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七菜との日々  作者: ニリとん
3章 機体開拓編
39/52

機体開拓編 Ⅹ

お久し振りです。

受験勉強から逃げてきました。

複素数難しいよぉ…ふえぇ…。


とにかく次回にはロボットバトルの予定。

ガッタガタですが生温かく見守って頂ければ嬉しいです。

 




 萌分さんの血液強すぎ問題を上手いこと解決したらしい七菜さん。

 というわけで試してみますね萌分さん。

 そんなこんなで現在、掘削区域です。

 ここに萌分さんの拳をぶちこむ予定になっております。

 萌分さんに聞いたところ、掘削とか言ってもぶん殴って崩れた岩石を採集するだけらしい。

 いや、地下数メートルとは言うものの、硬い岩盤を拳で破壊できるのはちょっと人間じゃあぬいです。

 とりあえず、こちらも計測用機器のセッティングが終わった。

 さあ、萌分さん。

 普通に僕も楽しみです。


 萌分さんは満面の笑みで泡立つ破壊缶(サイダースィータ)を振りながら歩く。

 楽しそうですね。

 しゅわぁ、しゅわぁ、と薄く泡立つ内容物は、微かに桃色をしていた。

 勿論、血液が混入しているからである。

 数歩の距離をとり、萌分さんはスィータシステムを左腕に取り付ける。

 所謂、乗っ取り幽霊な感じ。

 そこに缶をセットすると、こぽぽ、と小さく音が響いた。

 さて、ここから。


 萌分さんは右腕を前に出す。

 手をぐっと握り締め、顔の左側に拳を動かす。

 喝、と息を吐き出し、高く左脚を蹴り上げてから四股を踏む。

 腰を低く落とすと、萌分さんは床に左手を叩き込んだ。

 放射状に罅が入り、萌分さんは呟く。


「泡立て、我が血よ」


 瞬間、スィータが起動する。

 左手首のスィータシステムから機械音声が発せられる。


『あワだて、ヤみよ。セイぎョカいし』


 不気味な片言の音声と共に、泡立つ破壊缶(サイダースィータ)の内容物が黒く染まる。

 システムとの結合部へと流れ込んでいくそれは、見るからに禍々しいモノだった。

 側面にある排出孔から弾性装甲が流れ出る。

 アルファやヴェータと異なり、弾性装甲は生き物のように蠢きながら萌分さんを包んでいく。

 柔らかく全身を包むと、弾性装甲は軽く膨らみ、一気に縮む。

 内部にあった空気を押し出し、強固に固まった弾性装甲。

 その上から、赤黒い鎖が全身に絡み付く。

 じゃらじゃらと音を鳴らしながら、萌分さんを封じるかのように締め付ける鎖。

 頭部には、拘束具を模した意匠が施される。

 眼球に当たる箇所は金属板で隠され、それにはΘ(シータ)が大量に彫り込まれていた。

 さながらそれは無数の眼球のようであり、見る者に生理的嫌悪感を与える。

 肩と右腕にはサイダー瓶が装填されており、そこから延びる管はシステムの中枢へと繋がっている。

 獣が吐く息のように生温かい煙を纏い、萌分さんは立ち上がった。


「スィータ、参る」


 スィータは右の拳を小さく振りかぶり、正面の壁に対して突き出す。

 距離を取っているため破壊は難しいだろうが、スィータの基本性能からすると、もしかしたらの可能性がある。

 一撃だけで終わるとも限らぬい、連撃したら確実に破壊できるだろう。

 衝撃に備えて腰を少し屈めると、スィータが拳を突き出した所だった。

 爆風が壁を削り、欠片が反ってきた風に乗って飛ぶ。

 台風でも来たかのように抉れた壁に、スィータは打撃の体勢に移る。

 一気に壁に接近し、軽く跳躍して飛び蹴りを放つ。

 その一撃は重く、壁は細かな破片となって飛び散る。

 その勢いで床に戻り、再び壁に突進すると、スィータは拳での突きを繰り出した。

 その突きは肉であれば消し飛ぶような威力であり、壁にも耐えることはできなかった。

 骨を揺さぶる低い音を立てて壁は突きを受け止めるが、その手加減(セーブモード)の一撃は壁に大きくダメージを与える。


 そしてテストプレイの本題に移る。


 スィータはシステムに繋がるサイダー瓶の1つ、右腕のモノを軽く叩く。

 内容物は深紅に色付き、システムへと流れていく。

 血液のようなソレが管を流れると、そこから放射状に紅い波紋が広がる。

 波紋が相互に干渉し、寄せては返す。

 その繰り返しの結果、複雑な波が生じる。

 スィータの全身が紅い波で包まれ、波長が鎖を振動させ始める。

 ばきん、と音を立て、鎖が1つ砕け散る。


『かイほォ。暴君解放ー壱ー(ぶレいクザちぇイン)


 スィータシステムから発せられた声は、本体の力を解放するモノだった。

 そもそも、スィータは着用者の力を抑制する機構であり、着用者が常軌を逸する能力を持つ際しか想定されていぬい。

 だから、スィータ資格者(スィーティア)は限られる。


 スィータの右手首より先の装甲が解除される。

 露になったその滑らかな肌で、スィータは壁に一撃を入れる。

 先程の衝撃の何倍もの威力で壁が叩かれ、粉々になった箇所が剥がれ落ちて足元に転がる。


「…疾ッ」


 連射するかのように高速で拳が叩き込まれ、砂煙が起こる。

 しかし、右と左とで威力が全く違った。

 装甲を纏う左拳で作られる皹は、素手の右拳で作られる皹よりも浅く、衝撃の伝わる範囲も狭い。


「…」


 数秒の連打の後、スィータは深く腰を落として右拳に力を溜める。

 そして、全力で跳躍し、拳を突き刺した。


「セイヤァ!」


 最後の一撃で、目の前にあった壁は数メートル先まで粉々に砕けた。

 スィータはそれを見届けると、缶を取り外し、変身を解除した。


『おー、ヴぁー。ぼトルすィーた』


 不気味に声を出して、スィータシステムは終了を告げた。









「「いや本体のスペックが異常」」

「ふぇぁ」


 スィータシステムの実力を見ようと思ってたら、萌分さんの実力を見せられていた。

 何を言ってるのか分からねぇと思うが、僕も何を見たのか分からなかった。

 凄まじいモノを見せられた気分だ…。

 そう思ってしまう程に、萌分さんだった。


「いやあのさ?」

「「何だ神話生物」」

「酷い!いや、ね?萌分ちゃん本気出したら塵になっちゃうからね?」

「「何がだ」」

プレート(ここ)

「「神話生物め」」

「だからお前ら!」


 萌分さんのスペックが軽く神話生物なんですがそれは。

 つーか貴女、もしかしたらロボットなんじゃあ?


「萌分さんってサイボーグだったりする?」

「しません」

「「するだろ」」

「ふぇぁぁ」


 後で検査しましょう。


 それで萌分さん、ご満足されましたのでしょうか?

 妙に緊張するなこれ。

 何でこんな少女がゴジラ並みの身体能力持ってるんですかね?

 つーか何ならゴジラを飼い慣らしてそうですね?


 七菜さんは萌分さんの身体を撫で繰り回している。

 あらー?…という展開は勿論無く、イラついた萌分さんに七菜さんは殴り飛ばされておりました。

 いつも通り、万事良好。


 で、萌分さんはご満悦の表情でふんすする。

 可愛い。


「楽しませてもらったから、此方も楽しませてあげましゃう!いえー!」

「「いえー!」」


 どうやらやる気スイッチが稼働した模様。

 萌分さんは輝く瞳で拳を突き上げる。

 ブゥンとかいって空を切った件については置いといて、そのポーズ可愛い。

 七菜さんはくねーんと身体を曲げてニヤリとする。

 ニヤニヤし過ぎて気持ち悪いですが?


「それじゃあ七菜さんも頑張ってやるしかねぇなぁ?」

「「ほざきなさい変態、月に帰れ」」

「七菜さんは年中発情期なんかじゃねぇし!」

「「え?」」

「え?」


 何か変態がほざいてらっしゃりますね。

 おめーは誰彼構わず変態するだろ?


「世はそれをドMと言ふなり」

「「自己紹介どうも」」

「ファッ!?」


 えぇ!?じゃなくてな?




 萌分さんは腕を捲る。

 熔鉱炉に隣接される部屋に赴き、出来上がったどろどろの鋼鉄を型へと流し込む。

 そのまま彼女はそれを持って振り回し、遠心力を利用して内容物を偏らせる。

 大きな音を立ててその型は空を切り、そして勢い良く床へと叩きつけられる。

 反動で型の蓋が外れ、中から橙に火照る、白く型通りに生成された装甲パーツが顔を覗かせる。

 彼女は口角を上げた。


 七菜さんは舌を出す。

 目の前に置かれたコアパーツに改良を加え、アリスに接続させる。

 パーツへと入り込み、アリスは駆け巡り、伝達に支障がある箇所を、接続してある端末の画面に映されている詳細設計図へ書き込んでゆく。

 電脳の申し子たるアリスから全て良好(オールグリーン)の伝達がなされ、液晶画面へと駆動効率86%減少の文字が出された。

 彼女は、拳を握りしめた。


 それぞれの作業が終わり、彼女らは広間へと集まった。

 工房主は組み上がりつつある機体を背に、核造主は唸りを上げるコアパーツを背にして向かい合った。


「…言葉は、不要か」


 核造主はぽつりと呟く。

 その目は限り無く透き通っており、瞳の奥には熱が灯って光り輝く。


「そうだよ?」


 工房主は嗤い、核造主へと応える。

 その様子は好奇心を抑えることの出来ぬい少年のようなそれであり、それ以上にうずうずとしていた。


 2人は口を同時に開いた。


「「ならば!」」


 2人は拳をぶつけ、狂ったように口を曲げる。

 目は血走り、その戦闘意欲は全身から溢れて互いを高め合っていた。


「「戦争を始めようか!」」


 彼女達の乱闘騒ぎは、幕を開ける。

 ロマンと夢を追い続ける3人は、専用機を作り上げた。

 それが当然だと言うように、彼女達は叫ぶ。

 そしてそれは、心からのモノに変わりなかった。


大ロボット決戦(ガンダム)だ!」

大ロボット決戦(ヱヴァンゲリヲン)だ!」

「「あ!?」」


 しかし、それぞれの思惑のベクトルはバラバラであった。


「「てめえ面ァ貸せやァ!」」


 果たして、キャットファイトとなるのか。

 それとも、総力戦になるのか。

 誰も、その行く先は分からなかった。

七菜「いあいあ!」

萌分「は?」

七菜「遂に作者がクトゥルフしたらしい」

萌分「ほぉ」

七菜「キャラは鈴谷」

萌分「ほぉ」

七菜「水泳99」

萌分「艦娘だからね」

七菜「製作:主砲40」

萌分「艦娘だからね」

七菜「芸術:瑞雲35」

萌分「瑞雲を讃えよ」

七菜「一応七菜さんがこのシリーズで使ったステータスで行った」

萌分「…待て」

七菜萌分「「SAN値25」」

萌分「低くね?」

七菜「最終的にSAN値4になってキャラロスした」

萌分「4か」


七菜萌分「「もっと行けるて!」」

無理です。

七菜萌分「「頑張れ!」」

代わりにシナリオ5個作ったから許して?

七菜萌分「「馬鹿か?」」

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