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死神の右眼  作者: U
第2章
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姉の涙

「……強奪に失敗?」

「はっ、美術館が倒壊し……送った人員は全員死亡した模様です……」

 椅子にふんぞり返った男。その部下と思われる男がその前に跪き、震える声でそう述べた。

「偶然か?」

「そう考える以外に無いかと…」

「……下がれ」

「はっ!」

 そそくさと立ち去る部下をよそに、男の頭に一つの可能性が浮かんだ。

「……まさかな……」



 〜黒守邸〜


 二つ並べられた写真立ての前に一人、黒守は立っていた。

「出だしは上々……というところかな。」

 写真には、黒守の両親と、もう一枚には恋人が写っていた。

 黒守が、命を賭けても弔うことを誓った3人である。

「まだせいぜい、鼻面に擦り傷が一本……

 勝負はこれからだ。」


 ーー次は、その骨を折る。


 黒守の眼に復讐の炎が揺らいだ。


 〜紅木家〜

「あんた、この頃ついてないのね。」

「はは……そうみたいだね。」

「転んで傷だらけになったり倒壊事故に巻き込まれたりさ……。」

「大丈夫、この右眼がある限り、そうそう死なないから。」

「……炯人」

 まこねぇは何故か、泣きそうな顔をしていた。

「お願いだから……危ない事だけはしないでね。」

「……は?」

 意味がわからず思わず聞き返す。

 炯人が復讐を企てている事を真琴は知らなかったが、それは、姉の直感と言えるものだった。


 弟まで、どこかへ行ってしまうようなーー


「あんた昔から正義感が強くて、昔からどんなとこでも突っ込んでった。でも……あんたまでいなくなったら私……」

 それが、真琴の本音だった。

 声を押し殺して泣く真琴を炯人は沈痛な顔で見つめていた。




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