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ママはたぶん、こう言うよ。 ― 私がいなくても、困ったときに開いてください ―  作者: わく


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罪から逃がしはしない

僕が、じゃあ嫌なことからは逃げれば全部 OK? みたいに聞いたときがある。

そこは違う、とママは言った。


逃げてもいい。

学校でも、仕事でも、恋愛でも、家庭でも。

そこにいるほど自分が壊れるなら、離れる。


でも、自分が誰かを傷つけたこと。

自分が負うべき責任。

それらまで「つらかったから」で消してはいけない。


「他人を傷つけた罪から逃がしはしない。でも、一人にはしない」


もし、悠斗や紗良が、将来大きな失敗をしたら。

ママは、めちゃくちゃ怒るだろう。

「それはダメ」と言う。

責任を取らせることもある。


でも、責任を取ることと、一人にされることは、同じではない。


助けてもらっていい。

全部自分で片づけなくてもいい。

誰かに支えてもらう。

返せない時もある。


「その人に返せないなら、いつか別の人に返せばいいじゃん」


人は、持ちつ持たれつ。

ずっと一人で、完璧に立っている必要なんてない。



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