11 王女殿下育成計画
「ということでですね、王女殿下の死亡予定の16歳までにこの私が責任を持って育て上げて見せましょう!」
胸を張り自信満々といった様子で話す。
「具体的にはどのようにでしょうか?能力値もあまり良くない上に、呪いによるバッドステータス付与のこの状態で本当に強くなれるのでしょうか・・・」
呪いを解かなければ成長阻害、回復力低下のせいで能力上げは困難、しかし呪いを解く為には能力上げをして解呪のスキルを習得しなければならなという堂々巡りだ。
「そこはですね、実は私に秘策があるのです!」
「秘策?」
「私の前世は教師というやつでですね、その影響か職業に教師があり、その職業によって発動可能な指導・育成というものがあるのですよ。そして今まで私の学んできたものを叩き込みます。要するに成長阻害を上回るくらい身体能力を成長させようということです。まあ、少し人より努力をするだけです」
わあ、力技だあ。
「それで、各能力アップ計画ですが、能力値を上げるにはレベルアップと、その能力に関係のある行動をとればとるだけ上がるようになっています。例えばHPを上げるならば走ったりして体力をつけてからのレベル上げ、攻撃を上げるなら素振りなどの戦闘の練習、実際の戦闘をするなどを行なっていこうと思っております」
なるほど・・・じゃあ私のあのトレーニングは無駄ではなかったのかもしれないのか。
というか私トレーニングしてなかったら各防御力並だったとか・・・?
「また、行動の激しさや効率により上がり方には差が出てきます。HPでは歩くより走る方が能力の上がり幅が大きいというわけです」
「では防御を上げるには・・・?」
なんだかいやな予感がしてきた
「そりゃあ、体力が持つまで攻撃と魔法を受け続けるのが一番手っ取り早いですよ!いやー転生者と分かって本当に良かったです。子供だったらどう騙そうゲフンゲフン説得しようかと思っていたところですから。というわけで、外、出ましょうか?」
そういってカリーン先生は純粋でいてとてもいい笑顔で外を指差す。
協力者と思ったらとんだ鬼畜だった。
警察学校の教官より鬼だぞこの元教師。
「あ、あのう・・・私一応この国の王女なのですし、もう少し楽・・・というか傷つかない方法なんてものは・・・」
「もちろんありますよ」
あるのか、よかったぁ・・・
「しかし時間は有限なんですよ!成長速度が分からない今、チンタラチンタラやってたらあっという間に死期が近づいてきますよ!」
目が本気だ。
こわい。とてもこわい。そしてまた眩しいような笑顔をしているのがさらに恐怖を抱かせる。
中身が大人な私でも恐怖を覚える顔つきをしている。
「でも、怪我とかした場合は・・・」
「もちろん治しますよ。怪我など無かったかのように綺麗に」
うーん、それならまだ良いかなあ・・・
「王女殿下ご自身が」
「なるほど私自身が・・・マジ・・・?」
「マジもマジですよ。だって王女殿下は光魔法を持っていますし、攻撃を受けるだけなら他の能力が伸びないじゃないですか!王女殿下は私の攻撃を受けながらも私に攻撃をし、避ける時は避け、時には魔法を使い、傷を負ったら自身を回復させるようにしてもらうのですから。そうしたら一気に他の能力値も上げることができるはずです」
悪魔だ・・・悪魔がいる・・・
可愛らしい笑顔を浮かべた悪魔が・・・
「あっ、安心してください、出来るだけ意識を失わせないように手加減をするつもりですし、もし仮に意識を失ってしまった場合は私が回復させますので!」
つまり私は意識を失わないくらいの攻撃を受けながらそれをできる限り避け、食らった攻撃は回復させつつ隙を見つけたら攻撃を行い、意識を失えば無理やり起こされまた攻撃を受けると・・・
「さあ行きましょう今すぐ行きましょうすぐさま行きましょうレッツ鍛錬ですよ王女殿下!」
そうして私はカリーンに抱えられ、無力な仔牛のようにドナドナされ地獄へと赴くのであった。
ドナドナドーナードーナー
王女をかーかーえー
ドナドナドーナードーナー
忍者ははーしーるー




