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死神の右眼  作者: U
第2章
9/21

二発の弾丸

更新が遅れてしまい、申し訳ありません!

「また来てくれて嬉しいよ、炯人くん。」

そう言って黒守さんはストレートティーを僕の前に差し出した。好みを覚えていてくれたらしい。


俺はロヴェリアの情報をもらうため、黒守邸を訪ねていた。


「君の事だから、もう早速組織とセッションを取りたいと思っているんだろう?」

「ええ…まぁ。」

「組織が今目をつけているのは、ヨーロピアンアートミュージアムと言う美術館だ。」

最近、有名な絵画が展示され始めたとニュースでやっていたところだ。

「そいつらの…目的はなんなんですか?」

銀行強盗をしたと思えば今度は美術館、何がしたい集団なんだ?

「奴らは…自己顕示欲の塊なのさ…」

哀れむような目つきで黒守さんがそう呟く。

「この前の銀行強盗のターゲットになった銀行はセキリティが高いと評判の銀行だった。自分達の有能さ加減を人に示したくて仕方がないんだろうね。」

自分達の有能さをアピールしたい、そんなくだらない事の巻き添えになって…サチは…

「許せない…」

手に力がこもる。手の平に爪が食い込んでも収まらない。

「…君の気持ちはもっともだ。」

黒守さんは、この前僕に向けて発砲した拳銃を差し出した。

「君の復讐には、君自身がピリオドを打つんだ。でももしかしたらこれは…君には必要無いかもしれないがね。」

「必要無いかもって、どういう事ですか?」

「いずれわかるさ。まぁ、持っておけばある程度保身になるだろう。」

「だいたいもって、なんでこんなもの持ってるんですか!?」

すっかり忘れていた疑問を口にすると

「ご想像にお任せするよ。」

と、笑顔で返された。

渋々拳銃を受け取る。リボルバーだ。

「…弾は二発しか入ってないみたいですが?」

「…君に必要な弾数は二発、ただそれだけさ。」





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