スケールが大きいと小さい事に気付かない その1
初めて書きますので拙いですが、宜しくお願いします。
1話2000字前後で書いていきたいと思います。頑張ります。
僕は身体を覆っていた氷を食べながら、エルフさんを待っていた。久しぶりにベッドで寝た。水の中で寝るのも良いが、浮いているので少し気分が悪かったのだ。
「お早う、お待たせー!」エルフさんは元気溌剌な人だ。僕はラジオ体操をし忘れたので、元気が少ししか無い。他にも原因があるのかも知れないが。
「さあ、街を案内するわね。」
「あのー、黒くない魔人って珍しいって教わったんですけど、街はパニックにならないんですか?」
「火山とその付近の街や村ではね、黒くない魔人は身近な存在でね、あまり騒がれないの。」
「何で?」
「私達が住んでいるこの大陸がどう出来たか知ってる?」確か、火山が中身を全て出して、それがこの大陸になったとルニーバさんは言っていた、多分。
「それなんだけど、火山が中身を全て出したと言っても、中身が届く範囲は限られていて、今の大陸の広さにはならないのよ。そこで、ある話が火山の近くの街や村では信じられているの。」
その話とはこうだ。トリの魔人が火山から中身を取り出して、この大陸を作ったのだそうだ。そして、このトリの魔人は大陸を作った後、力尽きてしまう。だから、この世界にはトリがいない。トリとは、今空を泳いでいる魚の様に空を飛んでいた事だけ知られている、この世界では伝説の存在だそうだ。この話の影響で、火山の近くの街や村で生活している人達は黒くない魔人を大陸を作ったトリの魔人の様に、何かを成し遂げる存在と思っているそうだ。つまり、勇者みたいな事かな?分からないが。話を聞いてふーんと思っていると、エルフさんが「さあ、行きましょう!」と言ってきた。街案内の始まりだ。
この街の名前はやはりグラヌだった。湖の名前はグラヌスだが、名前を少し変えた方が良いとなり、そうなった。
湖を中心に置くと、上(火山と湖の間)は雨の通り道と地下空間との距離が近いので金属を扱う人達が住んでいる場所がある。左右には付近の街や村との交易場所で門があり、商店があり、住宅街も点在している場所だ。下(海と湖の間)は港だ。只、漁港では無い。遠くの街や村との交易で使うだけだ。この大陸には国が一つしか無く、敵対しているのも黒い魔人だけで海から現れた事は一度も無いそうだ。湖の中の島には刑務所と軍の訓練所がある。驚いた事に湖は表面付近は凍っているそうだ。故に、湖には隠れる所が一切無いので刑務所と軍の訓練所がある。脱走者が直ぐに見つかるからだ。しかし、一度だけ脱走されたらしい。噂だが。
「案内するのは火山と湖の間の地区と左右の交易場所だけね。」
「港と島は?」
「港は倉庫しか無いし、島の案内は責任者の許可が無いと駄目なのよ。それに、島にあるのは刑務所と軍の訓練所だけだからつまらないわよ。」それもそうだ。
「ゆっくり行きましょ。急いでないんでしょ?」確かに。
「じゃあ、今日は左右の交易場所を観ましょう。」
左右の交易場所は大体同じだ。見た所、売っている食べ物や小物、服は元の世界と同じだ、多分。初めての場所なので、1つ1つ商店を見て回った。広いので半分、否、左右を含めると四分の一しか見ていないが、その日はそこで終わりにして次の日にした。結果、左右の交易場所を観るのに4日かかった。只、全部は観れなかった。広い場所は時間がかかる。まあ、この街には何度か来るだろうから、その時にまた観れば良いだけだが。
「さあ、今日は最後の案内場所よ。」エルフさんはいつも元気だ。今日は火山と湖の間の地区を観る予定だ。火山には木も草も生えていないので、降った雨はそのまま流れて来る。なので、建物に水が入らない様に、火山の麓には水を止める為のダムがある。更に水力発電所もある。雷の魔法を使えば、電気は要らない様に思えるが、維持するには魔力が必要なので、魔力無しでいつも使える電気はこの世界でも必要な物だ。その分魔力を他の事に使えるのも電気を作るメリットの1つだ。水の魔法使いが作る事も出きるが作れる量が魔力と見合っていないので誰もやらない。力比べとして双子湖(ヘメス湖)周辺では行っているそうだ。火山とこの街を繋ぐのは風の魔法を使ったジャンプ台だ。このジャンプ台もルニーバさんから貰った地図の様に風の魔力に晒された木で作ったそうだ。ジャンプ台に乗ると下から風の魔法が起こり、火山の火口まで浮いて行ける。スピードは自分の魔力で調整出来る。只、魔力に晒されてそうなる原理は不明らしい。しかし、判っている事もある。それは長い年月が必要だという事。地図やこのジャンプ台の材料の木がそれぞれの魔力で満ちた場所で採取されている。一定数の年月で育った木を伐採している。僕が小学生だから、説明を理解出来なかったかも知れないが。元の世界でも出来たら良いのに。火山で登山する人はいないが、軍の訓練所では授業で行くそうだ。雨の日に流れて来る水に対処する授業だ。それで戦い方を学ぶそうだ。
金属を扱う店を見る事にした。金属を扱う店は作業場と売り場で構成されている。更にランクがあるそうだ。ランクが高い程、扱う金属の量が多い。これは金属を運ぶ土の魔法使いの魔力に比例する。量が多い店程、勤務している土の魔法使いさんの魔力が高い事を表す。風の魔法使いには金属は重すぎて運べないらしい。たまに運べる人もいるそうだ。地下空間の人達に切り分けて貰ったり、別に土の魔法使いの運転手を雇う事も出来るが、コストがかかるのでやらないそうだ。コストが何かは知らないが。金属を扱う店には土の魔法使いさん以外に火の魔法使いさんと水の魔法使いさんが必要だ。主に作業場で。この世界の金属の使い方は食べ物用の食器や家具が主だ。後は、家宝にもするそうだ。世代に渡って金属を魔力で研いでいき、ある程度形になると家宝とする。金属は武器としては使わない。魔力で事足りるからだ。只、食器や家具に金属を加工にするのにも時間がかかる為、技術力やコンビネーションが大事なのだ。故に、ゲームや漫画で良く見るパーティーはこの世界では金属を加工する人達の事を言う。冒険者などでは無い。一通り、金属を扱う店を見ていると、急にドアが開き、慌ただしく人が入ってきた。
そして、「大変だ、オワークが居なくなっちまった。大事な仕事があるのに。」
事件?
読んで頂き有り難うございます。更新は不定期でやるつもりなので、ご容赦を。変な終わり方にしてしまった。




