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七菜との日々  作者: ニリとん
3章 機体開拓編
43/52

機体開拓編 ⅩⅢ(終)

いよいよ機体開拓編終了です。

次回からはお料理会です。

いやー、描写頑張りたいっすねー。



今日も今日とて昼飯抜きの生活をするニリとんでした。

CON対抗ロール振りますかね。

 




 3人でロボット大戦した後、ちょっとした会議を始めた。

 いや普通にあれよ、反省会。

 の、筈だったんだけど…。


「…ぶぅー」

「ほらほら撫で撫でしたげるから」

「モブがモブモブしてくれるの?」

「は?」

「ほーれモブモブ…」

「…」

「…ぶぅー」

「何これ?無限ループ?」


 七菜さんがぶーたれました。

 流石にそりゃあさ、後半ディスりまくりだったけどさ。

 こんなに落ち込むとは思ってなかった。

 萌分さんの慰めも適当にあしらうっていうぶーたれっぷり。

 かれこれ数十分は不貞腐れてるけど、何なのこの変態さん。


 と思っていました。

 はい。


「…チラッ」


 滅茶苦茶此方を見てくるんですけど。

 そういうことか?

 なあ、そういうことか?

 思い切って七菜さんの頭に手を伸ばす。


「…ほーれ、よーs」

「復活ぅぅぅぅううううううううっ!」

「「やっぱし」」


 ぺと、と指先が触った瞬間に、涎をばらまきながら顔を天へと向ける七菜さん。

 ほら見ろ変態した。

 どうせそういう変態だからって思ってたけど。


「もっと撫で撫でして!」

「もっと撫で撫でって、触れただけじゃんか?」

「あっ」


 七菜さんは眼をぱちぱちさせると、咳払いをして再び不貞腐れ始めた。

 …あのさぁ!

 少し顔が赤い七菜さん。

 ホントにこの変態は…!


「起きろ馬鹿」

「はぐぅわぁっ!」


 横腹を萌分さんに蹴り飛ばされた七菜さん。

 なんか面白い格好で飛んだ変態はスタイリッシュに着地すると、僕の方へと這い寄ってきた。

 キモいキモいキモいキモい!


「だぁぁりぃぃいいん!ちびっこがいぢめてぐるー!」

「ほざけ」

「どゅふゅぅ…あり、がとう…ございます…!」


 脚をがっちり捕まえて濁った眼でくんかくんかハスハスぐふふふふとかし始めた変態。

 普通に蹴り飛ばした。

 お腹の柔らかいとこかどっかに膝が入っちゃったらしく、恍惚な表情で涎と鼻水、涙をどばどばしながらそれはそれは嬉しそうに倒れ伏す七菜さん。

 きちんと指先を伸ばしてポーズまでとっている。

 もうあの人は止まり始めてるから。


 とりあえず萌分さんはその上に乗っかった。


「モブゥ!てめぇは退くんだよォ!」

「あぁ!?何だよ萌分ちゃんは羽のように軽いんだよォ!重いとかは言わせねぇぞクォルルァァアアアア!」


 よく見るけどそんなに聞いたことぬい台詞を七菜さんに乗っかったまま言う萌分さん。

 羽のように軽いって、いや羽もいっぱいあると重いんだよ?

 とか言いたくなる。

 言ったらお腹に穴が開くパンチが飛んでくるから言いませんが。

 すると七菜さんはカッコいい顔で叫ぶ。


「重いとかじゃねぇよ!」


 しかし。


「七菜さんはてめえみたいなモブチビじゃあなくて、押し倒したら何だかんだで受け入れてくれそうな感じのそりゃもうそそる感じの人が良いんだよ!勘違いすんじゃあねぇ!」


 その眼は濁りを増していた。

 ほんとさあ。

 とりあえず萌分さんにお尻をぺちぺちするようにお願いしておく。


 萌分さんは快く承諾してくれた。


「おっけー」

「ちょっまっ」

「ほーれぺちーん」


 パァンッ!


「…」

「おらおらーもーいっぱーつ」


 パァンッ!


「…」

「おー?気絶したか?じゃあもういいや」


 七菜さんは気を失った。

 うん、ちょっと待って欲しい。

 何であんなに高い音が出るの?

 七菜さんのお尻赤くなってない?

 もしかして七菜さんのわがままぼでーに渾身の嫉妬ぶつけた?

 ねえ萌分さん答えて。

 七菜さんビクビクしてるから。


 萌分さんは晴れやかに此方に歩いてくる。


「じゃあ反省会再開ってことで」

「放置か!」




 七菜さんを夢というか悪夢から戻し、反省会を再開させる。

 つーか始まってすらなかったか。

 お尻をさすさすして涙目の七菜さんはちょっとエッチかったけど顔が変態だったから駄目です。

 そういうプレイとか言うな。

 ええい息を荒くするな。


「ふえぇ…おしりいたいよぉぉー……でゅふふ、じゅりゅっ」

「はいはい変態変態」

「ふえぇ…。まあお尻の痛み(これ)はこれでいいや。それで今回のスパロヴォなんだけど、中々楽しくなかったですか?」

「「激しく同意」」


 今回は萌分さんという協力者がいたからこそ出来た遊びだ。

 いや遊びというよりは凝りすぎた趣味か?

 ロマンかもしれぬい。

 そういうモノだとしても、とても素晴らしかったことには変わりぬい。

 うむ、どこの部屋から機銃とかの火器が出てきたのかは知らんし、なんならあの百足みたいな七菜さんの、深紅甲皇を造るだけの鋼鉄とかがどこから調達されたのかも知らん。

 でも良かった。

 そこで萌分さんがテーブルをばしばし叩き始める。


「おい七菜」

「なんぞ萌分」

「あのしるくびーむを作ったのは貴様か」

「おうともさ」


 萌分さんはくわっ!と天を仰いでから七菜さんを見る。


「寄越しなさい!」

「駄目です!」


 あのビーム、本当に何なんだろう。

 アリスが全部やってくれてたから操作とかはほぼ口頭のフルオートだった。

 だからあんなヤヴェーイ奴が装備されてるとは思わなかった。

 うーん、何だろうね、地面が融ける程の熱量を持つあのビーム。


 七菜さんは立ち上がって言った。


「ビームのことは、ひぃ、みぃ、ちゅぅうう!はぁと!」

「「うわぁ」」

「ぬふぅ!ありがとうございます!」


 変態というかヤバ人を始めた七菜さん。

 そろそろ慣れそう。

 いや慣れたらおかしいんだが。


 そんな風にはぁとはぁと!している七菜さんは、徐に呟く。


「…ふぅ。いっぱい遊んだからお腹空いたね」

「お?」


 萌分さんはテーブルを2回指で叩く。

 運ばれてきたものは甘いアレである。

 疲れた時に補給するとサイコーなアレである。

 夏に良く売れるアレである。


「「サイダーじゃねぇか!」」

「ふぇえぁ」


 そうでしたね。

 この萌分さん(ヤバ人)サイダーで生きてるんでしたね。

 固形物を寄越せよ。

 サイダーばっかり飲んでると骨が溶けるぞ。

 具体的には骨に入っているカリウムイオンとかカルシウムイオンとかが血中に遊離してその高濃度さに腎臓やら脳下垂体やらが過剰反応して血液を濾しとる時に滅茶苦茶いっぱい濾しとるようになって結果的に尿として排泄されてオデノボネハボドボドダ!

 最後の方でアンデッドになった気がしたが気にしたら負けである。

 実際歯茎とかも悪くなるらしいし。

 いや聞いただけだから知らんよ。

 どちらにしろ何かしらの常識外の粒子やらが見つかったら全て崩壊するから要はあてにしぬいでくらさいお願いちます。


 七菜さんはぷんすこして萌分さんに掴みかかる。


「あのさぁ!固形物を寄越せ!なぁ萌分ゥ!おら萌分ゥ!」

「ここにはにゃいです」

「つっかえねぇなぁクソカスゥ!」

「誰がクソチビじゃヴォケェ!」

「さてはてめえ耳ついてねぇな!」

「胸にしか栄養が行かねぇから腹が減るんじゃあねぇのかヴィッツィ!」

「黙れ筋肉チビ!」

「あぁ!?腐り落ちろ駄肉!」

「はぁ!?縮んでろ小学生!」

「「てめぇ歯ァ喰い縛れェ!」」


 どこからか2人はシステムを取り出して装置した。

 おいこら喧嘩は後にしなさい。

 静止しようとするも2人はどんどん熱くなっていき、七菜さんはアルファを、萌分さんはスィータを…ちょっと待て萌分さん弱体化せんか?

 七菜さんもそれに気付いたらしく、煽り始める。


「おうおうおうおう!わざわざ弱体化するんか!良い心掛けだなぁモヴゥ!」

「だぁれがモヴじゃあ!萌分ちゃんと言え!スィータはよ、良い具合にパワーセーブが出来るからよ、てめえをじわじわといたぶるにゃあ最適なんだよ!」

「あっちょっまっそれは考えてなかった」


 七菜さんは萌分さんの身体能力と長時間の蹂躙(殴り合い)…いや拷問か?拷問を想像して素に戻る。

 そんなことをしても萌分さんは収まらぬい。

 萌分さんはスィータをセット、そしてボトルをセット。


「ヘェェェエエエンシィィ…」

「ヴェータ、スタンバイ」

「ィッッ…!?待っ、何か新参来た!?」


 とりあえず萌分さんを止めるためにヴェータをセットしてみた。

 萌分さんはこっちから聞こえてきた声に驚いて変身を中断する。

 よしこれで良い。

 萌分さんが動きを止めた所で萌分さんを抱っこする七菜さん。

 姉妹かな?


「うぅ!なんだよなんだよ!はーなーせー!」

「うっさい。萌分にゃちょいと固形物をもぐもぐしてもらわんとね?」

「やーだー!サイダーだけでいいのー!」

「あらやだこの子可愛い」

「ひぎゃぁああ!」

「こら、萌分ちょっ、ガチで暴れんな!」


 萌分さんはじったばったして七菜さんから逃れようとする。

 普通に可愛い。

 なお七菜さんの場合のみ変態補正有り。


 暴れる萌分さんを羽交い締めにしたまま七菜さんは此方に苦笑いする。


「たはは…。じゃ、帰ろっか」

「ふぇえぁ!萌分ちゃんもしかして拉致されるの!?」

「あーらこの子ちょっと絞めようかしら」

「ちょぉ!今萌分ちゃんは完全にむぼーびなのぉ!待ってぇやめてぇ!」

「ックハハハハ!ざまぁねぇな!ほら大人しくしやがれ!」

「ひぎゃぁああ!」


 時々萌分さんの本気の悲鳴が交じるのはご愛敬だろう。

 そう思いたい。

 そのまま七菜さんは僕に笑顔で笑いかける。

 …そうだな。

 戻ろう。


「私達の家に!」

「勝手に同棲してることにするんじゃねぇよ」

「えっ」

「は?」

「チッ」

「舌打ちしたなコイツ。絞めるか」

「!?」

「いーぞいーぞーやっちゃえやっちゃえー」

「おう萌分てめえ肉壁にしてやろうか」

「ごめんなさい」


 七菜さんは萌分さんを片手で抱き抱え、走り出した。

 …これから萌分さんには固形物を食べてもらう。

 いや食べてぬいのがおかしいんだけど。

 さて、これから皆でお料理会だな。

 …そこで思い出した。






「七菜さんや」

「なんだいなんだい」

「料理は出来ますか?」

「………」

「おい」

「あっ、萌分ちゃんはからっきしだよ」

「「知ってた」」


 もしかしてももしかしなくても、これは勉強会から始める必要がありそうだ。


 だって、僕も少ししかやったことぬいし。

というわけで機体開拓編でした。

アーマードコアやりたい。

そんな気持ちから考え付いてここまで爆走してきました。

はい。

艦これしたい。

アーケードのしゅじゅやさんたさんもぉどがかぁいいからね、しゃあねぇな。


七菜「ところでさ」

萌分「なんぞ?」

七菜「ジオウのゲイツライドウォッチあるやん」

萌分「はぁ」

七菜「もしかして見てねぇの?」

萌分「許しなァ」

七菜「良かろう。で、あれの強化のリヴァイヴってのがあってな」

萌分「ほーん」

七菜「中々良いぞ」

萌分「へー…」

七菜「ほれ聴いてみ?」


七菜「どうだ?」

萌分「Хорошо」

七菜「じゃろ?」

萌分「うむ」

七菜「まあ作者未試聴なんだが」

萌分「はぁ!?」

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