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【WEB版】婚約者に浮気された令嬢は異国の強面盟主に溺愛される〜呪いで猫になりましたが、毎日モフられています〜【コミカライズ・電子書籍5巻配信中】  作者:
番外編

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何でもない日の朝を特別な朝に~後編

 私が生まれた国に戻り、しばらく経ったある寒い朝のこと。


 窓から差し込む明るい陽射しに目を開ける。

 温かい布団の中からぼんやりと外へ視線を移すと、カーテンの隙間からキラキラと輝く白いモノが見えて、いつもより明るい理由を察した。


「雪が積もったんですね」


 真っ白な雪に反射して普段より室内を明るく照らす太陽の光。

 真っ青な空に冷えた空気の外とは反対に、ぬくぬくとした布団の中はとても気持ち良くて二度寝しそうになる。

 起きるかどうするか考えていると、私の頭の下にある褐色の腕が少しだけ動いた。


 背中から抱きしめるように包まれた温もりに、ほんの少しの恥ずかしさと嬉しさを感じる。


(一緒に寝るようになってしばらく経つのに、いまだに慣れません)


 少しだけ顔を動かすと頭元に置かれた小さな箱が目に入った。黄色のリボンで可愛らしくラッピングされ、明らかにプレゼントと分かる様相。

 ただ、今日は誕生日とか記念日とはではなかったはず。


「えっと……」


 プレゼントに心当たりがない私はツカサ様から聞いたクリスマスという話を思い出した。

 バーク様を起こさないようにソッと上半身を起こして箱を手にする。


 ドキドキしながらリボンをほどいて、箱を開けると……


「綺麗……」


 金と水色の丸い宝石で作られた髪飾り。

 その色はバーク様の黄金の瞳と私の水色の瞳と同じ色で……


「え? えぇ!?」


 顔がポンッと熱くなる。

 ワタワタしていると下からフッと小さな声が漏れた。


「バーク様、起きて!?」


 すると、褐色の逞しい腕が伸びてきて、驚く私を包み込んだ。


「キャッ」


 そのまま布団の中に引きずり込まれ、抱きしめられる。


「あ、あの……」


 パニックになっている私の耳に低い声が囁く。


「たまには、こういうプレゼントもいいな。可愛いミーが見られた」

「もしかして、最初から起きていたのですか!?」


 唖然とする私の頬を紫黒の髪が撫でた。


「どういう反応をするか見たくてな」


 甘えるような仕草に胸がキュンとなる。


「あ、ありがとうございます」

「またするか」

「あの、心臓が持たないので、するなら一年に一回ぐらいにしてください」


 私の訴えにバーク様のフッと笑う。


「わかった」


 そのまま寝そうに黄金の瞳を閉じたバーク様に私は慌てて声をかけた。


「あ、あの、そろそろ起きますか?」


 私の問いに紫黒の髪がゆったりと横に揺れる。


「いや、今日は休みだし、もう少しこのままでも良いだろ」

「……そういえば、そうでしたね」


 いつもなら起こしに来る使用人も今朝は来ない。

 外も雪のせいかとても静かで、穏やかな空気が流れる。


「だから、もう少しだけ、な」

「……はい」


 耳元で囁かれた声が私の胸を甘く痺れさせる。

 私は抱きしめられたまま、もう少しだけ甘い朝を過ごした。





小説5巻が電子書籍で配信されております!

5巻ではツカサとシンも出てきますので!

ぜひぜひ、そちらでも甘々な二人をお楽しみください!

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書き下ろし小説5巻が7月11日より配信開始
・5巻は獣人の国から戻る途中で大波に襲われ、ミーが海に転落!どうにか岸にたどり着いたもののバークの記憶が……
・1巻は第一章よりモフモフが増加+書き下ろし短編(温泉編)付き
・2巻は第二章よりWEBとは前半のストーリーを変更、イチャ甘を増量
・3巻は第三章を大幅加筆+番外編でバークとオンルの幼少期と出会い編の書き下ろしも収録!
・4巻は竜族のギルドに届いた奇妙な依頼から、獣人の国がある東の大陸へ! そこは中華風ファンタジーな国でした+番外編では使用人A全員の名前がついに出てきます!
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可愛い猫のミーとイケメン筋肉のバークが漫画で読めます! 眼福、癒しコミカライズになっておりますので、ぜひ!
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