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七菜との日々  作者: ニリとん
1章 ライダー編
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ライダー編 Ⅳ

今回は作者の適当理論が展開されています。


予めご了承の上で寝っ転がって足をぱたぱたさせながらお読みください。


あと大部分が変態要素無しです。

 




「…落ち着いてきた」

「…そうだね」


 一通りゴロゴロして落ち着いてきた僕たちは、座り直して向かい合った。

 よく考えれば装着させられる時に抵抗すれば良いんだ、何も心配は無いな。

 …だよね?

 変態七菜さんのことなので何かしらの手を打っていると思う。

 抵抗するぞ抵抗。


「…特異性っていうか、アレ…そうそう副作用のことからこうなったんだよね、続き話すよ続き」


 軽く咳払いしてから七菜さんは再び話し始める。

 チラッと壊れた一眼レフを見ているのは気にしないでおこう。

 錯乱してたんだ。

 思わずパンチした僕は責任を持たない。


 七菜さんの目の端に光るものが。

 …ゴメンチャイ。


「一応…その、副作用なんだけど、何もしないと内側から身体が破裂するね。エネルギーに耐えられなくて」

「は?」

「寧ろ服だけで良くしたことに敬意を表して?」

「流石ですね七菜さん少しは尊敬します」

「少しって何!?」


 どやぁ、と豊かな胸を張る七菜さん。

 何をどうしたらエネルギーを抑えられるのかも、そもそも何故爆散するのかも分からないが、とにかく安全性は(・・・・)確保したらしい。

 世間では物事にのめり込んで他の事を疎かにする人を○○バカと言ったりするが、変態も同じようなものなのだろう。

 実際、変態は変態でもそういうタイプの人もいるしね。

 が、七菜さんはただの変態である。

 性癖のおかしい変態である。

 頭は良いのが本当に腹立たしい。

 変態なら変態しろよ。

 パワーワードか。


 尊敬されていないことにガビョーンした七菜さんはぷんすかしながらも続ける。


「全く…ぷんっぷんっ。そんなわけで色々試したりしたらこうなったの。他に質問は?ぷんっぷんっ」

「うん、口でぷんっぷんっとか言うのはとても時代を感じるな「時代って何さ!?」食いぎみやめれ…。まあ他に聞きたいことは具体的にどんなことができるかだな。環境に与える被害が知りたい」

「環境大事にし過ぎじゃない?」

「命有るモノに心は宿る、異論は認めない」

「アッハイ」


 僕としては命を持つモノには心が宿ると感じてる。

 まあアレだな、植物も音楽とか感じるらしいからね。

 一時期、蜜柑の樹にミカエラって名前つけて毎朝話しかけてたけど。

 見事に人間サイズで成長が止まりました。

 まあ、そんな品種だったとか土が適さなかったとか、色んな可能性はあるけど。

 それでも心は有る。

 無いなら創るだろ?

 いつかはそうなる、可能性に掛ければ我等はできる。

 それが研究者の心構えだと思ってる。

 話がずれすぎてなんだか虚数空間(インビジブル)まで飛躍した感じがする。


「具体的な能力、ねぇ…。一応、身体能力強化程度だね。実験は失敗したし、データも取りきれてない。イレギュラーの発生もあり得る。断定はできないよ」

「要するに、世界の超人の集大成的な?」

「いぐざくとりぃだね」


 ただの身体能力強化。

 それだけかと思う人も多いだろうが、恐らく異能力の知りすぎかな?

 パンチして地面に腕めり込ませたり、キックして人とかビルとか吹っ飛ばすとかそういうやつで良いだろ別に。

 寧ろそれ以上の能力できる?

 例え話をしよう。

 時を止める能力、があるとしようか。

 時を止めるだけの能力だ。

 つまり、他の人には分からない。

 ほらほら今マジで時止めてんだよとか言っても理解してくれないだろう。

 時を止めて、動ける(・・・)って能力があってこそDIO様になれるんだよ。

 もっと言おうか。

 慣性の法則というものがあってだな。

 止まっているものは止まっているんだよ。

 時が止まっているのならば時間に関係する全ては止まっている…いる?いる。多分。

 だから、動けるってだけでも無理だ。

 慣性の法則を無視できる能力があれば、時間停止空間(サイレントワールド)でも他の物体に力学をつかえるんだよ。

 そこまでやらなきゃ全ての物質は剛体なんだよ。

 胸も粘土も水も尻も、もっと言えば大気でさえも等しく硬いんだよ。

 まあ長々と言ったけど、言いたいのはアレだ、欲望は自分を殺すってことだ。

 そんなことを考えたので中二病はさっさと克服しました。

 世界を理解した上で夢を語れ。

 無学な奴に語れる夢は虚像でしかねぇよ。

 完全なブーメランだけど。


 まあ個人的にはどんな能力だろうと、それを造り出した七菜さんの努力の産物だからな。

 称賛して喜ぶぐらいならしてやらんこともないんだからねっ。


「…まあそんなこんななんだ。もう少し期間をとってテストをしていくね。もし完了したらちょっと遊んでほしいぜ!」


 ダメだコイツ色んな意味で変態だ。





 そして。

 1週間後。

 全てのテストが終わり、一通り性能を確かめた後。

 七菜さんと一緒に、僕は人気のない広めの公園に来ていた。


 これからは、バトルフェイズだ。

次回、七菜さんのバーサーカーソウルがすごいことになり(そうではあり)ます。


七菜「どうでもいいけど下着を含めて全部キャストオフするのは…良いと思います。はい」

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