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死神の右眼  作者: U
第2章
10/21

Chance…?

「炯人、朝ごはん冷めるよ。」

姉さんに声をかけられ目を覚ます。

どうしようも無い倦怠感が体を襲う。

色々と考えてしまうからか、最近どうも寝不足らしい。

両親は仕事の関係で家を空けているので、朝ごはんは姉さんが作っている。


ー「二人でいる時ぐらいまこねぇって呼んであげてもいいんじゃないかい?」


黒守さんのことばがふと浮かんだ。

テーブルにはご飯と納豆と焼き魚と味噌汁。

…うん。

「まこねぇ、完璧なメニューだね。」

まこねぇはほんの一瞬驚いた顔をしたが、すぐにっこり笑った。

「あんた、久しぶりにそう呼んだわね。寝ぼけてるの?」

「…!!」

色々と気を回してそう呼んだのを、寝ぼけてると一蹴とは…


…俺も随分、損な役回りを任されたものだ。


テレビには朝のニュース番組が映し出されていた。


【白昼堂々通り魔】


神妙な顔でキャスターが口を開いている。

場所は…?

画面をよく見ると、近くの商店街の名前が映し出されていた。被害者はナイフで刺され、意識不明の重体らしい。

通り魔の顔はわれているらしく、画面に氏名と共に映っていた。


…何故、そんな事が出来るのだろう。


学校にいる間もその疑問がずっと反芻していた。

放課後、いつも通りヤマと帰ろうとすると、

「委員長〜」

何を思ったかヤマが委員長に声をかけた。

「委員長さ、俺らと帰る方向一緒だろ?一緒に帰らねーか?」

ん?何を言い出したこいつは?


…で、どうなのかな?


「…良いけど。」

いいんかい。


「…何考えてるんだ?おまえ。」

小声で尋ねたが、ヤマはニヤッとしただけで返事を返して来なかった。


昔から話はもっぱら聞く側なので、おおかた会話はヤマと委員長の間で交わされていた。

黙っていると、チャットアプリの通知音がなった。


ヤマ

『おい!せっかく俺が作ってやったチャンスだぞ!無駄にするな!』


こいつ…


スマホをノールックでポケットの中で操作できるスキルは本当に尊敬する。

横目で見ると相変わらずこっちを向いてニヤニヤしていたので、思わずため息がこぼれる


別に委員長の事は嫌いじゃないが、今は恋愛なんかにうつつを抜かしている余裕はない。


ふと、道の反対側にいる人物に目が止まる。


ー犯人は犯行時、黒のジャケットにジーパンという服装をしておりー


朝のキャスターの声が頭の中で反響する。


そこにいた男の顔は、朝テレビに映っていた顔だった。






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