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素裸忌

 民家から出ると青いぷにぷにした物体と出くわした。

 案の定、ピカピカっと光り、エンカウントする。

 素裸忌(スライム)があらわれた!


 素裸忌(スライム)「オウゴラァ、兄ちゃんよぅ。ハローワークへはどうやって行けばいいんですかゴラァ! ああン?」

 サクゥウウ。

 僕は手にした包丁で物体を真っ二つに切り裂いた。魔王バラゴンの手下は即抹殺すべし。

 僕は1ポイントの経験値と1円を手に入れた。けっ、しけてんな。


 コンビニの前を通ると、3匹の素裸忌(スライム)が地べたに座って汚らしく笑っていた。昼間から魔物(モンスター)がワンカップ片手に酒盛りとは・・・。バラゴンの勢い恐るべし。

 僕はゴルフクラブを握り締めると3匹に突っ込んでいった。

 

 素裸忌(スライム)「やっぱり選挙は行かなきゃダメな訳よ。一票の価値なんかたかが知れてるって行かない奴が5割越えてるけど、その5割が結束して投票したらどこの結果だってひっくり返るからね・・・ってなんじゃワレぇ!!」

 「魔物(モンスター)死すべし。チャーシューメーーーーーーン!」

 僕のフルスイングは唸りを上げ、3匹まとめて空の彼方へ弾き飛ばした。

 「たまーーーやーーー」

 その時、ファミチキを齧りながら嘯く女の影が目に映った。

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