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天才調合師の魔法薬には事情がある!  作者: 幻想桃瑠
★・・・・・・・★*☆*★【第二部◆第二章】★*☆*★・・・・・・・★
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第十話 バレンタインの終章

 後日、ラーヴは本物の『魔術薬の中和剤』をエルヴィンから貰って、見事に回復した。

 こないだエルヴィンに教えてもらった調合レシピの『未完草』のない版だ。

 勿論、こないだのお詫びだから代金はもらっていない。

 流石、エルヴィンさん太っ腹!


「俺、これから、行商人になってファーグランディアを回ろうと思ってんだ」

「すごいね! また、帰ってきたらお土産話を聞かせてね!」

「ああ、じゃあな! 珍しい商品もまた持って来てやるよ!」


 そして、ラーヴは旅立って行った。


『いやぁ、見事に解決するなんて、流石芽々さんですね~! 私も参加したかったんですが、忙しくてですね~』


 いつも通り、烏羽玉先生は事件が解決してから現れた。今は忙しくないのかとツッコミが入りそうだが。それはご愛嬌だ。

 それよりも、芽々は余った薬草の処分に困っていた。


「まだ、薬草がこんなに余ってるなぁ。今度は、ホワイトデーのクッキーの中に……」

「お前はもう料理するな!」


 エルヴィンがたまりかねて怒鳴った。


「え~!? どうして!? だって健康に良いでしょ~!?」

「俺が……」

「ん?」

「俺が、芽々の為に特製なクッキーを作ってやるから……なっ?」


 エルヴィンが、芽々の髪の毛をさらりと撫でた。


「っ……!」


 芽々はエルヴィンの笑顔にすっかり絆されてしまった。なんとなく、誤魔化された気がするけど……。


「う、うん。エルヴィンが作ってくれるならまあいいか~」

『私も滅茶苦茶美味しいお菓子を芽々さんにお返ししますからね! エルヴィンには負けません!』


 烏羽玉先生は、一人で盛り上がって帰って行った。

 なんだか、ホワイトデーが楽しみ~な芽々なのだった。


◆◇◆◇◆ 第二部第二章完結! 第二部第三章に続きます! ◆◇◆◇◆

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