのか。
「い、一旦中断しましょう!ソレについて質問したいことがあります」
カリーン先生は私の手に握られているものを見てそう言った。
死なない程度なら余裕で治せるし、HPが尽きたとしても、尽きた直後に回復させたならば死ぬ事がない上に、先生は王女がどんな姿でも大丈夫なタイプなのでなさけ容赦なくボコられる。
かわいそう。




